格子線ラベルのタグの操作

経緯線方眼格子線、および MGRS グリッドのラベルは、タグを使用して書き込まれ、書式設定されます。タグは、個別に使用することも、組み合わせて複雑なラベルを作成することもできます。すべての格子線タイプに使用できるタグもあれば、特定のタイプに固有のタグもあります。

タグの詳細については、「ダイナミック テキスト タグ」をご参照ください。

タグを使用してラベルを書式設定

タグを使用してラベルを書式設定するには、次の手順に従います。

  1. [コンテンツ] ウィンドウで、マップ フレームを展開し、格子線を右クリックして [プロパティ] を選択します。

    [マップの格子線の書式設定] ウィンドウが表示されます。

  2. [マップの格子線の書式設定] ウィンドウで、[コンポーネント] タブ Componentsをクリックし、書式設定するコンポーネントを選択します。次のコンポーネントに対して書式設定タグが使用されます。
    • ラベル
    • 角ラベル
    • 内部ラベル
  3. [書式設定] テキスト ボックスで、タグを使用してラベルを変更します。

経緯線用のタグ

次のタグは経緯線ラベルに使用できます。

タグ説明構文の例出力例

units

座標の度形式を指定します。使用できる入力の完全なリストについては、「ダイナミック テキスト タグ」をご参照ください。

<dyn type="grid" units="dd"/>

11.1805°N

showSymbol

度、分、秒のシンボルを表示します。

デフォルトは、True です。

<dyn type="grid" units="dms" showDirections = "False" showSymbol = "False" />

0 1 21N

decimalPlaces

小数点以下の桁数を表示します。

<dyn type="grid" units="dms" decimalPlaces="2"/>

5°4'59.32"W

padDecimal もしくは zeroPad

値 0 によって decimalPlaces を表示します。

デフォルトは、False です。

<dyn type = "grid" units = "dd" decimalPlaces = "3" zeroPad = "True" showDirections = "None"/>

50.100°

showZeroMinutes

値が 0 の場合の分の値を表示します。

デフォルトは、False です。

<dyn type="grid" units="dms" showZeroMinutes = "True" showDirections = "True"/>

10°0'N

showZeroSeconds

値が 0 の場合の秒の値を表示します。

デフォルトは、False です。

<dyn type="grid" units="dms" showZeroMinutes="True" showZeroSeconds="True" showDirections = "True"/>

10°0'0"N

padDegrees

緯度の度の値を 2 桁、経度の度の値を 3 桁で表示します。値の長さが不十分な場合は、値を 0 埋めします。

デフォルトは、False です。

<dyn type = "grid" units = "dms" padDegrees="True"/>

001°3'2"E

padMinutes

すべての分の値を 2 桁で表示します。

デフォルトは、False です。

<dyn type = "grid" units = "dms" padDegrees="True" padMinutes="True"/>

001°03'2"E

padSeconds

すべての秒の値を 2 桁で表示します。

デフォルトは、False です。

<dyn type = "grid" units = "dms" padDegrees="True" padMinutes="True" padSeconds="True"/>

001°03'02"E

showDirections

座標に関連付けられた方位点を表示します。

True の場合、座標の後に方位点が表示され、False の場合、方位点は表示されず、必要に応じてマイナス記号が表示されます。None の場合は、方位点も、マイナス記号も表示されません。

デフォルトは、True です。

<dyn type="grid" units="dms" showDirections = "False" />

-50°2'6"

directionSeparator

座標値と方向を分離します。showDirections="False" または showDirections="None" の場合、このタグは無視されます。

<dyn type="grid" units="dms" showDirections = "True" directionSeparator = " – "/>

50° – W

showPlusSign

座標の前にプラス記号またはマイナス記号を表示します。showDirectionsNone または False に設定される必要があります。

デフォルトは、False です。

<dyn type="grid" units="dms" showDirections = "False" showPlusSign = "True" />

+10°

cardinalDir

座標から独立して書式設定できる個別のラベル エレメントとして方位点を表示します。

<dyn type="grid" cardinalDir = "True"/>

N

vAlign

ラベル コンポーネントを、ラベルの最大範囲の最上部または最下部に全体的に揃えます。

<dyn type="grid" units="dd.deg.int"/><FNT size="4"><dyn type="grid" vAlign="top" units="dd.deg.dec" decimalPlaces="2"/></FNT>

11²²

経緯線ラベルの例

ラベルのタグを組み合わせて複雑なラベルを作成する方法の例を次に示します。

例 1: 小数第 3 位までの度 (10 進) と方位点を示します。

小数第 3 位までの度 (10 進) と方位点を示すラベル例

<dyn type="grid" units="dd" decimalPlaces="3" zeroPad="True" showDirections="True" directionSeparator=" "/>.

例 2: 小数第 3 位までの度 (10 進) とマイナス記号を示し、度のシンボルを表示しません。

小数第 3 位までの度 (10 進) とマイナス記号を示し、度のシンボルを表示しないラベル例

<dyn type="grid" units="dd" decimalPlaces="3" zeroPad="True" showDirections="False" showSymbol="False"/>.

例 3: 分と秒を青色の斜体で表示した度/分/秒を示します。分と秒は、より小さいフォント サイズに設定され、度の値の上部に揃えられます。

分と秒を青色の斜体で表示した度/分/秒を示すラベル例。分と秒は、より小さいフォント サイズに設定され、度の値の上部に揃えられます。

<dyn type ="grid" units="dms.deg"/>°<CLR blue="200"><FNT name="Arial" size="5"><ITA><dyn type="grid" vAlign="top" units="dms.min" showZeroMinutes="True"/>'<dyn type="grid" units="dms.sec" showZeroSeconds="true" zeroPad="True" decimalPlaces="0" vAlign=top"/>"</ITA></FNT></CLR>

例 4: 小数第 2 位までの度分 (10 進) を示します。分の値は、より小さいフォント サイズに設定され、度の値の下部に揃えられます。度、度のシンボル、および分はすべて個別のタグです。

小数第 2 位までの度分 (10 進) を示すラベル例。分は、より小さいフォント サイズに設定され、度の値の下部に揃えられます。

<dyn type="grid" units="ddm.deg.int"/><dyn type="grid" units="ddm.deg.sym"/><FNT size="4"><dyn type="grid" vAlign="bottom" units="ddm.min" showZeroMinutes="true" zeroPad="true" decimalPlaces="2"/></FNT>.

方眼格子線および MGRS グリッド

次のタグは方眼格子線または MGRS グリッドで使用できます。

タグ説明構文の例出力例

units

単位を指定し、表示します。

<dyn type="grid" units="meters"/>

6000000N m

separator

桁区切り記号を表示します。

デフォルトは False です。

<dyn type="grid" showDirections="False" separator="True"/>

6,000,000

decimalPlaces

小数点以下の桁数を表示します。

<dyn type="grid" decimalPlaces="2" showDirections="False" separator="True" />

1,696,631.25

padDecimal もしくは zeroPad

値 0 によって decimalPlaces を表示します。

デフォルトは False です。

<dyn type="grid" padDecimal="True" decimalPlaces = "2"/>

7,014,000.00W

placeValue

格子線ラベルの桁の値を指定します。たとえば、placeValue = "100" は 100 の位を意味します。

<dyn type="grid" showDirections="none" placeValue = "10000" digits = "1"/>

5

(完全な座標は 1450000)

digits

桁の値の左側に何桁を表示するかを指定します。この結果は桁の値も含みます。

placeValue.right を使用した場合、このタグは無視されます。

<dyn type="grid" showDirections="False" placeValue = "1000" digits = "2" />

97

(完全な座標は 1697000)

.left もしくは .right

ラベル内に表示される桁数を指定するために、桁の値に追加します。

.left は桁の値も含めます。

.right は桁の値を含めません。

<dyn type="grid" showDirections="False" placeValue = "10000.right"/>

7445

(完全な座標は 1697445)

showDirections

座標に関連付けられた方位点を表示します。

True の場合、座標の後に方位点が表示され、False の場合、方位点は表示されず、必要に応じてマイナス記号が表示されます。None の場合は、方位点も、マイナス記号も表示されません。

デフォルトは True です。

<dyn type="grid" units="meters" showDirections = "False"/>

-14000000 m

directionSeparator

座標値と方向を分離します。showDirections="False" または showDirections="None" の場合、このタグは無視されます。

<dyn type="grid" showDirections = "True" directionSeparator = " – "/>

1450000 – N

showPlusSign

必要に応じて、座標の前にプラス記号を表示します。showDirectionsNone または False に設定される必要があります。

デフォルトは False です。

<dyn type="grid" showDirections = "False" showPlusSign = "True" />

+7014000

cardinalDir

座標から独立して書式設定できる個別のラベル エレメントとして方位点を表示します。

<dyn type="grid" cardinalDir = "True"/>

N

vAlign

ラベル コンポーネントを、ラベルの最大範囲の最上部または最下部に全体的に揃えます。

<dyn type="grid" showDirections="none" placeValue="10000.left"/><FNT size="4"><dyn type="grid" placeValue="10000.right" vAlign="top"/></FNT>

825¹²²²

方眼格子線および MGRS ラベルの例

ラベルのタグを組み合わせて複雑なラベルを作成する方法の例を次に示します。

例 1: 座標の 100 万、10 万、および 1 万の位の値のみを示します。100 万の位は、より小さいフォント サイズに設定され、他の値の上部に揃えられます。10 万と 1 万の位は太字で表示されます。

100 万、10 万、および 1 万の位の値のみが表示されたラベル例。100 万の位は、より小さいフォント サイズで、他の値の上部に揃えられます。10 万と 1 万の位は太字で表示されます。

<dyn type="grid" showDirections="none" placeValue="1000000" digits="1"/><FNT size="10"><BOL><dyn type="grid" placeValue="10000" digits="2" vAlign="top"/><BOL></FNT>

例 2: 前半の桁は赤色で表示され、後半の桁はより小さいフォント サイズに設定され、他の値の上部に揃えられた座標を示します。

3 桁が赤色で表示され、最後の 3 桁はより小さいフォント サイズに設定され、他の値の上部に揃えられたラベル例

<FNT name='Arial' size='8'><BOL><CLR red='168' green='0' blue='0' alpha='255'><dyn type="grid" showDirections="False" separator="False" placeValue="10000" digits="3"/></CLR></BOL></FNT><FNT name='Arial' size='5'><CLR red='178' green='178' blue='178' alpha='255'><dyn type="grid" vAlign="top" placeValue="10000.right" decimalPlaces="0" /></CLR></FNT>

例 3: 一部の桁がより小さいフォント サイズに設定され、他の値の上部に揃えられた座標を示します。単位と方位点が表示されます。

一部の桁がより小さいフォント サイズで、他の値の上部に揃えられたラベル例。単位と方位点が表示されます。

<dyn type="grid" showDirections="none" placeValue="1000000" digits="1"/><FNT size="12"><dyn type="grid" placeValue="10000" digits="2" vAlign="top"/></FNT><dyn type="grid" placeValue="10000.right" vAlign="top"/>m.<FNT size="10"><dyn type="grid" cardinalDir="True" vAlign="top"/></FNT>

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