ドメイン ネットワーク

ドメイン ネットワークは、ユーティリティ ネットワークの構築に最初に使用されるアーキテクチャの要素です。これを使用して、システムの大きい論理的に分離したセクションをモデル化することができます。ユーティリティ ネットワークは 1 つ以上のドメイン ネットワークを含むことができます。使用するドメイン ネットワークの数は、構築するモデルのタイプおよび管理する業種によって異なります。

ドメイン ネットワークは、ユーティリティ ネットワークの構成段階で管理者によって定義されます。その他のドメイン ネットワークをユーティリティ ネットワークに追加することができます。たとえば、自治体が管理するガスを、都市の水道網を管理するように拡張する場合です。水道網をモデル化するために、追加のドメイン ネットワークが既存のユーティリティ ネットワーク モデルに追加されます。

すべてのドメイン ネットワークは、ユーティリティ ネットワークに追加される 5 つのクラス (デバイス、ライン、ジャンクション、アセンブリ、およびサブネットライン) のセットを備えています。これらのクラスのうちの 4 つは、ネットワーク アセットの保存およびモデル化に使用されます。サブネットライン フィーチャクラスは、システムによって管理され、サブネットワーク マップ (回路マップおよびゾーン マップ) の生成に使用されます。

ドメイン ネットワーク フィーチャクラスとそのスキーマの詳細については、「ドメイン ネットワーク」の概念トピックをご参照ください。

ドメイン ネットワークを作成する場合、2 つのプロパティ (層定義およびサブネットワーク コントローラー タイプ) を定義します。これらのプロパティを使用して、層および層グループの構成を制御し、ネットワークの一部のフロー方向に影響を与えることができます。

層定義

層定義は、ドメイン ネットワーク内の他の層に対する層の構成 (パーティション型の連続する層のコレクションまたはネストされた層の階層) を制御します。層定義は、層グループをモデル化できるかどうかも制御します。詳細については、「」をご参照ください。

階層的なネストされたトポロジを持つ圧力ネットワーク (ガス、水道、および下水) などのシステムは、1 つのドメイン ネットワークを使用して構築し、システム内のすべてのアセット (設備を除く) をモデル化することをお勧めします。ドメイン ネットワーク内では、層グループおよび層が、圧力、地理、所有権などに基づいてドメイン ネットワークを構築するために使用されます。

分割方式でカスケード接続されるワイヤー ネットワーク (電気および通信) などのシステムは、セクターごとに 1 つのドメイン ネットワーク (たとえば、送電用に 1 つ、配電用に 1 つ) を使用してモデル化することをお勧めします。

サブネットワーク コントローラー タイプ

ドメイン ネットワークのサブネットワーク コントローラー タイプは、このドメイン ネットワークの層のフロー方向 (ソースに基づくか、シンクに基づくか) を決定します。ドメイン ネットワークの層内のサブネットワークは、すべてソースまたはシンクのいずれかに基づきます。これらが混在することはありません。ユーティリティ ネットワークは、層定義が異なる複数のドメイン ネットワークをサポートすることができます。このタイプのモデルは、重力 (シンク) システムおよび圧力 (ソース) システムの両方を保有するユーティリティに使用できます。詳細については、「サブネットワーク」をご参照ください。