3D シーン内に表示されるフィーチャは、視錐台と呼ばれる、切詰められたピラミッド型のボリューム内に含まれます。この視錐台はカメラの視野を表します。視錘台の範囲外にあるフィーチャは描画されません。
どのオブジェクトを残りのオブジェクトの前に配置するかを正確に決定するには、視錘台のサイズが有限でなければならず、理想的には、視錘台がカメラからできるだけ遠く離れた位置にあることが望まれます。カメラのレンズに平行な視錐台の面は前方クリップ面と後方クリップ面と呼ばれます。これは、視錐台の外部、つまりこれらの面を越えるあらゆるオブジェクトがビューから除外されるためです。
前方クリップ面と後方クリップ面のカメラからの距離は自動的に決定されます。カメラから、シーン内で最も近いオブジェクトまでの距離が推定され、前方クリップ面がそのオブジェクトの直前に配置されます。
ただし、この推定距離が適切ではなく、関連するフィーチャがシーンからクリップされてしまう場合もあります。これは、屋内での設定など、非常に大きな縮尺のシーンを表示する場合や、地表より上の位置にある小さなオブジェクトを表示する場合に発生することがあります。このような状況を避けるために、ビューのクリップを手動で調整できます。
手動での前方/後方面の調整
カメラの近くにあるオブジェクトが表示されない場合は、次の手順に従って、カメラと前方クリップ面の間の距離を手動で調整してより小さな値にします。
- ローカル シーンまたはグローバル シーンで、[表示] タブの [ビューのクリップ] グループにある [モード] メニューから、[手動] を選択します。
- カメラの近くにあるオブジェクトが表示されるまで、[距離] の値を小さくします。
すぐ近くのオブジェクトが表示された状態を維持しながら、可能な限り大きい距離を使用します。この距離は、視錐台の前方面がカメラを基準に配置される位置を指定するだけではなく、後方面にも影響を与えます。前方面までの距離にごく小さい値を使用すると、後方面が近すぎる位置に設定され、遠方にあるオブジェクトがビューから除外される可能性があります。
自動でのビューのクリップと手動でのビューのクリップ間の切り替え
必要に応じて、前方面までの距離を手動で設定してから、モードを [自動] に戻すこともできます。手動の距離はシーン内で保持され、モードを [手動] に再度設定することで手動の距離に戻すことができます。
注意:
手動での前方面の調整距離はブックマークには保持されません。