表示可能な縮尺範囲全体でシンボルのサイズを動的に調整して、小縮尺で視覚的密度を低減しながら、大縮尺で適切な相対サイズを保持できます。通常、シンボル サイズのこのような違いは、表示可能な縮尺範囲全体ではわずかな違いです。サイズを著しく大きくせずに、各縮尺でフィーチャ密度に適したシンボル サイズを保持する必要があります。
たとえば、道路の描画に使用するシンボルのサイズ調整などです。大縮尺では、建物の間を通る道路が適切な幅になるようにする必要があります。道路の幅が狭すぎると、建物や他の近隣のフィーチャと比較して不自然に見え、景観が適切に表現されません。小縮尺では、道路を十分に狭くして他の重要なフィーチャを妨げないようにする一方で、都会の密集状態を表現する必要があります。
縮尺ベースのシンボル サイズ設定は、2D マップでのみ使用できます。3D シーンでは利用できません。
シンボルへの縮尺ベースのサイズ設定の適用
縮尺ベースのサイズ設定を使用するには、次の手順に従います。
- [コンテンツ] ウィンドウでタイトルをクリックして、フィーチャ レイヤーをハイライト表示します。
- [フィーチャ レイヤー] にある [表示設定] タブの [描画] グループで、[シンボル] をクリックして [シンボル] ウィンドウを開きます。
- シンボルをクリックして、[シンボルの書式設定] ウィンドウを開きます。
または、[コンテンツ] ウィンドウでシンボルをクリックして、[シンボルの書式設定] ウィンドウを直接開くこともできます。
- [プロパティ] タブの [シンボル] タブ で、[縮尺ベースのサイズ設定を有効化] をオンにします。
ポイント シンボルの [サイズ] プロパティ、ライン シンボルの [ライン幅] プロパティ、およびポリゴン シンボルの [アウトライン幅] プロパティの下に、スライダーが表示されます。
スライダーのストップは、マップ縮尺から取得されます。スライダーは、スライダーの左端の小縮尺 (最大縮小率) から、スライダーの右端の 0 という大縮尺 (最大拡大率) まで全縮尺範囲をカバーします。スライダーの暗い部分には、シンボル クラスまたはレイヤーの表示可能な縮尺範囲が表示されます (表示可能な縮尺範囲が、対応するフィーチャクラスの特定の縮尺に制限されていない場合は、スライダー全体が暗くなります)。
- 縮尺ストップをクリックし、[サイズ] (あるいは [ライン幅] または [アウトライン幅]) プロパティ ボックスでその縮尺でのシンボル サイズを定義します。
ストップをクリックしてからドラッグし、別の縮尺でのサイズを定義できます。ポイント シンボルのサイズは、ストップ間で直線的に変わります。
- [サイズ ストップの追加] ボタン をクリックして、定義済みのマップ縮尺に基づいて新しいストップを追加するか、スライダーに沿ってクリックします。
縮尺プロパティはレイヤー間で異なる可能性があるため、シンボルをスタイルに保存しても、縮尺ベースのシンボル設定は保持されません。
マップ縮尺の設定の詳細については、「マップ縮尺および縮尺プロパティ」をご参照ください。
ポイント シンボルのサイズを調整するための他の方法については、「サイズによるシンボルの変更」をご参照ください。