多次元ラスターの管理 (Manage Multidimensional Raster) (マルチディメンション)

この ArcGIS 2.8 ドキュメントはアーカイブされており、今後更新されません。 コンテンツとリンクが古い場合があります。 最新のドキュメントをご参照ください

サマリー

変数またはディメンションを追加または削除し、多次元ラスターを編集します。

使用法

  • このツールを使用すると、多次元ラスターを編集できます。このツールは、新しいデータセットは生成しません。多次元ラスターを変更します。データセットを作成するには、[多次元ラスターのサブセット (Subset Multidimensional Raster)] ツールまたは [ラスターのコピー (Copy Raster)] ツールを使用します。その後、このツールでさらに編集します。

  • ターゲットおよび入力ラスターは、CRF (Cloud Raster Format) 形式である必要があります。現在、その他の形式はこのツールでサポートされていません。多次元モザイク データセットまたは多次元ラスター レイヤーを *.crf ファイルに変換するには、[ラスターのコピー (Copy Raster)] ツールを使用して、出力形式として CRF を選択し、データセットを多次元として処理するように選択します。

  • [管理モード] パラメーターは、実行する編集操作のタイプを設定します。次の 6 つのオプションがあります。

    • [ディメンションの追加] - データセットにディメンションを追加します。ディメンションの名前、説明、単位を指定する必要があります。ディメンションを追加したら、ディメンションが同じ別の多次元データセットからスライスを追加できます。

      ターゲット ラスターが標準の *.crf ラスター ファイルである場合、ディメンションを追加すると、ターゲットが多次元ラスターになり、ラスター プロパティに [多次元情報] が追加されます。

    • [ディメンションの削除] - データセットからディメンションを削除します。ディメンションが 1 つしかない場合、データセットで使用できるスライスは 1 つのみになります。
    • [スライスの追加] - 1 つまたは複数の多次元ラスターから、ターゲット多次元ラスターのスライスのスタック末尾にスライスを追加します。多次元ラスターの変数とディメンション名は完全に一致する必要があります。ラスター間で重複するディメンション値は追加できません。追加されるスライスのディメンション値は、ターゲット多次元ラスターのディメンション値の後に続く必要があります。
    • [スライスの置換] - ターゲット多次元ラスターからスライスを削除し、別の多次元ラスターのスライスに置き換えます。多次元ラスターの変数とディメンション名は完全に一致する必要があります。重複するスライスのみが置換されます。
    • [変数の追加] - 1 つまたは複数の入力多次元ラスターのすべての変数を、ターゲット多次元ラスターの変数のリスト末尾に追加します。変数名がターゲット多次元ラスターにすでに存在する場合、その変数は追加されません。複数の入力多次元ラスターに同じ名前の変数が含まれている場合、最初にリストされている入力ラスターの変数がターゲット多次元ラスターに追加されます。
    • [変数の削除] - ターゲット多次元ラスターから 1 つまたは複数の変数と、対応するスライスを削除します。多次元ラスターには、少なくとも 1 つの変数を残しておく必要があります。

  • [スライスの追加][スライスの置換]、または [変数の追加] オプションを使用するには、入力データが完全に同じ空間参照、空間範囲、セル サイズである必要があります。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
ターゲット多次元ラスター

変更するクラウド ラスター形式 (*.crf) での多次元ラスターです。

Raster Dataset; Mosaic Dataset; Raster Layer; Mosaic Layer; Image Service; File
管理モード
(オプション)

ターゲット ラスターに実行する変更のタイプを指定します。

  • ディメンションの追加ディメンションが入力多次元ラスターに追加されます。
  • スライスの追加入力多次元ラスターのスライスが、ディメンションのスライス末尾に追加されます。これがデフォルトです。
  • 変数の追加入力多次元ラスターの変数が追加されます。
  • スライスの置換特定のディメンション値で、既存のスライスが別の多次元ラスターのスライスに置き換えられます。
  • 変数の削除1 つまたは複数の変数が多次元ラスターから削除されます。
  • ディメンションの削除スライスが 1 つである多次元ラスターは、次元のないラスターに変換されます。
String
変数
(オプション)

ターゲット多次元ラスターで変更される変数。このパラメーターは、実行される操作が既存の変数の変更である場合に必要です。

変数が指定されない場合、ターゲット多次元ラスターの最初の変数が変更されます。

String
入力多次元ラスター
(オプション)

ターゲット多次元ラスターに追加されるスライスまたは変数を含む多次元ラスター データセット。このパラメーターは、[管理モード][スライスの追加][スライスの置換]、または [変数の追加] に設定されている場合に必要です。

Raster Layer; Image Service
ディメンション名
(オプション)

ラスター プロパティに追加される新しいディメンションの名前。このパラメーターは、[管理モード][ディメンションの追加] に設定されている場合に必要です。

String
ディメンション値
(オプション)

追加されるディメンションの値。値には、単一値または値の範囲を指定できます。値の範囲の場合、最小値と最大値をカンマで区切って指定します。たとえば、新しい高さディメンションの場合、「0,10」と入力すると、高さの最初の 10 メートルの情報が最初のスライスに含まれるディメンションが生成されます。

このパラメーターは、[管理モード][ディメンションの追加] に設定されている場合に必要です。

String
ディメンションの説明
(オプション)

メタデータのために、ラスター プロパティに追加される新しいディメンションの説明。このパラメーターは、[管理モード][ディメンションの追加] に設定されている場合に有効になります。

String
ディメンションの単位
(オプション)

メタデータのために、ラスター プロパティに追加される新しいディメンションの単位。このパラメーターは、[管理モード][ディメンションの追加] に設定されている場合に有効になります。

String
統計情報の更新
(オプション)

多次元ラスター データセットに対して統計情報を再計算するかどうかを指定します。

  • オン - 統計情報は再計算されます。これがデフォルトです。
  • オフ - 統計情報は再計算されません。
Boolean
転置の更新
(オプション)

多次元ラスター データセットに対して転置を再構築するかどうかを指定します。

  • オン - 転置は再構築されます。転置が存在しない場合は、新しい転置が構築されます。これがデフォルトです。
  • オフ - 転置は再構築されません。
Boolean

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
ターゲット多次元ラスター

変更される多次元ラスター。

ラスター レイヤー

環境

特殊なケース

ライセンス情報

  • Basic: Yes
  • Standard: Yes
  • Advanced: Yes

関連トピック