ArcGIS Pro の StreetMap Premium の従来のロケーターによるジオコーディング

従来のロケーターは非推奨です。 代わりに新しいロケーターを使用することをお勧めします。

ZIP ファイルをダウンロードした後、従来のロケーターのファイルが解凍された場所を参照して、これらのロケーターを手動で ArcGIS Pro に追加することができます。

ArcGIS Pro でのジオコーディングの詳細については、「マップ上の場所の検索の概要」をご参照ください。

ジオコーディング用の住所ロケーター

従来の住所ロケーターを使用すると、ArcGIS Pro で住所のジオコーディングおよびリバース ジオコーディングを実行できます。

ポイント アドレス、ストリート住所、道路名、郵便番号、行政地域は、ジオコーディング レベルとしてほとんどの国でサポートされています。

各国のジオコーディング レベルの詳細については、ArcGIS Web サイトの「StreetMap Premium 製品の提供地域」をご参照ください。

住所用の入力のマッピング フィールドは、グローバルなコンポジット ロケーター全体で標準化されており、Address、Postal、Neighborhood、City、Subregion、Region の各フィールドが含まれています。ただし、次に示す 4 つの行政地域フィールドの一部を入力に使用できない国もあります。

  • Neighborhood - City よりも狭い
  • City - City または同等の地域
  • Subregion - 一般に City よりも広いが、Region より狭い
  • Region - State/Province または同等の地域

ファイル出力フィールドの定義

次に示すファイル出力フィールドの定義が役立つ場合があります。

[Loc_name] - StreetMap Premium モバイル マップ パッケージに含まれているコンポジット ロケーター (国コンポジット ロケーターなど) の場合に、それぞれの住所をジオコーディングした個別のロケーターがこのフィールドに表示されます。

[Addr_type] - 住所の一致タイプ。 出力される可能性のある値は次のとおりです。

  • PointAddress - 関連する番地と道路名を含むポイント アドレス
  • BuildingName - 関連する建物名を含むポイント アドレス
  • StreetAddress - 住所範囲を含む道路の中央線
  • StreetInt - 道路の交差点
  • StreetName - 関連する道路名 (数値による住所範囲を含まない) を含む道路の中央線
  • Admin - 地域、国、州などの行政地域であり、一般には最大の行政地域
  • DepAdmin - 地域、国、州などの行政地域であり、一般には Admin 地域より狭い
  • SubAdmin - 自治体や市区町村などの行政地域であり、一般には DepAdmin 地域より狭い
  • Locality - 自治体、市区町村、近郊などの行政地域であり、一般には最小の行政地域
  • PostalLoc - 郵便番号ポイントと行政区域の組み合わせ
  • Postal - 郵便番号ポイント
  • PostalExt - USPS ZIP+4 などの拡張郵便番号ポイント

[Match_addr] - 現地国のアドレス スキーマで書式設定された完全一致の住所。 これは、国の住所規格に従った正しい住所形式です。

[Status] - 一致候補のステータス。 出力される可能性のある値は次のとおりです。

  • M - 一致。 返される住所がリクエストと一致し、最高スコアの候補です。
  • T - 同順位。 返される住所がリクエストと一致しますが、同じスコアの候補が 1 つ以上存在します。
  • U - 不一致。 リクエストと一致する住所がありません。

[Score] - スコアとは、住所が一致する可能性があるすべての候補に割り当てられる値のことです。 一致スコアは、参照データ内の位置が、検索対象の住所データとどの程度一致するかに基づいています。 スコア値の範囲は 0 ~ 100 で、100 は完全一致を示しています。

[Side] - ポイント アドレス ロケーターおよびストリート住所ロケーターについて、このフィールドは、一致した住所が道路のどちら側 (L または R) に位置するかを示します。

[DisplayX/DisplayY] - ポイント アドレス ロケーターについて、これらのフィールドには、各住所に関連付けられた区画の重心または屋根の重心を表す度 (10 進) 表記の座標が格納されます。これは、ジオコーディングされたポイント フィーチャが、所有地の正面入口近くの道路セグメントに配置されるためです。

注意:

すべてのポイント アドレス ロケーターでは、一致した住所のデフォルトの場所を道路の入口ポイントから区画の重心または屋上の重心に変更できます。 この変更を行うには、XXX_PointAddress.loc ファイルをテキスト エディター (Notepad++ を推奨) で開いて、次の行を変更します。

GeometryFromDisplayFields = false

から

GeometryFromDisplayFields = true

その後、ファイルを保存します。

[ZIP4_TYPE] - 米国のみについて、LOC_NAME が ZIP4 である場合に、このフィールドに値が設定されます。 値 1 は、緯度と経度が ZIP+4 の重心の精度であることを示します (より高い精度)。 値 2 は、緯度と経度が ZIP+2 の重心の精度であることを示します (より低い精度)。

[Distance] - 候補から指定した場所までの物理的な距離 (メートル単位)。 Location の入力値が、Find または findAddressCandidates メソッドを使用するリクエストに渡されるとき、Distance の出力値が各候補に対して計算されます。 Location パラメーターがリクエストで渡されない場合、Distance の値は 0 になります。 値の範囲は 1 ~ 100 です。

使用可能なロケーター出力フィールドの詳細なリストについては、ArcGIS Developers Web サイトの「ArcGIS REST API: World Geocoding Service」ドキュメントをご参照ください。