概要
ラスター内のセルに対する集水域を決定します。
図
使用法
このラスター解析 ポータル ツールは、ArcGIS Enterprise の ポータルにサイン インすると使用できます。このポータルに、ArcGIS Image Server 用に構成された Raster Analysis があります。ツールを起動すると、ArcGIS Pro がクライアントとしてサービスを提供し、ArcGIS Enterprise とフェデレートされているサーバーで処理が発生します。ポータル ツールはポータルから入力としてレイヤーを受け取り、ポータルに出力を作成します。
入力ラスター レイヤーは、ポータルから入力されたレイヤー、イメージ サービスへの URI または URL、[Image Server レイヤーの作成 (Make Image Server Layer)] ツールの出力に対応しています。入力フィーチャ レイヤーには、ポータルからのレイヤー、フィーチャ サービスへの URI または URL を使用できます。このツールは、ローカルのラスター データまたはレイヤーをサポートしません。このポータル ツールへの入力としてはローカルのフィーチャ データとレイヤーを使用できますが、ポータルのレイヤーを入力することをお勧めします。
各集水域の値は、入力ラスターまたはフィーチャの流出点データのソースの値から取得されます。流出点がラスター データセットの場合、セル値が使用されます。流出点がポイント フィーチャ データセットの場合、値は指定されたフィールドから取得されます。
[集水域ラスターの作成 (Watershed)] ツールは、D8 入力流向ラスターにのみ対応しています。D8 流向は、[流向ラスターの作成 (Flow Direction)] ツールでデフォルトの D8 流向タイプを使用して作成できます。
入力の流出点の位置をフィーチャ データとして指定する場合、デフォルトのフィールドは有効な最初のフィールドになります。他に有効なフィールドが存在しない場合は、ObjectID フィールド (たとえば、OID または FID) がデフォルトになります。
構文
arcpy.ra.Watershed(inputFlowDirectionRaster, inPourPointRasterOrFeatures, outputName, {pourPointField})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
inputFlowDirectionRaster | 各セルからの流れの方向を示す入力ラスター。 | Raster Layer; Image Service; String |
inPourPointRasterOrFeatures | 入力流出点の位置。 | Raster Layer; Feature Layer; Image Service; Feature Service; String |
outputName | 出力集水域ラスター サービスの名前。 デフォルトの名前は、ツール名と入力レイヤー名に基づいて設定されます。レイヤー名がすでに存在する場合は、別の名前を指定するよう求められます。 | String |
pourPointField (オプション) | 流出点の位置に値を割り当てるために使用するフィールド。 | String |
派生した出力
名前 | 説明 | データ タイプ |
outputRaster | 出力ラスター。 | ラスター レイヤー |
コードのサンプル
次の例では、流向ラスター上にある選択した流出点の位置に対する流出寄与域を判別しています。
import arcpy
arcpy.Watershed_ra("https://myserver/rest/services/flowdir/ImageServer","https://myserver/rest/services/streamlink/ImageServer","outWatershed1")
次の例では、流向ラスター上にある選択した流出点の位置に対する流出寄与域を判別しています。
#---------------------------------------------------------------------------
# Name: Watershed_example02.py
# Requirements: ArcGIS Image Server
# Import system modules
import arcpy
# Set local variables
inFlowDirection = "https://myserver/rest/services/flowdir/ImageServer"
inPourPoint = "https://myserver/rest/services/streamlink/ImageServer"
outputWatershed = "outWatershed2"
# Execute Watershed raster analysis tool
arcpy.Watershed_ra(inFlowDirection, inPourPoint, outputWatershed)
環境
ライセンス情報
- Basic: 次のものが必要 ArcGIS Image Server
- Standard: 次のものが必要 ArcGIS Image Server
- Advanced: 次のものが必要 ArcGIS Image Server