ゴール平射図法

説明

ゴール平射図法は、緯度 45°N と 45°S に 2 本の標準緯線を使用する円筒図法です。この図法は、遠近比率が 1、標準緯線が 45° に設定された特殊な投射円筒図法です。この図法では、指定の中央子午線の反対にある赤道上のポイントから割円筒上に地球を投影することで、幾何学的に構築できます。

この図法は、James Gall によって 1855 年に考案されました。ArcGIS Pro 1.0 以降と ArcGIS Desktop 8.0 以降で使用できます。

ゴール平射図法の例
グリニッジを中心にしたゴール平射図法による地図投影を示します。

投影のプロパティ

以下のサブセクションでは、ゴール平射図法のプロパティについて説明します。

経緯線

ゴール図法は方位図法です。子午線は等間隔の直線です。緯線と両極は、子午線に垂直で投影された赤道と同じ長さの直線です。緯線の間隔は、赤道から極に向かって大きくなります。経緯線は赤道と中心子午線に対して対称的です。

歪み

ゴール平射図法は正角でも等面積でもありません。一般に、形状、面積、距離、方向、角度には全体的に歪みが生じます。投影図の縮尺は 45°N および S の標準緯線で正確であり、標準緯線沿って歪みは生じません。標準緯線から離れるにつれて歪みが大きくなり、極地では激しくなります。緯度上での歪みの値は一定になります。

使用法

この図法は、高精度な地域を必要としない一般的な世界地図に使用でき、その現象は経度とともに変わりますが、極地での歪みのため、その使用はお勧めしません。

制限事項

ゴール平射図法は球体でのみサポートされます。楕円体の場合、長半径が半径として使われます。楕円体を使用する場合、一部の歪みのプロパティは維持されません。

パラメーター

ゴール平射図法で使用できるパラメーターは次のとおりです。

  • 東距
  • 北距
  • 中央子午線

ソース

Bugayevskiy, L. M. and Snyder, J. P. (1995). Map Projections: A Reference Manual. London: Taylor & Francis.

Snyder, J. P. (1987). Map Projections: A Working Manual. U.S. Geological Survey Professional Paper 1395. Washington, DC: United States Government Printing Office.

Snyder, J. P. (1993). Flattening the Earth. Two Thousand Years of Map Projections. Chicago and London: University of Chicago Press.

Snyder, J. P. and Voxland, P. M. (1989). An Album of Map Projections. U.S. Geological Survey Professional Paper 1453.Washington, DC: United States Government Printing Office.