可視領域 (Viewshed) (オンライン)

概要

一連の入力観測点に対して、可視領域のポリゴンを返します。

使用法

  • オンライン ツールボックスに収容されているツールは、ホストしているデータと解析機能を ArcGIS Online で使用する ArcGIS Online ジオプロセシング サービスです。

  • さまざまな空間解像度で、さまざまなエリアを網羅する標高ソースが複数用意されています。どの領域に対してもすべての解像度が揃っているとは限りません。任意の入力観測点の位置で指定した解像度を使用できない場合、エラー メッセージが表示されます。

  • [DEM 解像度] パラメーターが指定されていない場合、最も粗い解像度 (90m) が使用されます。[最精細] が指定されている場合、[最大距離] パラメーターによって許可されている観測点の位置で使用可能な最も高い解像度が使用されます。

  • [最大距離] パラメーターの場合、10 m および 30 m の DEM 解像度に対して許可されている値は 15 キロメートル以下です。90 m の DEM 解像度の場合、許可されている値は 50 キロメートル以下です。このパラメーターが指定されていない場合、[DEM 解像度] パラメーターに基づいてデフォルト値が使用されます。10 m の DEM 解像度の場合、デフォルトの最大距離は 5 キロメートルです。30 m および 90 m の DEM 解像度の場合、デフォルトの距離は 15 キロメートルです。

  • 入力フィーチャには単一の解像度の標高が使用されます。すべての入力フィーチャが単一の解像度に収まる必要があります。収まらない場合、入力フィーチャを網羅する最高の解像度が指定されます。

  • 水の表示設定は制限されているため、標高サーフェスには水面が使用されます。海には値ゼロが割り当てられ、主な水域には適切にフラット ローカル標高が割り当てられます。

  • 出力可視領域はポリゴン フィーチャとして返されます。Frequency フィールドは、各ポリゴンが見える観測点の数を記録するために使用されます。DEMResolution フィールドは、可視領域解析のソース DEM 解像度を記録するために使用されます。

    計算で使用される DEM データ ソースを識別する 3 つの追加フィールド ( Product NameSourceSource URL) が返されます。

  • DEM 解像度を低くすると、ツールの応答が速くなります。たとえば、90 m の解像度の場合、応答時間が最も短くなります。このトレードオフは、DEM 解像度が低い場合、DEM 解像度が高い場合と比べて可視領域解析結果の精度が下がることです。

  • [最大距離] パラメーターは、ツールの応答時間に影響する可能性もあります。通常、より短い距離を使用すると、応答時間がより短くなります。

  • 入力ポイントの最大数は 1,000 です。1,000 を超える入力ポイント数が指定されると、ツールでエラーが表示され、実行されません。

構文

arcpy.agolservices.Viewshed(InputPoints, {MaximumDistance}, {MaximumDistanceUnits}, {DEMResolution}, {ObserverHeight}, {ObserverHeightUnits}, {SurfaceOffset}, {SurfaceOffsetUnits}, {GeneralizeViewshedPolygons})
パラメーター説明データ タイプ
InputPoints

観測位置として使用するポイント フィーチャ。

Feature Set
MaximumDistance
(オプション)

可視領域を計算するための最大距離。

Double
MaximumDistanceUnits
(オプション)

[最大距離] パラメーターの単位を指定します。

  • Meters単位はメートルです。これがデフォルトです。
  • Kilometers単位はキロメートルです。
  • Feet単位はフィートです。
  • Yards単位はヤードです。
  • Miles単位はマイルです。
String
DEMResolution
(オプション)

計算に用いるソース標高データの、およその空間解像度 (セル サイズ) を指定します。

解像度を表すキーワードは、デジタル標高モデルのおよその空間解像度を表します。多くの標高ソースは秒角単位で配布されています。キーワードは、わかりやすいよう、メートル単位の概算値をそのまま使っています。

  • FINEST範囲に使用可能な最精細単位が使用されます。
  • 10m標高ソースの解像度は 1/3 秒角 (約 10 メートル) です。
  • 24m標高ソースは、24 メートル解像度の Airbus WorldDEM4Ortho データセットです。
  • 30m標高ソースの解像度は 1 秒角 (約 30 メートル) です。
  • 90m標高ソースの解像度は 3 秒角 (約 90 メートル) です。これがデフォルトです。
String
ObserverHeight
(オプション)

観測点の地表からの高さ。デフォルト値の 1.75 メートルは、人の平均身長です。観測塔や高層ビルなどの高い場所から見る場合は、代わりにその高さを使用します。

Double
ObserverHeightUnits
(オプション)

[観測点の高度] パラメーターの単位を指定します。

  • Meters単位はメートルです。これがデフォルトです。
  • Kilometers単位はキロメートルです。
  • Feet単位はフィートです。
  • Yards単位はヤードです。
  • Miles単位はマイルです。
String
SurfaceOffset
(オプション)

表示しているオブジェクトの地表からの高さ。デフォルト値は 0 です。建物または風力タービンを表示している場合、それらの高さを使用します。

Double
SurfaceOffsetUnits
(オプション)

[サーフェス オフセット] パラメーターの単位を指定します。

  • Meters単位はメートルです。これがデフォルトです。
  • Kilometers単位はキロメートルです。
  • Feet単位はフィートです。
  • Yards単位はヤードです。
  • Miles単位はマイルです。
String
GeneralizeViewshedPolygons
(オプション)

可視領域ポリゴンを単純化するかどうかを判定します。

可視領域の計算は、階段状のエッジを使用して結果を作成するラスター標高モデルに基づいています。より満足な外観を作成し、パフォーマンスを向上させるために、デフォルトの振舞いではポリゴンを単純化します。この単純化により、DEM 解像度の半分を超えて任意の位置の結果の精度が変更されることはありません。

  • True可視領域ポリゴンが単純化されます。これがデフォルトです。
  • False可視領域ポリゴンは単純化されません。
Boolean

派生した出力

名前説明データ タイプ
OutputViewshed

出力可視領域。

フィーチャ セット

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。

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