ラスター → NetCDF (Raster to NetCDF) (マルチディメンション)

サマリー

ラスター データセットを netCDF ファイルに変換します。

使用法

  • 有効な任意のラスター データセットを入力として指定できます。

  • デフォルトの変数名は、入力ラスター名と同じです。

  • 出力 netCDF 変数タイプは、入力ラスター データセットのタイプに基づいて、浮動小数点数または整数となります。

  • デフォルトの x ディメンション名と y ディメンション名は、それぞれ xy です。

  • [バンド ディメンション] パラメーターは、マルチバンド入力ラスターにのみ適用できます。

  • 文字列フィールドを使用して netCDF ファイル内にディメンションを作成することはできません。

  • 圧縮レベルが高いほど出力ファイルのサイズが縮小し、アプリケーションのパフォーマンスが向上する可能性があります。圧縮された netCDF ファイルを詳細な解析の入力として使用すると、通常はパフォーマンスが向上します。

  • このツールは、変数を CF 規約 CF 規約の Web サイトへのリンク に準拠した規則的な間隔のグリッド データとして書き込みます。したがって、出力 netCDF ファイル内の変数はボクセル レイヤーの作成に適しています。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力ラスター

入力ラスター データセット。

Raster Layer
出力 netCDF ファイル

出力 netCDF ファイル。 ファイル名には *.nc 拡張子を付ける必要があります。

File
変数
(オプション)

出力 netCDF ファイルに使用される netCDF 変数名。この変数には、入力ラスター内のセルの値が含まれます。

String
変数の単位
(オプション)

変数内に含まれるデータの単位。変数名は [変数] パラメーターで指定されます。

String
X ディメンション
(オプション)

x (経度) 座標の指定に使用される netCDF ディメンション名

String
Y ディメンション
(オプション)

y (緯度) 座標の指定に使用される netCDF ディメンション名

String
バンド ディメンション
(オプション)

バンドの指定に使用される netCDF ディメンション名

String
ディメンションに使用するフィールド
(オプション)

netCDF ファイル内にディメンションを作成する際に使用するフィールド (1 つまたは複数)

  • [フィールド] - 入力ラスター属性テーブルのフィールド。
  • [ディメンション] - netCDF ディメンション名
  • [単位] - フィールドで表されるデータの単位
Value Table
圧縮レベル
(オプション)

出力 netCDF ファイルを圧縮するレベル。デフォルト値は 0 (圧縮なし) です。値 9 は、最大の圧縮を表します。

Long

arcpy.md.RasterToNetCDF(in_raster, out_netCDF_file, {variable}, {variable_units}, {x_dimension}, {y_dimension}, {band_dimension}, {fields_to_dimensions}, {compression_level})
名前説明データ タイプ
in_raster

入力ラスター データセット。

Raster Layer
out_netCDF_file

出力 netCDF ファイル。 ファイル名には *.nc 拡張子を付ける必要があります。

File
variable
(オプション)

出力 netCDF ファイルに使用される netCDF 変数名。この変数には、入力ラスター内のセルの値が含まれます。

String
variable_units
(オプション)

変数内に含まれるデータの単位。変数名は [変数] パラメーターで指定されます。

String
x_dimension
(オプション)

x (経度) 座標の指定に使用される netCDF ディメンション名

String
y_dimension
(オプション)

y (緯度) 座標の指定に使用される netCDF ディメンション名

String
band_dimension
(オプション)

バンドの指定に使用される netCDF ディメンション名

String
fields_to_dimensions
[[field, {dimension}, {units}],...]
(オプション)

netCDF ファイル内にディメンションを作成する際に使用するフィールド (1 つまたは複数)

  • field - 入力ラスター属性テーブルのフィールド。
  • {dimension} - netCDF ディメンション名
  • {units} - フィールドで表されるデータの単位
Value Table
compression_level
(オプション)

出力 netCDF ファイルを圧縮するレベル。デフォルト値は 0 (圧縮なし) です。値 9 は、最大の圧縮を表します。

Long

コードのサンプル

RasterToNetCDF (ラスター → NetCDF) の例 1 (Python ウィンドウ)

ラスター データセットを netCDF ファイルに変換します。

import arcpy
arcpy.RasterToNetCDF_md("C:/data/elevation","C:/output/elev.nc","elevation",
                        "meter","x","y", "", "")
RasterToNetCDF (ラスター → NetCDF) の例 2 (スタンドアロン スクリプト)

ラスター データセットを netCDF ファイルに変換します。

# RasterToNetCDF_Ex_02.py
# Description: Converts a raster dataset to a netCDF file.
# Requirements: None

# Import system modules
import arcpy
from arcpy import env

# Set environment settings
env.workspace = "C:/data"

# Set local variables
inRaster = "C:/data/elevation"
outNetCDFFile = "C:/output/elevnetcdf.nc"
variable = "elevation"
units = "meter"
XDimension = "x"
YDimension = "y"
bandDimension = ""
compressionLevel = ""

# Process: RasterToNetCDF
arcpy.RasterToNetCDF_md(inRaster, outNetCDFFile, variable, units, 
                        XDimension, YDimension, bandDimension, compressionLevel)

ライセンス情報

  • Basic: Yes
  • Standard: Yes
  • Advanced: Yes

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