レイヤーのクリップ (Clip Layer) (GeoAnalytics)

サマリー

指定されたポリゴン内から入力フィーチャを抽出します。

[レイヤーのクリップ (Clip Layer)] のワークフロー図

使用法

  • ポイント、ライン、またはポリゴン フィーチャをクリップするには、[レイヤーのクリップ (Clip Layer)] を使用します。

  • このツールを使用すると、別のフィーチャクラスの 1 つ以上のフィーチャをクッキーの抜き型のように使用して、1 つのフィーチャクラスを切り取ることができます。これは、別のより大きなフィーチャクラスのフィーチャの地理サブセットを含むフィーチャクラス (調査領域または対象領域 (AOI) とも呼ばれる) を作成する場合には特に便利です。

  • 解析では、対象地域に重なるフィーチャまたはフィーチャの一部がクリップされます。

  • 出力結果には、クリップ レイヤーのポリゴンと重なる入力レイヤーのフィーチャが含まれます。

  • 出力ジオメトリ タイプは、クリップされている入力フィーチャと同じになります。たとえば、ポリゴン内のライン フィーチャをクリップした場合、出力結果はラインになります。

  • [入力レイヤー] パラメーターのすべてのフィールドが出力結果に含まれます。[クリップ レイヤー] パラメーターのフィールドは出力に含まれません。

  • 次のいずれかまたは両方を行うことで、[レイヤーのクリップ (Clip Layer)] ツールのパフォーマンスを向上させることができます。

    • 対象データのみを解析するように、範囲環境を設定します。
    • 解析が実行されている場所に対してローカルなデータを使用します。

  • ジオプロセシング ツールは、ArcGIS GeoAnalytics Server を活用しています。解析は GeoAnalytics Server で実行され、結果が ArcGIS Enterprise のコンテンツに保存されます。

  • GeoAnalytics Server ツールを実行する場合、解析は GeoAnalytics Server で実行されます。最適なパフォーマンスを得るためには、ArcGIS Enterprise ポータルでホストされているフィーチャ レイヤーかビッグ データ ファイル共有を通じて、GeoAnalytics Server にデータを提供する必要があります。GeoAnalytics Server のローカルにないデータは、解析が開始する前に GeoAnalytics Server に移動されます。つまり、ツールを実行する時間が長くなり、場合によっては ArcGIS Pro から GeoAnalytics Server にデータを移動できないこともあります。エラーの閾値はネットワークの速度や、データのサイズや複雑さに左右されます。したがって、データを必ず共有するか、ビッグ データ ファイル共有を作成することをお勧めします。

    データをポータルで共有する方法の詳細

    ArcGIS Server Manager を使用してビッグ データ ファイル共有を作成する方法の詳細

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力レイヤー

クリップするポイント フィーチャ、ライン フィーチャ、またはポリゴン フィーチャを含むデータセット。

Feature Set
クリップ レイヤー

入力フィーチャのクリップに使用するポリゴン フィーチャを含むデータセット。

Feature Set
出力名
(オプション)

出力フィーチャ サービスの名前。

String
データ ストア
(オプション)

出力の保存先の ArcGIS Data Store を指定します。デフォルトは、[ビッグ データ ストア] です。ビッグ データ ストアに格納されたすべての結果は、WGS84 で保存されます。リレーショナル データ ストアに格納された結果は、それらの座標系を維持します。

  • ビッグ データ ストア出力がビッグ データ ストアに格納されます。これがデフォルトです。
  • リレーショナル データ ストア出力がリレーショナル データ ストアに格納されます。
String

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
出力フィーチャクラス

クリップ後の出力。

フィーチャ セット

arcpy.geoanalytics.ClipLayer(input_layer, clip_layer, {output_name}, {data_store})
名前説明データ タイプ
input_layer

クリップするポイント フィーチャ、ライン フィーチャ、またはポリゴン フィーチャを含むデータセット。

Feature Set
clip_layer

入力フィーチャのクリップに使用するポリゴン フィーチャを含むデータセット。

Feature Set
output_name
(オプション)

出力フィーチャ サービスの名前。

String
data_store
(オプション)

出力の保存先の ArcGIS Data Store を指定します。デフォルトは、SPATIOTEMPORAL_DATA_STORE です。ビッグ データ ストアに格納されたすべての結果は、WGS84 で保存されます。リレーショナル データ ストアに格納された結果は、それらの座標系を維持します。

  • SPATIOTEMPORAL_DATA_STORE出力がビッグ データ ストアに格納されます。これがデフォルトです。
  • RELATIONAL_DATA_STORE出力がリレーショナル データ ストアに格納されます。
String

派生した出力

名前説明データ タイプ
output

クリップ後の出力。

フィーチャ セット

コードのサンプル

ClipLayer (レイヤーのクリップ) の例 (スタンドアロン スクリプト)

次の Python スクリプトは、[ClipLayer] ツールの使用方法を示します。

#-------------------------------------------------------------------------------
# Name: ClipLayer.py
# Description: Clip USA Rivers to the extent of state boundaries.
# Results can be found in your Portal
# Requirements: ArcGIS GeoAnalytics Server
# Import system modules
import arcpy
# Set local variables
clipFeatures = "https://sampleserver6.arcgisonline.com/arcgis/rest/services/USA_Rivers/FeatureServer/0"
studyArea = "https://sampleserver6.arcgisonline.com/arcgis/rest/services/Nebraska_Boundary/FeatureServer/0"
outFS = "NebraskaRivers"
dataStore = "RELATIONAL_DATA_STORE"
# Execute Clip Layer
arcpy.geoanalytics.ClipLayer(clipFeatures, studyArea, outFS, dataStore)

環境

特殊なケース

出力座標系

解析で使用される座標系。このパラメーターで指定されない限り、入力の座標系で解析が行われます。GeoAnalytics Tools の場合、最終結果は WGS84 のビッグ データ ストアに保存されます。

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 ArcGIS GeoAnalytics Server
  • Standard: 次のものが必要 ArcGIS GeoAnalytics Server
  • Advanced: 次のものが必要 ArcGIS GeoAnalytics Server

関連トピック