多次元情報の構築 (Build Multidimensional Info) (マルチディメンション)

サマリー

変数およびディメンションに関する情報を含んでいるモザイク データセット内の多次元メタデータを生成します。

使用法

  • モザイク データセットを NetCDF ファイル、GRIB ファイル、または HDF ファイルから作成すると、多次元情報がモザイク データセットに構築され、その情報をデータセット プロパティで確認することができます。[多次元情報の構築 (Build Multidimensional Info)] ツールは、複数の時刻、深さ、または高さで収集された画像を含んでいるが、NetCDF ファイルから作成されなかったモザイク データセットに関する多次元情報を作成します。

  • このツールは、次の 2 つのテキスト フィールドをモザイク データセットに作成します。

    • Variable - 変数の名前を格納します。たとえば、このフィールドは、気温データを含んでいるすべての画像の場合、文字列 Temperature を格納し、塩分濃度データを含んでいるすべての画像の場合、Salinity を格納します。
    • Dimensions - ディメンションの名前を格納します。たとえば、気温データが、キャプチャされた日を表す、対応する Date ディメンション フィールドを含んでおり、塩分濃度データが、計測された深さを表す Depth ディメンション フィールドを含んでいる場合、この変数の Dimensions フィールドは Date, Depth になります。モザイク データセット内に 2 つのフィールド Date および Depth が存在し、データが入力されている必要があります。

  • [多次元情報の構築 (Build Multidimensional Info)] ツールは VariableDimensionsStdTime (または StdZ) の各フィールドを作成します。 [多次元情報の削除] パラメーターをオンにすると、[プロパティ] ウィンドウから既存の多次元情報が削除されます。 属性テーブル、またはメタデータ テーブルから多次元フィールドが削除されることはありません。

    注意:

    多次元フィールドが必要ない場合は、モザイク データセット属性テーブルから手動で削除できます。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
モザイク データセット

入力多次元モザイク データセット。

Mosaic Layer
変数フィールド
(オプション)

変数名を格納し、Variable という名前の新しいフィールドにデータを入力するために使用される、モザイク データセット内のフィールド。モザイク データセット内のすべてのラスターが同じ変数を表す場合、その変数の名前 (たとえば、Temperature) を入力します。

Variable フィールドがまだ存在しない場合、既存のフィールドまたは文字列値を指定する必要があります。Variable フィールドが存在する場合、このツールは、多次元情報のみを更新します。

String
ディメンション フィールド
(オプション)

ディメンション情報を格納し、Dimensions という名前の新しいフィールドにデータを入力するために使用される、モザイク データセット内のフィールド。

Dimensions フィールドがすでに存在する場合、このツールは、多次元情報のみを更新します。

Value Table
変数情報
(オプション)

Variable フィールドに関する追加情報を指定します。

Value Table
多次元情報の削除
(オプション)

既存の多次元情報を削除するかどうかを指定します。

  • オフ - モザイク データセットに多次元情報があっても削除されません。 これがデフォルトです。
  • オン - モザイク データセットに多次元情報があると削除されます。
Boolean

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
モザイク データセット

更新されたモザイク データセット。

Mosaic Layer

arcpy.md.BuildMultidimensionalInfo(in_mosaic_dataset, {variable_field}, {dimension_fields}, {variable_desc_units}, {delete_multidimensional_info})
名前説明データ タイプ
in_mosaic_dataset

入力多次元モザイク データセット。

Mosaic Layer
variable_field
(オプション)

変数名を格納し、Variable という名前の新しいフィールドにデータを入力するために使用される、モザイク データセット内のフィールド。モザイク データセット内のすべてのラスターが同じ変数を表す場合、その変数の名前 (たとえば、Temperature) を入力します。

Variable フィールドがまだ存在しない場合、既存のフィールドまたは文字列値を指定する必要があります。Variable フィールドが存在する場合、このツールは、多次元情報のみを更新します。

String
dimension_fields
[[dimension field, description, units],...]
(オプション)

ディメンション情報を格納し、Dimensions という名前の新しいフィールドにデータを入力するために使用される、モザイク データセット内のフィールド。

Dimensions フィールドがすでに存在する場合、このツールは、多次元情報のみを更新します。

Value Table
variable_desc_units
[[variable name, description, units],...]
(オプション)

Variable フィールドに関する追加情報を指定します。

Value Table
delete_multidimensional_info
(オプション)

既存の多次元情報を削除するかどうかを指定します。

  • DELETE_MULTIDIMENSIONAL_INFOモザイク データセットに多次元情報があると削除されます。
  • NO_DELETE_MULTIDIMENSIONAL_INFOモザイク データセットに多次元情報があっても削除されません。 これがデフォルトです。
Boolean

派生した出力

名前説明データ タイプ
out_mosaic_dataset

更新されたモザイク データセット。

Mosaic Layer

コードのサンプル

BuildMultidimensionalInfo (多次元情報の構築) の例 1 (Python ウィンドウ)

以下は、BuildMultidimensionalInfo 関数を実行する Python サンプルです。

## Build multidimensional information for a time series mosaic dataset 
## with Landsat 7 imagery.

import arcpy
arcpy.BuildMultidimensionalInfo_md(
	"C:/data/input.gdb/L7TimeSeriesMosaic", "Landsat7", 'AcquisitionDate')
BuildMultidimensionalInfo (多次元情報の構築) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

以下は、BuildMultidimensionalInfo 関数を実行する Python スクリプト サンプルです。

## Build multidimensional information for a mosaic dataset 
## containing sea ice extent imagery over time and water depth.

import arcpy
arcpy.env.workspace = "C:/data"

## Define the input parameters
inputmosaicdataset = "input.gdb/seaice_1982_2019"
variable_field = "measurement"
dimension_fields= "AcquisitionDate;Depth"

arcpy.BuildMultidimensionalInfo_md(
	inputmosaicdataset, variable_field, 
	dimension_fields)

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。

ライセンス情報

  • Basic: No
  • Standard: Yes
  • Advanced: Yes

関連トピック