概要
Arg 統計関数は、統計の引数を計算します。この関数には、Arg 最大、Arg 最小、Arg 中間、およびデュレーションの 4 つの Arg 統計手法があります。
備考
Arg 統計では、すべての入力ラスターのすべてのラスター バンドに 0 ベースの増分バンド インデックスが割り当てられます。次の表に示すように、最初は入力ラスター インデックス順に並べられ、その後、各入力ラスター内の相対的なバンド順序で並べられます。たとえば、1 つ目の入力ラスター (入力インデックス 0) に 2 つのバンド (b11 と b12) がある場合、2 つ目の入力ラスター (入力インデックス 1) には 4 つのバンド (b21、b22、b23、b24) が存在し、バンド インデックスは次の表のようになります。
バンド | 入力インデックス | バンド インデックス |
---|---|---|
b11 | 0 | 0 |
b12 | 0 | 1 |
b21 | 1 | 2 |
b22 | 1 | 3 |
b23 | 1 | 4 |
b24 | 1 | 5 |
その後、Arg 最大関数は各ピクセルに対して、最大 Pixel value に達する Band index を返します。たとえば、次の表では、最大ピクセル値は 189 で、これは Band b21 に格納されており、この band index は 2 です。したがって、Arg 最大関数は値 2 を返します。
バンド | バンド インデックス | Pixel Value |
---|---|---|
b11 | 0 | 33 |
b12 | 1 | 54 |
b21 | 2 | 189 |
b22 | 3 | 145 |
b23 | 4 | 34 |
b24 | 5 | 28 |
Arg 最小は最小値の引数で、所定のピクセルが最小値を得る Band index を返します。たとえば、前の表では、最小 Pixel value は 28 で、これは Band b24 に格納されており、この Band index は 5 です。したがって、Arg 最小関数は値 5 を返します。
Arg 中間は、所定のピクセルがすべてのバンドの中央値を取得する Band index を返します。すべてのバンドの値を配列として考えてください。配列を昇順で並べると、中央値は配列の下半分と上半分を分ける値になります。具体的には、昇順で並べられた配列に n 個の値がある場合、中央値は次の公式で導き出される i 番目 (0 ベース) の値になります。
i = ( (n-1) / 2 )
たとえば、前の表をピクセル値の昇順で並べると、次の表のようになります。中央値は 34 なので、Arg 中間は Band index 4 を返します。
バンド | バンド インデックス | Pixel Value |
---|---|---|
b24 | 5 | 28 |
b11 | 0 | 33 |
b23 | 4 | 34 |
b12 | 1 | 54 |
b22 | 3 | 145 |
b21 | 2 | 189 |
デュレーションは、配列内で最も長い連続エレメントを探します。各エレメントの値は [最小] 以上、[最大] 以下で、長さを返します。デュレーションには [最小] と [最大] の入力値が必要です。
たとえば、前の表では、最長の連続エレメントは [最小] = 34 で、[最大] = 189 は [34、54、145、189] なのでデュレーションは 4 になります。
パラメーター
パラメーター | 説明 |
---|---|
ラスター | さまざまな統計手法を実行する入力ラスター。 |
方法 | 以下を計算する統計方法を選択します。
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未定義のクラス | 確定的な最大値、最小値、中央値を取得できない場合に返される定数入力値です。最もよくあるのは、最大値または最小値が、すべてのバンドの値において 1 回以上発生するというシナリオです。未定義の定数のデフォルト値は 100 です。 未定義のクラスは、メソッドが [Arg 最大]、[Arg 最小]、または [Arg 中間] の場合にのみ適用されます。 |
最小 | 最小値は、期間の最初の値以上の最小値です。 この入力は、手法がデュレーションである場合にのみ適用できます。 |
最大 | 最大値として、期間の最後の値以下の最大値を設定します。 この入力は、手法がデュレーションである場合にのみ適用できます。 |
計算時に NoData を除外 | 統計計算で NoData 値を無視するかどうかを示します。
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