ルートのキャリブレーション (Calibrate Routes) (リニア リファレンス)

概要

ポイントを使ってルート メジャー値を再計算します。

使用法

  • ルート全体またはルートの一部をキャリブレーションできます。入力ポイント間を内挿するか、入力ポイントの前後を外挿するか、またはこれらの方法を組み合わせて使用するかを選択できます。

  • [フィーチャ レイヤーの作成 (Make Feature Layer)] または [クエリ テーブルの作成 (Make Query Table)] を使用すると、キャリブレーションの対象となるルートを効果的に削減できます。

  • [出力ルート フィーチャクラス] がジオデータベースに書き出されている場合は、適切な M 許容値M 座標精度、および M ドメイン環境を設定する必要があります。

  • [出力ルート フィーチャクラス] には、[入力ルート フィーチャ] のすべてのフィールドが含まれます。

  • outputMFlag 環境の設定は無視されます。[出力ルート フィーチャクラス] には、M (メジャー) 値があります。

  • 検索範囲を無限にすることはできません。

  • ルート識別フィールドに属性フィールドを使用すると、ダイナミック セグメンテーション処理を高速化できます。ダイナミック セグメンテーションに出力ルート フィーチャクラスを使用する場合は、属性インデックスの作成を選択することをお勧めします。

  • [ルートのキャリブレーション (Calibrate Routes)] 処理で拒否されたフィーチャがあると、一時ファイル パスにテキスト ファイルが作成されてそれらのフィーチャに関する情報が格納されます。たとえば、C:\Users\patrickb\AppData\Local\Temp\Calibrate_Output0.txt (「Calibrate_Output」は [出力ルート フィーチャクラス] の名前) などです。

構文

arcpy.lr.CalibrateRoutes(in_route_features, route_id_field, in_point_features, point_id_field, measure_field, out_feature_class, {calibrate_method}, {search_radius}, {interpolate_between}, {extrapolate_before}, {extrapolate_after}, {ignore_gaps}, {keep_all_routes}, {build_index})
パラメーター説明データ タイプ
in_route_features

キャリブレーションの対象となるルート フィーチャ。

Feature Layer
route_id_field

各ルートを一意に識別する値を格納したフィールド。このフィールドには数値または文字を使用できます。

Field
in_point_features

ルートのキャリブレーションに使用するポイント フィーチャ。

Feature Layer
point_id_field

各キャリブレーション ポイントのあるルートを識別するフィールド。このフィールドの値はルート識別フィールドの値に一致します。このフィールドには数値または文字を使用できます。

Field
measure_field

各キャリブレーション ポイントのメジャー値を格納したフィールド。このフィールドの値は数値でなければなりません。

Field
out_feature_class

作成されるフィーチャクラス。シェープファイルかジオデータベース フィーチャクラスを指定できます。

Feature Class
calibrate_method
(オプション)

ルート メジャー値の再計算方法を指定します。

  • DISTANCEキャリブレーション ポイント間の最短パスの距離を使用してメジャー値が再計算されます。これがデフォルトです。
  • MEASURESキャリブレーション ポイント間の既存のメジャー距離を使用してメジャー値が再計算されます。
String
search_radius
(オプション)

距離とメジャー値の単位を指定して、キャリブレーション ポイントのルートからの最大距離を設定します。メジャー値の単位が不明である場合は、ルート フィーチャクラスの座標系の単位が使用されます。

Linear Unit
interpolate_between
(オプション)

メジャー値をキャリブレーション ポイント間に内挿するかどうかを指定します。

  • BETWEENキャリブレーション ポイント間を内挿します。これがデフォルトです。
  • NO_BETWEENキャリブレーション ポイント間に内挿しません。
Boolean
extrapolate_before
(オプション)

メジャー値をキャリブレーション ポイントの前に外挿するかどうかを指定します。

  • BEFOREキャリブレーション ポイントの前に外挿します。これがデフォルトです。
  • NO_BEFOREキャリブレーション ポイントの前に外挿しません。
Boolean
extrapolate_after
(オプション)

メジャー値をキャリブレーション ポイントの後ろに外挿するかどうかを指定します。

  • AFTERキャリブレーション ポイントの後ろに外挿します。これがデフォルトです。
  • NO_AFTERキャリブレーション ポイントの後ろに外挿しません。
Boolean
ignore_gaps
(オプション)

分断されたルート上のメジャー値を再計算するときに、空間的ギャップを無視するかどうかを指定します。

  • IGNORE空間的ギャップが無視されます。分断されたルートのメジャー値が連続的になります。これがデフォルトです。
  • NO_IGNORE空間的ギャップが無視されません。分断されたルートのメジャー値にギャップが生じます。分断した各パートの端点間の直線距離を使用してギャップの距離が計算されます。
Boolean
keep_all_routes
(オプション)

キャリブレーション ポイントのないルート フィーチャを出力フィーチャクラスから除外するかどうかを指定します。

  • KEEP出力フィーチャクラスのすべてのルート フィーチャが保持されます。これがデフォルトです。
  • NO_KEEP出力フィーチャクラスのすべてのルート フィーチャが保持されません。キャリブレーション ポイントのないフィーチャは除外されます。
Boolean
build_index
(オプション)

out_feature_class に書き出されたルート識別フィールドについて属性インデックスを作成するかどうかを指定します。

  • INDEX属性インデックスが作成されます。これがデフォルトです。
  • NO_INDEX属性インデックスが作成されません。
Boolean

コードのサンプル

CalibrateRoutes (ルートのキャリブレーション) の例 1 (Python ウィンドウ)

次の Python ウィンドウ スクリプトは、イミディエイト モードで CalibrateRoutes 関数を使用する方法を示しています。

import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:/data"
arcpy.CalibrateRoutes_lr("hwy.shp", "RID", "cal_pts.shp", "RID", "MEASURE", 
                         "C:/output/hwy_new.shp","DISTANCE", "5.0 feet", 
                         "BETWEEN", "BEFORE", "AFTER", "#", "NO_KEEP")
CalibrateRoutes (ルートのキャリブレーション) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

次の Python スクリプトは、スタンドアロン Python スクリプトでファイル ジオデータベースのデータに CalibrateRoutes 関数を使用する方法を示しています。

# Name CalibrateRoutes_Example2.py
# Description: Calibrate personal geodatabase routes with file geodatabase 
# points.
# Import system modules
import arcpy
# Set workspace
arcpy.env.workspace = "C:/Data/Pitt.gdb"
# Set local variables
rts = "roads/hwy"  # hwy is in the roads feature dataset
rid = "ROUTE1" 
pts = "roads/cal_pts"  # cal_pts is in the roads feature dataset
mfield = "MEASURE"
radius = "2.5 Meters"
out_fc = "roads/hwy_new"  # new feature class in the roads feature dataset
# Execute CalibrateRoutes
arcpy.CalibrateRoutes_lr(rts, rid, pts, rid, mfield, out_fc, "DISTANCE", radius, 
                         "BETWEEN", "NO_BEFORE", "NO_AFTER")
CalibrateRoutes (ルートのキャリブレーション) の例 3 (スタンドアロン スクリプト)

次の Python スクリプトは、スタンドアロン Python スクリプトでエンタープライズ ジオデータベースのデータに CalibrateRoutes 関数を使用する方法を示しています。

# Name CalibrateRoutes_Example3.py
# Description: Calibrate enterprise geodatabase routes using enterprise 
# geodatabase points.
# Import system modules
import arcpy
# Set workspace
wkspc = "C:/MyProject/myConn.sde"
arcpy.env.workspace = wkspc 
# Set local variables
rts = arcpy.ValidateTableName("hwy", wkspc)  # standalone feature class
rid = "ROUTE1"
pts = arcpy.ValidateTableName("cal_pts", wkspc)  # standalone feature class
mfield = "MEASURE"
radius = "5.0 Feet"
out_fc = "hwy_new" # new standalone feature class 
# Execute CalibrateRoutes
arcpy.CalibrateRoutes_lr(rts, rid, pts, rid, mfield, out_fc, "DISTANCE", radius, 
                         "#", "#", "#", "#", "NO_KEEP")

ライセンス情報

  • Basic: はい
  • Standard: はい
  • Advanced: はい

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