権限によって、データおよびデータベースに対してユーザーが許可される操作を決定します。組織内での作業のタイプに基づいて、権限を割り当てます。
ArcGIS から Teradata に接続するユーザーは、特定の Teradata システム テーブルに対する権限、およびアクセスする必要のあるユーザー データに対する権限を必要とします。データベースに対してユーザーが必要とする操作に基づいて、Teradata 管理者としてグループを作成し、それらのグループに権限を付与し、各グループに適切なデータベース ユーザーを追加します。
Teradata は、システム テーブルに対する SELECT 権限を、デフォルトで PUBLIC に付与します。これらの権限を取り消す場合、個々のグループまたはユーザーに権限を付与する必要があります。
下の表に、3 つのユーザー グループと、データを検索、編集、または作成するために必要な最小限の権限を示します。
ユーザーの種類 | 必要な権限 | 目的 |
---|---|---|
データ参照者 | SELECT ON SYSSPATIAL.SPATIAL_REF_SYS SELECT ON SYSSPATIAL.GEOMETRY_COLUMNS | 空間処理用の ST_GEOMETRY メタデータを読み取る場合に必要。 |
SELECT ON <table1>,<table2>, <tablen> | データ ビューアーから特定のテーブルのデータを検索できるようにする。 | |
UDTUSAGE ON SYSUDTLIB | フィーチャをプレビューする場合に必要。 | |
データ編集者* データ編集者には、データ参照者に必要な権限に加えて、次の追加の権限が必要です。 | 他のユーザーのテーブルに対する INSERT、UPDATE、DELETE | 特定のテーブルに対して編集者が実行できる編集操作を付与します。 編集者が必要とする操作に基づいて、INSERT、UPDATE、DELETE の権限を任意に組み合わせて付与できます。したがって、複数の編集者グループを作成して、それぞれに対し適切な権限を付与できます。たとえば、full_edit グループには 3 つすべての権限とグループ メンバーが編集に必要とするテーブルの SELECT 権限を付与し、updates_only グループにはグループ メンバーが編集に必要とするテーブルの SELECT と UPDATE の権限のみを付与します。 |
データ作成者 データ作成者には、データ参照者に必要な権限に加えて、次の追加の権限が必要です。 | INSERT ON SYSSPATIAL.SPATIAL_REF_SYS UPDATE ON SYSSPATIAL.GEOMETRY_COLUMNS EXECUTE FUNCTION ON SYSSPATIAL EXECUTE PROCEDURE ON SYSSPATIAL | 空間データを作成または更新するときに、ST_GEOMETRY メタデータを更新する場合に必要。 あるいは、sysspatial データベースに対する SELECT、EXECUTE PROCEDURE、および EXECUTE FUNCTION をユーザーに付与することもできます。 |
CREATE TABLE DROP TABLE | テーブルとフィーチャクラスをデータベースに作成する場合に必要。 |
*データを編集するには、Teradata データベース内のデータを参照する編集可能なフィーチャ サービス レイヤーを公開します。
また、データ作成者に付与できるオプションの権限を次に示します。
- CREATE VIEW および DROP VIEW
テーブルのビューを作成することをデータ作成者に対して許可する場合、これらの権限を付与します。データ作成者が、「shape」とは異なる名前の空間列を含むフィーチャクラスを所有している場合、これが必要になることがあります。ArcGIS でデータを使用するには、フィーチャクラスに対してビューを作成し、「shape」という列名で、空間列のエイリアスを作成する必要があります。
- CREATE TRIGGER および DROP TRIGGER
これらの権限は、トリガーによって更新される補助テーブルを使用するテッセレーション インデックスを作成する場合に必要です。
- CREATE INDEX
これは、データ作成者がテーブルに属性インデックスを作成する場合に必要です。