密度の計算 (Calculate Density) (標準フィーチャ解析)

サマリー

ある現象の既知の数量 (ポイントまたはラインの属性として表す) をマップ上に分布することによって、ポイント フィーチャまたはライン フィーチャから密度マップを作成します。結果として出力されるのは、低密度から高密度に分類されたエリア ポリゴンのレイヤーです。

密度の計算 (Calculate Density)

使用法

  • ポイント入力では、各ポイントは、あるイベントまたはインシデントの場所を表し、結果レイヤーは、単位面積あたりのインシデントの数を表します。新しい場所の密度の値が高い場合、その場所の近くに多くのポイントがあることを意味します。多くの場合、結果レイヤーは、将来のイベントのリスクを示すサーフェスと解釈することができます。たとえば、入力ポイントが落雷の位置を表す場合、結果レイヤーは、将来の落雷のリスク指標サーフェスとして解釈することができます。

  • ライン入力では、ライン密度サーフェスは、各場所の近くのラインの総数を表します。計算される密度値の単位は、単位面積あたりのラインの長さです。たとえば、ラインが川を表す場合、結果レイヤーは、検索範囲内にある川の総全長を表します。この結果を使用して、放牧家畜に適したエリアを特定したりすることができます。

  • このツールは、次のような場合にも使用されます。

    • 警察が犯罪発生率の高いエリアに適切に人員を配置できるように犯罪密度マップを作成する場合。
    • ある地域内の病院の密度を計算する場合。結果レイヤーは、病院までのアクセスの良し悪しを示し、この情報を使用して、新しい病院を建設する場所を決定することができます。
    • 過去に森林火災があった場所に基づいて、森林火災のリスクの高いエリアを特定する場合。
    • 新しい道路を建設する場所を計画するために、主要道路から遠い地域を特定する場合。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力フィーチャ

密度の計算に使用するポイント フィーチャまたはライン フィーチャ。

Feature Set
出力名

ポータルに作成する出力レイヤーの名前。

String
カウント フィールド
(オプション)

各場所のインシデントの数を指定するフィールド。たとえば、ポイントが都市を表す場合、カウント フィールドとして都市の人口を表すフィールドを使用できます。作成される人口密度レイヤーでは、より人口の多い都市の近くのより高い人口密度が計算されます。

指定しなかった場合、各場所は 1 カウントを表すと見なされます。

Field
セル サイズ
(オプション)

この値を使用して、密度の値が計算されるポイントのメッシュを作成します。デフォルト値は、コンテキスト パラメーターとして定義された解析範囲の幅および高さのうち小さい方の値の約 1/1000 です。値が小さくなるほど、ポリゴンの境界線は滑らかになります。反対に、値が大きくなると、ポリゴンの境界線は粗くギザギザになります。

Double
セル サイズの単位
(オプション)

セル サイズの値の単位。セル サイズが設定されている場合は必ず値を入力します。

  • マイルマイル
  • フィートフィート
  • キロメートルキロメートル
  • メートルメートル
String
半径
(オプション)

密度値を計算する際に、ポイント フィーチャまたはライン フィーチャを検索する範囲を指定する距離。たとえば、1,800 メートルの検索距離を指定すると、出力レイヤー内の場所の密度は、その場所の 1,800 メートル以内にあるフィーチャに基づいて計算されます。1,800 メートル以内にインシデントがない場所は、密度値 0 となります。

距離を指定しないと、入力フィーチャの位置およびカウント フィールドの値 (カウント フィールドが指定されている場合) に基づいてデフォルト値が計算されます。

Double
半径の単位
(オプション)

半径の値の単位。半径が設定されている場合は必ず値を入力します。

  • マイルマイル
  • フィートフィート
  • キロメートルキロメートル
  • メートルメートル
String
境界ポリゴン
(オプション)

密度の計算をしたいエリアを指定するレイヤー。たとえば、湖内の魚の密度を内挿する場合、このパラメーターに湖の境界線を使用することができ、出力で湖の境界線内のみが描画されます。

Feature Set
面積単位
(オプション)

計算される密度の値の単位。

  • 平方マイル平方マイル
  • 平方キロメートル平方キロメートル
String
分類タイプ
(オプション)

密度値をエリアに分類する方法を決定します。

  • 等間隔 ポリゴンは、密度値の範囲が各エリアで均等になるように作成されます。
  • 幾何補正間隔 ポリゴンは、等比級数を持つクラスの間隔に基づいています。この方法により、各クラスの範囲にはクラスごとにほぼ同じ数の値が含まれ、間隔ごとの差が一定に保たれます。
  • 自然分類 ポリゴンのクラス間隔は、データの自然なグループ化に基づいています。クラス閾値は、類似している値を最適にグループ化し、クラス間の差異を最大化するように指定されます。
  • 等面積分類 ポリゴンは、各エリアのサイズが等しくなるように作成されます。たとえば、結果に低密度値よりも高密度値が多くある場合、高密度のポリゴンが多く作成されます。
  • 標準偏差 ポリゴンは、推定密度値の標準偏差に基づいて作成されます。
String
クラス数
(オプション)

この値を使用して、推定値の範囲を別々のクラスに分けます。各クラスの値の範囲は、分類タイプによって決まります。各クラスは、結果ポリゴンの境界線を定義します。

デフォルトは 10、最大値は 32 です。

Long

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
出力レイヤー

分類された密度値を持つ出力ポリゴン レイヤー。

フィーチャ セット

arcpy.sfa.CalculateDensity(inputLayer, outputName, {field}, {cellSize}, {cellSizeUnits}, {radius}, {radiusUnits}, {boundingPolygonLayer}, {areaUnits}, {classificationType}, {numClasses})
名前説明データ タイプ
inputLayer

密度の計算に使用するポイント フィーチャまたはライン フィーチャ。

Feature Set
outputName

ポータルに作成する出力レイヤーの名前。

String
field
(オプション)

各場所のインシデントの数を指定するフィールド。たとえば、ポイントが都市を表す場合、カウント フィールドとして都市の人口を表すフィールドを使用できます。作成される人口密度レイヤーでは、より人口の多い都市の近くのより高い人口密度が計算されます。

指定しなかった場合、各場所は 1 カウントを表すと見なされます。

Field
cellSize
(オプション)

この値を使用して、密度の値が計算されるポイントのメッシュを作成します。デフォルト値は、コンテキスト パラメーターとして定義された解析範囲の幅および高さのうち小さい方の値の約 1/1000 です。値が小さくなるほど、ポリゴンの境界線は滑らかになります。反対に、値が大きくなると、ポリゴンの境界線は粗くギザギザになります。

Double
cellSizeUnits
(オプション)

セル サイズの値の単位。セル サイズが設定されている場合は必ず値を入力します。

  • MILESマイル
  • FEETフィート
  • KILOMETERSキロメートル
  • METERSメートル
String
radius
(オプション)

密度値を計算する際に、ポイント フィーチャまたはライン フィーチャを検索する範囲を指定する距離。たとえば、1,800 メートルの検索距離を指定すると、出力レイヤー内の場所の密度は、その場所の 1,800 メートル以内にあるフィーチャに基づいて計算されます。1,800 メートル以内にインシデントがない場所は、密度値 0 となります。

距離を指定しないと、入力フィーチャの位置およびカウント フィールドの値 (カウント フィールドが指定されている場合) に基づいてデフォルト値が計算されます。

Double
radiusUnits
(オプション)

半径の値の単位。半径が設定されている場合は必ず値を入力します。

  • MILESマイル
  • FEETフィート
  • KILOMETERSキロメートル
  • METERSメートル
String
boundingPolygonLayer
(オプション)

密度の計算をしたいエリアを指定するレイヤー。たとえば、湖内の魚の密度を内挿する場合、このパラメーターに湖の境界線を使用することができ、出力で湖の境界線内のみが描画されます。

Feature Set
areaUnits
(オプション)

計算される密度の値の単位。

  • SQUAREMILES平方マイル
  • SQUAREKILOMETERS平方キロメートル
String
classificationType
(オプション)

密度値をエリアに分類する方法を決定します。

  • EQUALINTERVAL ポリゴンは、密度値の範囲が各エリアで均等になるように作成されます。
  • GEOMETRICINTERVAL ポリゴンは、等比級数を持つクラスの間隔に基づいています。この方法により、各クラスの範囲にはクラスごとにほぼ同じ数の値が含まれ、間隔ごとの差が一定に保たれます。
  • NATURALBREAKS ポリゴンのクラス間隔は、データの自然なグループ化に基づいています。クラス閾値は、類似している値を最適にグループ化し、クラス間の差異を最大化するように指定されます。
  • EQUALAREA ポリゴンは、各エリアのサイズが等しくなるように作成されます。たとえば、結果に低密度値よりも高密度値が多くある場合、高密度のポリゴンが多く作成されます。
  • STANDARDDEVIATION ポリゴンは、推定密度値の標準偏差に基づいて作成されます。
String
numClasses
(オプション)

この値を使用して、推定値の範囲を別々のクラスに分けます。各クラスの値の範囲は、分類タイプによって決まります。各クラスは、結果ポリゴンの境界線を定義します。

デフォルトは 10、最大値は 32 です。

Long

派生した出力

名前説明データ タイプ
outputLayer

分類された密度値を持つ出力ポリゴン レイヤー。

フィーチャ セット

環境

特殊なケース

ライセンス情報

  • Basic: 次のものが必要 ArcGIS Enterprise のアカウントで [解析の実行] 権限を設定
  • Standard: 次のものが必要 ArcGIS Enterprise のアカウントで [解析の実行] 権限を設定
  • Advanced: 次のものが必要 ArcGIS Enterprise のアカウントで [解析の実行] 権限を設定

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