クラスの作成

Spatial Analyst のライセンスで利用可能。

ジオプロセシング ツールの入力パラメーターにクラスを使用するには、初めにクラスを作成する必要があります。いったんクラスをインスタンス化しておくと、そのプロパティへのアクセスおよびオブジェクトの検索または変更が可能になります。各種のクラス オブジェクトを作成する方法を学ぶ最も簡単な方法は、異なる入力タイプを使用して作成する例を見ることです。

ヒント:

各クラスのドキュメントには、それぞれのクラスを定義し、ツール パラメーターで使用する方法を示したスクリプト例が記載されています。

固定数の入力で作成したクラス

  • 固定数の入力から各種のクラスを作成する例を次に示します。
    # Creating a neighborhood class and assigning it to a variable
    neighborhood = NbrRectangle(10, 10, "CELL") 
    
    outFocalStats = FocalStatistics(inRas, neighborhood, "MINORITY")
    # Creating the Kriging model to be used
    kModelOrdinary = KrigingModelOrdinary("CIRCULAR", 2000, 2.6, 542, 0)
    
    # Creating a radius class and assigning it to a variable
    kRadius = RadiusFixed(20000, 1) 
    
    outKriging = Kriging(inFeatures, field, kModelOrdinary, cellSize, 
                         kRadius, outVarRaster)

Python リストまたはリストのリストで作成したクラス

  • [トポ → ラスター (Topo to Raster)] ツールで使用するリストからクラスを作成する例を次に示します。
    # Create classes as input for TopoToRaster
    myTopoPtElev = TopoPointElevation([["spots.shp", "spot_meter"], 
                                       ["spots2.shp", "elev"]]) 
    myTopoContour = TopoContour([["contours.shp", "spot_meter"]]) 
    myTopoBoundary = TopoBoundary(["boundary.shp"]) 
    myTopoLake = TopoLake(["lakes.shp"])
    myTopoSink = TopoSink([["sink1.shp", "elevation"], ["sink2.shp", "NONE"]]) 
    myTopoStream = TopoStream(["streams.shp"])
    
    # Applying the tool
    outTopoToRaster = TopoToRaster([myTopoPtElev, myTopoContour, myTopoBoundary, 
                                    myTopoLake, myTopoSink, myTopoStream])
  • [再分類 (Reclassify)] ツールで使用するリストからクラスを作成する例を次に示します。
    # The RemapValue class has a usage of: 
    #   RemapRange(startValue, endValue, newValue)
    RemapTable = RemapValue([[1, 5], [2, 8], [3, 1], [4, 10]])
    
    # Run the tool 
    outReclass = Reclassify("inRas", RemapTable)

リスト内の一連のクラスから作成したクラス

  • ラスター セル抽出で使用するために、リスト内の一連の Point クラスからクラスを作成する例を次に示します。
    # Identify the points to be extracted by creating a list
    #   of Point objects.
    PointsToExtract = [Point(0, 5), Point(15, 175), Point(225, 450)] 
    
    # Run the tool
    Outraster = ExtractByPoints(PointsToExtract)

デフォルトの引数

  • 一部の引数はオプションであり、使用例では {}(中括弧) で定義されています。たとえば、扇形近傍クラスの構文は次のようになります。
    NbrWedge({radius}, {startAngle}, {endAngle}, {units})
  • オプションの引数が指定されていない場合は、デフォルト値が使用されます。
    # The circle neighborhood will default to
    #   a radius of 3 and units of CELL
    circle = NbrCircle()
  • オプションの引数は、空の引用符 "" または "#" のいずれかを使用して指定できます。これは値が省略されること、およびデフォルト値が望ましいことを示します。

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