配車ルート (VRP) ルートの追加 (Add Vehicle Routing Problem Routes) (Network Analyst)

概要

配車ルート (VRP) 解析レイヤーにルートを作成します。このツールは、ルート サブレイヤーに行を追加し、一意の名前フィールドを作成するときに、特定の設定を使用して行を追加できます。

使用法

  • このツールは、[ルート名の接頭辞] パラメーター値で始まる一意の名前を持つルートを VRP レイヤーに追加します。

  • [開始拠点名] パラメーター値および [終了拠点名] パラメーター値は、拠点レイヤー内の名前に基づきます。

  • 既存のルートをすべて削除して新しいルートを作成するには、[既存のルートに追加] パラメーターのチェックボックス (Python では append_to_existing_routes = "CLEAR") をオンにします。

構文

arcpy.na.AddVehicleRoutingProblemRoutes(in_vrp_layer, {number_of_routes}, {route_name_prefix}, {start_depot_name}, {end_depot_name}, {earliest_start_time}, {latest_start_time}, {max_order_count}, {capacities}, {route_constraints}, {costs}, {additional_route_time}, {append_to_existing_routes})
パラメーター説明データ タイプ
in_vrp_layer

ルートの追加先となる配車ルート解析レイヤー。

Network Analyst Layer
number_of_routes
(オプション)

追加するルートの数。

Long
route_name_prefix
(オプション)

すべてのルート レイヤー アイテムのタイトルに付加される修飾子。たとえば、ルート名の接頭辞 WeekdayRoute が、すべてのルート名の開始テキストとして使用され、その開始テキストに Object ID が追加されます。

String
start_depot_name
(オプション)

ルートの開始拠点の名前。[開始拠点名] の値が NULL の場合、ルートは指定されている最初の訪問先から始まります。開始拠点を省略するのは、車両の出発点が不明か、解析に関係ない場合に有効です。ただし、[開始拠点名] の値が NULL の場合、[終了拠点名] の値も NULL にすることはできません。訪問先/拠点が複数のタイム ゾーンにある場合、仮想の開始拠点は使用できません。

String
end_depot_name
(オプション)

ルートの終了拠点の名前。[終了拠点名] の値が NULL の場合、ルートは指定されている最後の訪問先で終了します。[終了拠点名] の値が NULL の場合、[開始拠点名] の値も NULL にすることはできません。

String
earliest_start_time
(オプション)

ルートにおいて許容される最も早い開始時刻。

解析では、このパラメーターを、TimeWindowStart フィールドによって拠点レイヤー内で提供される開始拠点のタイム ウィンドウと組み合わせて使用し、ルートの実現可能な開始時刻を決定します。このパラメーターのデフォルト値は午前 8:00:00 で、時刻のみを示す値となります。このデフォルト値は解析レイヤーの Default Date プロパティで指定された日の午前 8:00:00 と解釈されます。値が指定されない場合は、デフォルト値が使用されます。

Date
latest_start_time
(オプション)

ルートにおいて許容される最も遅い開始時間。このパラメーターのデフォルト値は午前 10:00:00 で、時刻のみを示す値となります。このデフォルト値は解析レイヤーの Default Date プロパティで指定された日の午前 10:00:00 と解釈されます。値が指定されない場合は、デフォルト値が使用されます。

Date
max_order_count
(オプション)

ルートに組み込むことができる訪問先の最大数。デフォルト値は 30 です。値が指定されない場合は、デフォルト値が使用されます。

Long
capacities
[capacities,...]
(オプション)

車両で運送可能な荷物の最大量 (体積、重量、数量など)。NULL 値は、ゼロと同じです。最大 9 つの capacity フィールドが許可されますが、車両の必要性をモデル化するのに必要な数のみを使用してください。

Value Table
route_constraints
[route_constraints,...]
(オプション)

合計時間、合計移動時間、および合計距離を制限するためにルートに与えられる制約。

  • [最大合計時間] - ルートの最大許容所要時間。ルートの所要時間には、移動時間に加えて、訪問先、拠点、休憩でのサービス時間および待ち時間も含まれます。
  • [最大合計移動時間] - ルートの最大許容移動時間。移動時間に含まれるのはネットワークの走行に費やされた時間だけで、サービス時間または待ち時間は含まれません。このフィールドは MaxTotalTime フィールドより小さくする必要があります。
  • [最大合計距離] - ルートの最大許容移動距離。

Value Table
costs
[costs,...]
(オプション)

VRP ソリューションでルートによって発生するコスト。

  • [固定コスト] - ルートがソリューションで使用される (つまり、訪問先がソリューションに割り当てられている) 場合に限り適用される金銭上の固定コスト。
  • [単位時間ごとのコスト] - 合計ルート所要時間 (移動時間に加えて、訪問先、拠点、休憩でのサービス時間および待機時間も含む) に対して作業の単位時間ごとに適用される金銭上のコスト。
  • [単位距離ごとのコスト] - ルート長 (合計移動距離) に対して (移動距離の単位ごとに) 適用される金銭上のコスト。
  • [規定外労働時間の開始時間] - 規定労働時間の長さで、この時間を超過すると規定外労働時間の計算が開始されます。
  • [単位規定外労働時間ごとのコスト] - 規定外労働時間の単位時間ごとに適用される金銭上のコスト。このフィールドは NULL 値を含むことができます。NULL 値は [単位規定外労働時間ごとのコスト] の値が [単位時間ごとのコスト] の値と同じであることを示します。

Value Table
additional_route_time
[additional_route_time,...]
(オプション)

追加ルート時間オプション。

  • [開始拠点のサービス時間] - 開始拠点でのサービス時間。このフィールドを使用して、車両に荷物を積み込むのに要する時間をモデリングします。
  • [終了拠点のサービス時間] - 終了拠点でのサービス時間。このフィールドを使用して、車両から荷物を降ろすのに要する時間をモデリングします。
  • [到着/出発の遅延] - このフィールドには、車両を通常の移動速度まで加速し、停止するまで減速し、ネットワークに出入りする (たとえば、駐車場に出入りする) のに必要な移動時間が格納されます。[到着/出発の遅延] 値を含めることにより、VRP 解析で、物理的に一致する訪問先にサービスを提供するために多くのルートを送り出すことがなくなります。

Value Table
append_to_existing_routes
(オプション)

新しいルートを既存のルート属性テーブルに追加するかどうかを指定します。

  • APPEND新しいルートをルート属性テーブル内の既存のセットに追加します。これがデフォルトです。
  • CLEAR既存のルートが削除され、新しいルートに置き換えられます。
Boolean

派生した出力

名前説明データ タイプ
out_vrp_layer

更新された Network Analyst レイヤー。

Network Analyst レイヤー

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。

ライセンス情報

  • Basic: はい
  • Standard: はい
  • Advanced: はい

関連トピック