ラベル | 説明 | データ タイプ |
入力ラスター | オルソ幾何補正対象のラスター データセット。ラスターは、メタデータに RPC を持つ必要があります。 | Raster Layer |
出力ラスター データセット | 作成するデータセットの名前、場所、および形式。 ラスター データセットをファイル形式で格納する場合は、ファイル拡張子を指定する必要があります。
ジオデータベースにラスター データセットを格納する場合、ラスター データセットの名前にファイル拡張子は付けません。 ラスター データセットを JPEG ファイル、JPEG 2000 ファイル、またはジオデータベースに格納するときに、[環境] 内で [圧縮タイプ] と [圧縮品質] を指定できます。 | Raster Dataset |
オルソ幾何補正のタイプ | DEM、または画像全体の平均標高を表す指定値。
| String |
高さを定数で指定 (メートル) | [オルソ幾何補正のタイプ] パラメーターが [高さを定数で指定] であるときに使用される定数の標高値。 オルソ幾何補正プロセスで DEM を使用する場合、この値は使用されません。 | Double |
DEM ラスター (オプション) | [オルソ幾何補正のタイプ] パラメーターが [DEM] の場合に、オルソ幾何補正で使用する DEM ラスター。 | Mosaic Layer; Raster Layer |
Z 係数 (オプション) | DEM の標高値を変換する際に使用される縮尺係数。 鉛直単位がメートルの場合、Z 係数を 1 に設定します。鉛直単位がフィートの場合、Z 係数を 0.3048 に設定します。他の鉛直単位を使用する場合、単位をメートル変換する Z 係数を使用します。 | Double |
Z 値のオフセット (オプション) | DEM の標高値に追加されるベース値。この値を使用して、海水位を基準としない標高値をオフセットします。 | Double |
ジオイド (オプション) | 楕円体高を参照する RPC が必要とするジオロイド補正を行うかどうかを指定します。ほとんどの標高データセットは海面の海抜を基準にしているため、これらの場合に楕円体高に変換するために、この補正が必要になります。
| Boolean |
サマリー
標高データと、衛星データに関連付けられた RPC (Rational Polynomial Coefficients) を組み込んで、画像を正確な位置に揃えることで、オルソ幾何補正ラスター データセットを作成します。
使用法
ラスター データセットをオルソ幾何補正するには、ラスターに RPC が関連付けられている必要があります。
より正確な結果を得るには、標高の DEM (デジタル標高モデル) オプションを使用します。起伏の移動によるジオメトリック エラーを修正するには、オルソ幾何補正プロセスで DEM を使用します。
[オルソ幾何補正のタイプ] パラメーターに定数の標高値を使用しても正確な結果は得られません。このパラメーターは、DEM が利用できず、おおまかな空間精度が許容できる場合のみ使用します。
出力は、BIL、BIP、BMP、BSQ、DAT、Esri Grid、GIF、IMG、JPEG、JPEG 2000、PNG、TIFF、MRF、CRF、または任意のジオデータベース ラスター データセットに保存することができます。
衛星画像の RPC は、楕円体高を基準にする DEM を必要としますが、ほとんどの標高データ (USGS NED および ArcGIS Online World Elevation など) は、海面の海抜高度を基準にしています。DEM が楕円体高を基準にしていない限り、[ジオイド] パラメーター (Python では GEOID) をオンにして、RPC を使用してオルソ幾何補正します。
パラメーター
arcpy.management.CreateOrthoCorrectedRasterDataset(in_raster, out_raster_dataset, Ortho_type, constant_elevation, {in_DEM_raster}, {ZFactor}, {ZOffset}, {Geoid})
名前 | 説明 | データ タイプ |
in_raster | オルソ幾何補正対象のラスター データセット。ラスターは、メタデータに RPC を持つ必要があります。 | Raster Layer |
out_raster_dataset | 作成するデータセットの名前、場所、および形式。 ラスター データセットをファイル形式で格納する場合は、ファイル拡張子を指定する必要があります。
ジオデータベースにラスター データセットを格納する場合、ラスター データセットの名前にファイル拡張子は付けません。 ラスター データセットを JPEG ファイル、JPEG 2000 ファイル、またはジオデータベースに格納するときに、[環境] 内で [圧縮タイプ] と [圧縮品質] を指定できます。 | Raster Dataset |
Ortho_type | DEM、または画像全体の平均標高を表す指定値。
| String |
constant_elevation | Ortho_type パラメーターが CONSTANT_ELEVATION であるときに使用される定数の標高値。 オルソ幾何補正プロセスで DEM を使用する場合、この値は使用されません。 | Double |
in_DEM_raster (オプション) | Ortho_type パラメーターが DEM の場合に、オルソ幾何補正で使用する DEM ラスター。 | Mosaic Layer; Raster Layer |
ZFactor (オプション) | DEM の標高値を変換する際に使用される縮尺係数。 鉛直単位がメートルの場合、Z 係数を 1 に設定します。鉛直単位がフィートの場合、係数を 0.3048 に設定します。他の鉛直単位を使用する場合、単位をメートル変換する Z 係数を使用します。 | Double |
ZOffset (オプション) | DEM の標高値に追加されるベース値。この値を使用して、海水位を基準としない標高値をオフセットします。 | Double |
Geoid (オプション) | 楕円体高を参照する RPC が必要とするジオロイド補正を行うかどうかを指定します。ほとんどの標高データセットは海面の海抜を基準にしているため、これらの場合に楕円体高に変換するために、この補正が必要になります。
| Boolean |
コードのサンプル
以下は、CreateOrthoCorrectedRasterDataset ツールを実行する Python サンプルです。
import arcpy
arcpy.CreateOrthoCorrectedRasterDataset_management("c:/data/RPCdata.tif",
"c:/data/orthoready.tif",
"DEM", "#", "c:/data/DEM.img",
"#", "10", "GEOID")
以下は、CreateOrthoCorrectedRasterDataset ツールを実行する Python スクリプト サンプルです。
##====================================
##Create Ortho Corrected Raster Dataset
##Usage: CreateOrthoCorrectedRasterDataset_management in_raster out_raster_dataset
## CONSTANT_ELEVATION | DEM constant_ elevation
## in_DEM_raster {ZFactor} {ZOffset} {NONE | GEOID}
import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:/Workspace"
##Ortho correct with Constant elevation
arcpy.CreateOrthoCorrectedRasterDataset_management("ortho.img", "orthoready.tif",\
"CONSTANT_ELEVATION", "30", "#",\
"#", "#", "#")
##Ortho correct with DEM image and Z factors
arcpy.CreateOrthoCorrectedRasterDataset_management("ortho.img", "orthoready_dem.tif",\
"DEM", "#", "dem.img", "#", "10", "GEOID")
環境
特殊なケース
ライセンス情報
- Basic: Yes
- Standard: Yes
- Advanced: Yes