概要
ネットワーク属性をユーティリティ ネットワークに追加します。
ネットワーク属性は、ネットワーク内の対応するフィーチャの属性から取得される値であり、ネットワーク トポロジに保存されています。ネットワーク属性は、ネットワークがどのように通過するかを制御し、トレース解析時に使用されます。1 つのネットワーク属性に関連付けることができるのは、1 つのフィーチャクラスあたり 1 つの属性のみですが、1 つのユーティリティ ネットワークに設定できるネットワーク属性の数に制限はありません。ネットワーク属性は、通過可能性を制御し、ネットワーク内のパスのコストをモデリングするために、ウェイトとして使用されます。
使用法
ネットワーク属性は、1 つのフィーチャクラスの 1 つの属性のみに関連付けることができます。ただし、複数のフィーチャクラスに関連付けることはできます。
エンタープライズ ジオデータベースを操作する場合、接続する ArcGIS Enterprise ポータル アカウントがポータル ユーティリティ ネットワーク所有者である必要があります。
ネットワーク トポロジを無効化する必要があります。
エンタープライズ ジオデータベースを操作する場合、このツールは、実行時にデフォルト バージョンに接続する必要があります。
エンタープライズ ジオデータベースを操作する場合、[入力ユーティリティ ネットワーク] は、データベース ユーティリティ ネットワークの所有者として確立されたデータベース接続から取得する必要があります。
このツールは、ユーティリティ ネットワークのフィーチャクラス フィールドにネットワーク属性を割り当てる [ネットワーク属性の設定 (Set Network Attribute)] ツールとともに使用できます。
次の表に、ネットワーク属性のタイプとそれに適用可能なパラメーターを表示します。
属性型 イン ライン 割り当て可能 Null 値を許可 代替 Short
Long
(行外のみ)
Double
Date
構文
arcpy.un.AddNetworkAttribute(in_utility_network, attribute_name, attribute_type, {is_inline}, {is_apportionable}, {domain}, {is_overridable}, {is_nullable}, {is_substitution}, {network_attribute_to_substitute})
パラメーター | 説明 | データ タイプ |
in_utility_network | ネットワーク属性を追加する入力ユーティリティ ネットワーク。 | Utility Network; Utility Network Layer |
attribute_name | ユーティリティ ネットワークに追加するネットワーク属性の名前。 | String |
attribute_type | ネットワーク属性のデータ タイプを指定します。
| String |
is_inline (オプション) | ネットワーク属性をイン ラインで維持するかどうかを指定します。インライン ネットワーク属性の方がやや効率的ですが、インライン属性のビット数には、1 ユーティリティ ネットワークあたり 28 ビットという制限があります。可能な限り、最も使用頻度の高いネットワーク属性 (電力網のフェーズ、ガスおよび水道網の圧力など) は、インラインで保存してください。ビットのサイズは、ドメイン パラメーターによって決まります。インライン属性は、整数のネットワーク属性でのみサポートされます。
| Boolean |
is_apportionable (オプション) | 同じフィーチャに属している複数のエッジにネットワーク属性を割り当てるかどうかを指定します。 たとえば、shape_length ネットワーク属性では、1 つのライン フィーチャが 5 つのエッジ エレメントで構成され、そのライン フィーチャの全長が 100 フィートの場合、その属性は、20 フィートずつすべてのエッジに割り当てられます。値の配分は、元のフィーチャの始点に対して各エッジ エレメント沿いのパーセンテージによって異なります。
| Boolean |
domain (オプション) | ネットワーク属性が関連付けられるドメイン。このパラメーターは、is_inline が True の場合は必須です。このドメインは、インライン属性に割り当てるビット数を決定するために使用され、コード値タイプである必要があります。たとえば、LifeCycleStatusDomain (0, Unknown | 1, In-Service | 2, Proposed | 3, Abandoned) ドメインには 4 つのエントリがあります。インライン属性を保存するのに、2 ビットが必要です。コード値ドメインには、0 から始まる連続コードが含まれる必要があります。 | String |
is_overridable (オプション) | メモ:このパラメーターは使用されず、現在のリリースでは、入力した値は無視されます。このパラメーターの機能は開発中であり、将来のリリースで適用可能になる予定です。
| Boolean |
is_nullable (オプション) | ネットワーク属性が Null 値をサポートするかどうかを指定します。
| Boolean |
is_substitution (オプション) | ネットワーク属性が代替として使用されるかどうかを指定します。代替ネットワーク属性を使用すると、トレース操作の反映中に、ビットセット ネットワーク属性値ではなく、代替値を使用できます。
| Boolean |
network_attribute_to_substitute (オプション) | 代替に使用されるネットワーク属性。代替は、反映されるネットワーク属性のビット数に基づいてエンコードされます。ネットワーク属性は、インラインで、8 ビット以下の整数フィールド タイプである必要があります。 | String |
派生した出力
名前 | 説明 | データ タイプ |
out_utility_network | 更新されるユーティリティ ネットワーク。 | ユーティリティ ネットワーク |
コードのサンプル
Device Status という名前のネットワーク属性を short 属性タイプで追加します。
import arcpy
arcpy.AddNetworkAttribute_un("Utility Network", "Device Status", "SHORT",
"INLINE", "NOT_APPORTIONABLE", "",
"ElectricDistributionDeviceStatus",
"NOT_OVERRIDABLE")
代替に使用するネットワーク属性を追加します。
import arcpy
arcpy.AddNetworkAttribute_un("Utility Network",
"Phases", "LONG", "NOT_INLINE",
"NOT_APPORTIONABLE",
"ElectricDistributionDeviceStatus", "",
"NOT_NULLABLE", "SUBSTITUTION",
"Phases current")
ライセンス情報
- Basic: いいえ
- Standard: はい
- Advanced: はい