マップ代数演算でのツールの実行

Spatial Analyst のライセンスで利用可能。

マップ代数演算では、包括的なラスターベースの空間解析とモデリングを実行するための豊富なツールが提供されます。マップ代数演算式は単一のツールまたは演算子で構成できますが、複数のツールおよび演算子で構成することもできます。複雑なマップ代数演算式は Spatial Analyst の機能で作成できますが、他のツールボックスのツールを含めることもできます。

ツール実行のルール

  • 単一のツールの実行に使用される単純なマップ代数演算式には、ツール名の後に、入力データセットとツール パラメーターが括弧に囲まれて続きます。
    • [傾斜角 (Slope)] ツールを使用する例:
      outRas = Slope("elevation", "PERCENT_RISE", 3)
    • [ゾーン統計 (Zonal Statistics)] ツールを使用する例:
      outRas = ZonalStatistics("inzoneraster", "Value", 
                               "invalueraster", "MEAN")
  • ツール名の大文字と小文字は区別されます。
    • 正しい大文字と小文字の使い分けの例:
      # The following tools have correct capitalization
      #  and spelling, and are valid.
      outRas = Slope("inraster")
      outRas2 = FocalStatistics("inraster")
    • 次の例に示した誤った大文字と小文字の使い分けは、エラー状態の原因になります。slopeFocalstatistics はいずれも大文字と小文字の使い分けが無効です。
      # Correct form is Slope, not slope
      outRas = slope("inraster")
      
      # Correct form is FocalStatistics, not Focalstatistics
      outRas2 = Focalstatistics("inraster", neighborhood)
  • 1 つのツールを他のツールの内部に埋め込むことにより、複雑な式を作成することができます。複雑な式は、複数の Spatial Analyst ツールで構成できますが、他のツールボックスのツールを含めることもできます。
    • 2 つの Spatial Analyst ツールを使用する例:
      # Complex expression using two Spatial Analyst tools
      outRas = Slice(Slope("C:/Data/elevation"), 10)
    • Spatial Analyst ツールと非 Spatial Analyst ツールを使用する例:
      # The Result object output from the Buffer 
      #  tool is used as input into the Zonal Statistics tool  
      outRas = ZonalStatistics(arcpy.Buffer_analysis("C:/Data/schools.shp", "#", 500),
                               "OBJECTID", "C:/Data/pop1990", "SUM")

注意:

Python ウィンドウのすべてのツールと同様に、オートコンプリート式の選択リストでツール名を選択すると、オートコンプリートによってツール名の適切な大文字と小文字の使い分けに訂正されます。

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このトピックの内容
  1. ツール実行のルール