概要
サーフェス ラスターの窪地を平滑化して、データの小さな欠陥を取り除きます。
図
使用法
このラスター解析 ポータル ツールは、ArcGIS Enterprise の ポータルにサイン インすると使用できます。このポータルに、ArcGIS Image Server 用に構成された Raster Analysis があります。ツールを起動すると、ArcGIS Pro がクライアントとしてサービスを提供し、ArcGIS Enterprise とフェデレートされているサーバーで処理が発生します。ポータル ツールはポータルから入力としてレイヤーを受け取り、ポータルに出力を作成します。
入力ラスター レイヤーは、ポータルから入力されたレイヤー、イメージ サービスへの URI または URL、[Image Server レイヤーの作成 (Make Image Server Layer)] ツールの出力に対応しています。このツールは、ローカルのラスター データまたはレイヤーをサポートしません。
窪地とは、排水方向が定義されないセルです。窪地のセルより低いセルは、周囲に存在しません。流出点は、窪地の流出寄与域の標高が最も低い境界セルです。窪地が浸水した場合、ここが水の流出するポイントになります。
Z 制限は、シンクの深さと流出点の間で許容される最大差異を指定し、平滑化するシンクと変更しないシンクを決定します。Z 制限は、窪地の平滑化に使用する深さの最大値ではありません。
たとえば、流出点が標高 210 フィートで、シンク内の最深ポイントが 204 フィート (6 フィート差) のシンク エリアがあるとします。Z 制限を 8 に設定した場合、この特定のシンクは平滑化されます。しかし、Z 制限を 4 に設定した場合、この窪地の深さはこの差異を上回り、有効な窪地と見なされないため、この窪地は平滑化されません。
Z 制限より小さく (浅く)、隣接する最も低いセルより低い窪地はすべて流出点の高さまで平滑化されます。
Z 制限を持つ窪地の数は、処理時間の長さを決定します。窪地が多いほど処理時間が長くなります。
構文
arcpy.ra.Fill(inputSurfaceRaster, outputName, {zLimit})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
inputSurfaceRaster | 連続サーフェスを表す入力ラスター。 | Raster Layer; Image Service; String |
outputName | 出力平滑化ラスター サービスの名前。 デフォルトの名前は、ツール名と入力レイヤー名に基づいて設定されます。レイヤー名がすでに存在する場合は、別の名前を指定するよう求められます。 | String |
zLimit (オプション) | 平滑化される窪地と流出点間の最大標高差。 | Double |
派生した出力
名前 | 説明 | データ タイプ |
outputRaster | 出力ラスター。 | ラスター レイヤー |
コードのサンプル
次の例では、入力標高サーフェス ラスターの窪地を平滑化しています。
import arcpy
arcpy.Fill_ra("https://myserver/rest/services/elevation/ImageServer","outFill1")
次の例では、入力標高サーフェス ラスターの窪地を平滑化しています。
#---------------------------------------------------------------------------
# Name: Fill_example02.py
# Requirements: ArcGIS Image Server
# Import system modules
import arcpy
# Set local variables
inSurface = "https://myserver/rest/services/elevation/ImageServer"
outputFill = "outFill2"
zLimit = 3.28
# Execute Fill raster analysis tool
arcpy.Fill_ra(inSurface, outputFill, zLimit)
環境
ライセンス情報
- Basic: 次のものが必要 ArcGIS Image Server
- Standard: 次のものが必要 ArcGIS Image Server
- Advanced: 次のものが必要 ArcGIS Image Server