ModelBuilder [レポート] ビューは、モデル内のすべての変数とツール、各エレメントの値、および他のプロパティを表示します。開いているモデルの [レポート] ビューを開くには、ModelBuilder ウィンドウの [レポート] ボタンをクリックします。各モデルはそのレポート ビューにリンクされているため、モデルを閉じるとリンク済みのレポート ビューが自動で閉じます。
レポートは、[変数] と [プロセス] の 2 つのセクションに分類されます。変数やプロセスを選択すると、モデル ビュー内で対応するモデル エレメントが選択され、そこに移動します。
変数
レポートの [変数] セクションには、モデルの入力および出力変数 がリストされます。モデル パラメーターは文字 [P] で示されます。
プロセス
レポートの [プロセス] セクションには、モデルのツールがリストされます。各プロセスを展開すると、[パラメーター] セクションと[メッセージ] セクションが表示されます。
- [パラメーター] の各セクションは、ツール パラメーターのリストが含まれます。各パラメーターには、[名前]、[データ タイプ]、[値]、[パラメーターのタイプ] ([必須]、[任意]、[派生])、[方向] ([入力] または [出力]) プロパティがリストされます。いくつかのツール パラメーターはモデル変数です。これにより、[パラメーター] セクションと [変数] セクションのエントリが照合されます。
- [メッセージ] セクションには、エラー、警告、情報メッセージを含むすべてのツール メッセージが含まれます。このセクションは、ツールが実行済み状態の場合のみ表示されます。
フィルタリング
[レポート] ビューをフィルター処理すると、変数とプロセスのサブセットを表示できます。レポート ビュー ツールバーの [ビュー] を切り替えると、特定のエレメントのみを表示できます。
- [すべて] - モデルのすべてのエレメントが表示されます。
- [入力] - モデルの入力変数のみが表示されます。
- [出力] - モデルの出力変数のみが表示されます。
- [パラメーター] - モデル パラメーターとしてマーク付けされた変数のみが表示されます。
- [ツール] - レポートの [ツール] セクションのみが表示されます。
- [エラー] - 失敗したツールのみが表示されます。
双方向編集
レポートには、モデル内のすべてのエレメントがフラットに表示され、プロパティや値によって値やエレメント名を直接的に編集できます。モデルとモデル レポートはどちらも編集可能で、次の方法で同期されます。
- レポートの [自動同期] ボタン。
- レポートの [更新] ボタン 。以下に、3 つの更新状態を示します。
- 無効 - レポート ビューに、更新待ちの編集内容はありません。[自動同期] が有効化されていると、[更新] ボタンは常に無効化されます。
- 有効 - レポート ビューに更新待ちの編集内容が 1 つ以上あります。[更新] ボタンを有効にすると、レポートを引き続き編集できます。
- 赤いドット付きの有効 - レポート ビューに更新待ちの編集内容が 1 つ以上あります。レポートに編集を加える前に、[更新] ボタンをクリックします。
- モデル ビューをアクティブ化してから、ModelBuilder リボンで [保存] ボタン をクリックします。
- [自動同期] はデフォルトで有効になっています。大規模なモデルについてはオフにすることもできます。同期を行うと、編集対象のツールやエレメントから、すべての下流方向のツールが毎回検証されるからです。
- [名前] と [値] 変数は、鉛筆ボタンをクリックするかセルをダブルクリックすることで編集できます。変数値を編集すると、モデル ビューでの編集と同じような変数ダイアログ ボックスが開きます。
- エレメントの [名前] はその場で編集できます。[自動同期] がオフになっている場合、編集を加えるたびに更新する必要があります。モデルには一意の名前しか使用できないため、名前の競合が発生しないようにするために更新が必要です。これによって、編集対象のエレメント名を使用するプロセスで、下流の依存関係に影響が及ぶことがあります。