テーブルによる再分類 (Reclass by Table) (Spatial Analyst)

Spatial Analyst のライセンスで利用可能。

3D Analyst のライセンスで利用可能。

概要

リマップ テーブルを使用して、ラスターの入力セルの値を再分類または変更します。

使用法

  • 入力ラスターには、有効な統計情報がなくてはなりません。統計情報が存在しない場合は、[データ管理ツール] ツールボックスの [統計情報の計算 (Calculate Statistics)] ツールを使用して作成できます。

  • [開始値フィールド][終了値フィールド]、および [出力値フィールド] の値は、再分類を定義するテーブル内のフィールド名です。

  • 値を個別に再分類するには、2 つの項目による簡単な再分類テーブルを使用します。1 つ目の項目に再分類する元の値を指定し、2 つ目の項目にはその値に新しく割り当てる値を指定します。[終了値フィールド][開始値フィールド] と同じ項目を指定します。出力に割り当てる値を、[出力値フィールド] に指定します。

  • 値の範囲を再分類する場合は、それぞれの範囲の始点および終点を定義する項目と、その範囲に割り当てる値が再分類テーブルに必要です。範囲の始点を定義する項目を [開始値フィールド] に、範囲の終点を定義する項目を [終了値フィールド] に指定します。出力に割り当てる値を、[出力値フィールド] に指定します。

  • 再分類テーブルには、ジオデータベース テーブル、テキスト ファイル、dbase ファイルを使用できます。

  • 再分類テーブルの開始値と終了値のフィールドには、任意の数値を指定できます。出力値フィールドの割り当て値は、整数にする必要があります。

  • *.dbf テーブルおよびジオデータベース テーブルの [開始値フィールド] の値は、並べ替える必要はありません。テキスト ファイルのテーブルでは、値を昇順に並べる必要があります。いずれの場合も、値が重複しないようにしてください。

  • このツールに適用されるジオプロセシング環境の詳細については、「解析環境と Spatial Analyst」をご参照ください。

構文

ReclassByTable(in_raster, in_remap_table, from_value_field, to_value_field, output_value_field, {missing_values})
パラメーター説明データ タイプ
in_raster

再分類対象の入力ラスター。

Raster Layer
in_remap_table

再分類する値の範囲と、変更後の値を定義するフィールドが含まれているテーブル。

Table View
from_value_field

再分類する値の範囲それぞれの開始値を格納しているフィールド。

これは、入力再分類テーブルの数値フィールドです。

Field
to_value_field

再分類する値の範囲それぞれの終了値を格納しているフィールド。

これは、入力再分類テーブルの数値フィールドです。

Field
output_value_field

各範囲の変更後の整数値を格納しているフィールド。

これは、入力再分類テーブルの整数フィールドです。

Field
missing_values
(オプション)

再分類テーブルに指定されていない値を、元の値のままにするか、NoData に変更するかを指定します。

  • DATA入力ラスターのセルに含まれている値が再分類テーブルで指定または再分類されていない場合は、その値を変更せずに、出力ラスターの同じ位置に書き込みます。これがデフォルトです。
  • NODATA入力ラスターのセルに含まれている値が再分類テーブルで指定または再分類されていない場合、出力ラスターの同じ位置の値は NoData に再分類されます。
Boolean

戻り値

名前説明データ タイプ
out_raster

出力再分類ラスター。

出力は常に整数タイプになります。

Raster

コードのサンプル

ReclassByTable (テーブルによる再分類) の例 1 (Python ウィンドウ)

この例では、再分類テーブルを使用して入力ラスターを再分類します。

import arcpy
from arcpy.sa import *
from arcpy import env  
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"
outReclass = ReclassByTable("slope","remapslope","FROM","TO","OUT")
outReclass.save("C:/sapyexamples/output/recslope")
ReclassByTable (テーブルによる再分類) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

この例では、再分類テーブルを使用して入力ラスターを再分類します。

# Name: reclassbytable_example02.py
# Description: Reclassifies the values of the input raster using a remap table.
# Requirements: Spatial Analyst Extension

# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env
from arcpy.sa import *

# Set environment settings
env.workspace = "C:/sapyexamples/data"

# Set local variables
inRaster = "slope"
inRemapTable = "remapslope"

# Execute Reclassify
outRaster = ReclassByTable(inRaster, inRemapTable,"FROM","TO","OUT","NODATA")

# Save the output 
outRaster.save("C:/sapyexamples/output/recslope")

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 Spatial Analyst または 3D Analyst
  • Standard: 次のものが必要 Spatial Analyst または 3D Analyst
  • Advanced: 次のものが必要 Spatial Analyst または 3D Analyst

関連トピック