ラスター コレクションの処理関数

Image Analyst ライセンスで利用できます。

Spatial Analyst のライセンスで利用可能。

概要

多次元ラスターまたはモザイク ラスターの各アイテムの各スライスを処理します。この関数は、複数のスライスを 1 つのスライスに集約することもできます。

備考

この関数は、多次元ラスターまたはモザイク ラスターの各スライスを、ラスター関数テンプレートを使用して処理します。テンプレートの構築に関する詳細は、「ラスター関数テンプレート」をご参照ください。この関数は、次のオプションをサポートしています。

  • [アイテム関数] のラスター関数テンプレートを指定します。たとえば、20 年分の Landsat 画像を含むモザイク データセットがあり、各シーンの NDVI を時系列に計算するとします。[アイテム関数] で、NDVI ラスター関数を含むラスター関数テンプレートを指定します。

    アイテム関数
  • [集約関数] のラスター関数テンプレートを指定します。たとえば、10 年分の日次気温データを含む多次元ラスターがあり、毎年の最大気温を計算するとします。[集約関数][セル統計] 関数を含むラスター関数テンプレートを指定します。このとき、[演算][最大] に設定します。[集約定義] で [ディメンション][StdTime] に、[タイプ][間隔キーワード] に、[キーワード間隔][毎年] に設定します。

    注意:

    入力モザイク データセットが多次元でない場合、集約関数は集約定義を考慮しません。集約関数は、集約関数テンプレートで、アイテムやグループが定義されていれば、それらすべてのアイテムまたは各グループを 1 つに集約します。モザイク データセットでのグループの使用の詳細については、「ラスター関数テンプレートでのモザイク データセット アイテムの使用」をご参照ください。

    集約関数
  • [処理関数] のラスター関数テンプレートを指定します。このテンプレートの関数または関数チェーンは、新しい処理関数を表示するために使用されます。たとえば、カラーマップ関数を含むラスター関数テンプレートを指定すると、処理ラスター レイヤーの表示方法を変更できます。

    : 入力が多次元ラスターの場合、処理関数は現在の表示スライスに適用されます。入力がモザイク レイヤーまたはモザイク データセットの場合、重なり合いを解消するために、処理関数は、最初の方法を使用してモザイク ラスターに適用されます。

    処理関数

  • 3 つの関数の任意の組み合わせに対し、テンプレートを指定します。たとえば、時系列の Landsat 画像を含むモザイク データセットがあり、最大 NDVI のコンポジット画像を生成するとします。[アイテム関数] で、NDVI ラスター関数を含むラスター関数テンプレートを指定します。[集約関数] で、セル統計関数を含むラスター関数テンプレートを指定します。このとき、[演算][最大] に設定します。[処理関数] で、カラーマップ関数を含むラスター関数テンプレートを指定します。

    注: 関数の処理順は、入力パラメーターの順序に従います。たとえば、ここでは [アイテム関数] が最初に処理されます。

    テンプレートの組み合わせ

パラメーター

ラスター コレクション

入力多次元ラスター、モザイク レイヤー、またはモザイク データセット。

アイテム関数

入力ラスター コレクションの各スライスやアイテムを処理するラスター関数テンプレート *.rft.xml を指定します。

集約関数

複数のスライスを、少数または 1 つのスライスに集約するラスター関数テンプレート *.rft.xml を指定します。

処理関数

処理ラスター レイヤーを表示するラスター関数テンプレート *.rft.xml を指定します。

ディメンション

集約のディメンション。このディメンションに沿って変数が集約されます。

タイプ

データを集約するディメンションの間隔を指定します。

  • [すべて] - すべてのスライスでデータが集約されます。これがデフォルトです。
  • [間隔キーワード] - 一般的に知られている間隔を使用して、変数データが集約されます。
  • [間隔範囲] - 指定した値または日付のペアの間にある変数データが集約されます。
  • [間隔値] - ユーザーが指定した間隔と単位を使用して、変数データが集約されます。

キーワードの間隔

ディメンションに沿って集約するときに使用されるキーワードの間隔を指定します。このパラメーターは、[種類][間隔キーワード] に設定されている場合に必須で、時間に沿って集約する必要があります。

  • [毎時間] - データ値が毎時の時間ステップに集約され、結果には時系列のすべての時間が含まれます。
  • [毎日] - データ値が日次時間ステップに集約され、結果には時系列のすべての日が含まれます。
  • [毎週] - データ値が週次時間ステップに集約され、結果には時系列のすべての週が含まれます。
  • [10 日ごと] - データ値は、各 10 日間の 3 つの期間に集約されます。最後の期間は 10 日より多くなるか少なくなることがあります。出力には、各月につき 3 つのスライスが含まれます。
  • [5 日ごと] - データ値は、各 5 日間の 6 つの期間に集約されます。最後の期間は 5 日より多くなるか少なくなることがあります。出力には、各月につき 6 つのスライスが含まれます。
  • [毎月] - データ値が月次時間ステップに集約され、結果には時系列のすべての月が含まれます。
  • [毎四半期] - データ値が毎四半期の時間ステップに集約され、結果には時系列のすべての四半期が含まれます。
  • [毎年] - データ値が年次時間ステップに集約され、結果には時系列のすべての年が含まれます。
  • [毎日繰り返し] - データ値が日次時間ステップに集約され、結果にはユリウス通日ごとに 1 つの集約値が含まれます。出力には、最大で 366 個の日次時間スライスが含まれます。
  • [毎週繰り返し] - データ値が週次時間ステップに集約され、結果には週ごとに 1 つの集約値が含まれます。出力には、最大で 53 個の週次時間スライスが含まれます。
  • [毎月繰り返し] - データ値が月次時間ステップに集約され、結果には月ごとに 1 つの集約値が含まれます。出力には、最大で 12 個の月次時間スライスが含まれます。
  • [毎四半期繰り返し] - データ値が四半期時間ステップに集約され、結果には四半期につき 1 つの集約値が含まれます。出力には、最大で 4 個の四半期時間スライスが含まれます。

間隔値

集約に使用される間隔のサイズ。このパラメーターは、[種類] パラメーターが [間隔値] に設定されている場合に必須です。

たとえば、30 年間の毎月の温度データを 5 年ごとに集約するには、[値の間隔] に 5 を入力し、[単位][年] に指定します。

単位

間隔値に使用される単位。このパラメーターは、[ディメンション] が時間フィールドで、[種類] パラメーターが [間隔値] に設定されている場合に必須です。

時間以外で集約している場合、このオプションは使用できず、間隔値の単位は入力多次元ラスター データの変数の単位と一致します。

  • [時間] - データ値が指定された間隔で毎時間の時間スライスに集約されます。
  • [日] - データ値が指定された間隔で毎日の時間スライスに集約されます。
  • [週] - データ値が指定された間隔で毎週の時間スライスに集約されます。
  • [月] - データ値が指定された間隔で毎月の時間スライスに集約されます。
  • [年] - データ値が指定された間隔で毎年の時間スライスに集約されます。

最小値

範囲の最小値。

このパラメーターは、[種類] パラメーターが [間隔範囲] に設定されている場合に必須です。

最大値

範囲の最大値。

このパラメーターは、[種類] パラメーターが [間隔範囲] に設定されている場合に必須です。

関連トピック


このトピックの内容
  1. 概要
  2. 備考
  3. パラメーター