Business Analyst ライセンスで利用できます。
データの割り当て
ArcGIS Pro は、リングとその他のポリゴンのデータを集約する方法として、加重重心による地理情報の取得方法を採用しています。 加重重心による地理情報の取得方法では、ポリゴン内に完全に含まれていないブロック グループを適切に割り当てるために、国勢調査区データが使用されます。 次の割り当て方法をデータ フィールドに適用できます。
- NONE - 割り当てを使用しません。
- GEOM - ポリゴンの地理領域を使用します。 ブロック ポイントの割り当ては使用されません。
- POP_W - 10 年ごとの国勢調査年の重み付けされた人口を使用します。
- HH_W - 10 年ごとの国勢調査年の重み付けされた世帯数を使用します。
- HU_W - 10 年ごとの国勢調査年の重み付けされた住居数を使用します。
- POP_W_CY - 現在の年のデータセットの重み付けされた人口を使用します。
- HH_W_CY - 現在の年のデータセットの重み付けされた世帯数を使用します。
- HU_W_CY - 現在の年のデータセットの重み付けされた住居数を使用します。
- BUS_W_CY - 現在の年のデータセットの重み付けされた企業数を使用します。
- 昼間の労働者人口 - 現在の年のデータセットの重み付けされた労働者人口を使用します。
- 昼間の居住者人口 - 現在の年のデータセットの重み付けされた居住者人口を使用します。
注意:
割り当て方法のリストは、米国のローカル データに固有のものです。 ご自身のリストは、インストールされているローカル データによって異なり、ブロック重心ポイント レイヤーから取得されます。
割り当てレイヤー
割り当てレイヤーは、データを評価して他のレイヤーに集約するために統計データ コレクション (SDCX) で使用される加重フィールドを含むポイント フィーチャ レイヤーです。 Business Analyst 内のローカル データセットを使用している場合、割り当てレイヤーはデフォルトで国勢調査区の重心になります。 統計データ コレクションでは、任意のポイント レイヤーを使用するように割り当てレイヤーをカスタマイズできます。 これにより、カスタム ポリゴンがカスタム割り当てレイヤーに接続され、デフォルトの方法よりも詳細に結果が調整されます。 ローカルにインストールされたデータセットは必要ありません。
割り当てレイヤーの例
割り当てレイヤーの例として、世界中の場所や人口統計以外のデータ エリアがあります。
世界の場所の例
日本の SDCX を作成し、調査元から入手したデータを使用して過去の世帯人口 (例: 1900 年の人口) を解析することができます。 まず、日本の県の行政区画ポリゴンを作成します。 これらのポリゴンは、補修ジオメトリ割り当てから正確な結果が返されない大規模な境界です。 精度と粒度を高める (その期間中に固有の結果を得る) には、1900 年の重み付けで居住地を含む新しいポイント フィーチャ レイヤーを読み込みます。 その年の世帯数を加重に含めることができます。 日本の境界を新しい割り当てレイヤーに接続すると、任意の境界内 (たとえば、東京から半径 5 キロメートルのエリア内) で当時の世帯人口がどのようになっていたかを把握できます。
人口統計以外のデータ エリアの例
人口がごくわずかのテキサス州の油田の SDCX を作成できますが、地下資源レベルを正確に評価する必要があります。 行政区画 (ブロック グループなど) ではなく、天然ガスや原油などの地下燃料源が集約された場所を含む 2 x 2 マイルのカスタム グリッド レイヤーをまず作成します。 精度と粒度を高めるには、天然資源の種類ごとに毎月集計される重み付きで油井とガス井の場所を含む新しいポイント フィーチャ レイヤーを読み込みます。 油田のグリッド レイヤーを新しい割り当てレイヤーに接続すると、任意の境界内 (たとえば、地震活動の定義エリア内) で現在の資源レベルがどのようになっているかを把握できます。
割り当てレイヤーの作成
割り当てレイヤーを作成するには、次の手順を実行してください。
- カスタム境界レイヤーを使用して SDCX を構築します。
- [SDCX の編集] ダイアログ ボックスの [ソース] タブで、[割り当てレイヤー] を任意のポイント フィーチャ レイヤーに設定します。 精度を最大限に高めるには、ポイント フィーチャをカスタム境界と交差させます。 割り当て方法の重み付けに使用される数値フィールドをポイント フィーチャ レイヤーに含める必要があります。 最初に見つかった数値フィールドが使用されます。
- 必要に応じて、[変数] タブで [割り当て方法] を任意の数値フィールドに変更します。
更新された SDCX パフォーマンス インデックスに変更を反映する必要があります。 [ソース] タブでこのインデックスを構築することができます。 [レイヤーへの情報付加 (Enrich Layer)] ワークフローなど、データ ブラウザーを使用しているツールの [カスタム データ] ノードでカスタム変数を選択できます。