ロケーションの追加 (Add Locations) (Network Analyst)

この ArcGIS 2.8 ドキュメントはアーカイブされており、今後更新されません。 コンテンツとリンクが古い場合があります。 最新のドキュメントをご参照ください

サマリー

ネットワーク解析レイヤーに入力フィーチャやレコードを追加します。これらの入力は、ストップやバリアなどの特定のサブレイヤーに追加されます。

[ロケーションの追加 (Add Locations)] ツールがネットワーク上の解析の入力を検索する方法の詳細

使用法

  • このツールを実行して、ネットワーク解析オブジェクトを同じサブレイヤーに繰り返し追加できます。たとえば、ルート レイヤーのストップを 2 つのフィーチャクラスから取得する場合は、このツールを 2 回 (フィーチャクラスごとに 1 回) 実行します。2 回目の実行時には、[追加] パラメーター (Python の場合は append = "APPEND") をオンにします。

  • 新しいオブジェクトを読み込む前に既存のネットワーク解析オブジェクトを削除するには、[追加] パラメーター (Python の場合は append = "CLEAR") をオフにします。

  • 入力の配置時に、ネットワーク解析レイヤーの移動モードと既存のバリアが考慮されます。このため、他の解析の入力を読み込む前に、解析の移動モードの設定とバリアの読み込みを行っておくことをお勧めします。

  • ネットワーク データセットのネットワーク ソースとして使用されるフィーチャクラスが有効かつ最新の空間インデックスを保持している場合、このツールは非常に高速に実行されます。

  • 解析レイヤーがポータル サービスを参照する場合、ロケーション フィールドは、解析を実行するまでは計算されません。これらのレイヤーの場合、[ロケーションの追加 (Add Locations)] ツールは、ロケーション フィールドを計算せずに、解析レイヤーに入力を追加します。このため、一部のツール パラメーターはこれらのレイヤーに適用されず、ツール ダイアログ ボックスで非表示になるか、Python で無視されます。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
入力ネットワーク解析レイヤー

ネットワーク解析オブジェクトが追加されるネットワーク解析レイヤー。

Network Analyst Layer
サブ レイヤー

ネットワーク解析オブジェクトが追加されるネットワーク解析レイヤーのサブレイヤーの名前。

String
入力ロケーション

ネットワーク解析サブレイヤーに追加されるロケーションを含むフィーチャクラスまたはテーブル。

Table View
フィールド マッピング
(オプション)

入力データまたは指定された定数内の位置とフィールドを追加するネットワーク解析サブレイヤーの入力間でのマッピング。

ネットワーク解析レイヤーの入力サブレイヤーには、解析のニーズに従って変更または入力できる一連の入力フィールドがあります。サブレイヤーに位置を追加すると、このパラメーターを使用して、入力テーブルのフィールド値をサブレイヤー内のそれらのフィールドにマッピングできます。フィールド マッピングを使用して、プロパティごとにデフォルトの定数値を指定することもできます。

フィールドもデフォルト値もプロパティに設定されていない場合、作成されたネットワーク解析オブジェクトではこのプロパティに NULL 値が設定されます。

各ネットワーク解析レイヤーのサブレイヤーごとの入力フィールドの完全なリストは、各レイヤーのドキュメントに記載されています。たとえば、ルート レイヤーのストップ サブレイヤーの入力フィールドを調べます

読み込むデータに、解析に使用するネットワーク データセットに基づくネットワーク ロケーションまたはロケーション範囲が含まれている場合は、ドロップダウン メニューから [ネットワーク ロケーション フィールドの使用] オプションを選択します。ネットワーク ロケーション フィールドを使用したネットワーク解析オブジェクトの追加は、ジオメトリによる読み込みより高速です。

ネットワーク ロケーション フィールドの詳細

Network Analyst Class FieldMap
検索許容値
(オプション)

入力フィーチャをネットワークに配置するために使用される検索許容値。検索許容値の外側にあるフィーチャは配置されません。パラメーターには許容値の値と単位が含まれます。

デフォルトは 5,000 メートルです。

ライン バリアやポリゴン バリアなど、ラインまたはポリゴン ジオメトリを含むサブレイヤーに場所を追加する場合、このパラメーターは使用しません。

入力ネットワーク解析レイヤーのネットワーク データ ソースがポータル サービスの場合、このパラメーターは使用されません。

Linear Unit
ソート フィールド
(オプション)

ネットワーク解析オブジェクトをネットワーク解析レイヤーに追加する際に、ネットワーク解析オブジェクトをソートする基準となるフィールド。デフォルトは入力フィーチャクラスまたはテーブル内の ObjectID フィールドです。

Field
検索基準
(オプション)

ネットワーク ロケーションの計算時に検索するネットワーク データセットのソース、および使用するジオメトリの部分 (スナップ タイプとも呼ばれます) です。たとえば、ネットワーク データセットが道路と歩道を表す個別のフィーチャクラスを参照する場合、入力を道路上に配置できますが、歩道上に配置できません。

各ネットワーク ソースに使用できるスナップ タイプ オプションは、次のとおりです。

  • SHAPE- 該当するネットワーク ソース内にあるエレメントの最近接点にポイントが配置されます。
  • MIDDLE- 該当するネットワーク ソース内にあるエレメントの最近接の中間点にポイントが配置されます。
  • END- 該当するネットワーク ソース内にあるエレメントの最近接の端点にポイントが配置されます。
  • NONE- 該当するネットワーク ソース内にあるエレメントにポイントが配置されません。

MIDDLEEND オプションは下位互換性のために維持されています。特定のネットワーク ソースに入力を配置するには、SHAPE オプションを使用します。それ以外の場合は、NONE を使用します。

ラインまたはポリゴン フィーチャのロケーションを計算する際、他のスナップ タイプが指定されていても SHAPE スナップ タイプのみが使用されます。

[ネットワークのディゾルブ (Dissolve Network)] ツールを実行して作成されたオーバーライド ジャンクションとシステム ジャンクションのデフォルト値は NONE で、これらを除くすべてのネットワーク ソースのデフォルト値は SHAPE です。

ネットワーク データ ソースがポータル サービスの場合、このパラメーターは使用されません。

Value Table
すべてのクラスの最近接を検索
(オプション)

注意:

このパラメーターは Python でのみ使用できます。

Boolean
既存のロケーションに追加
(オプション)

新しいネットワーク解析オブジェクトを既存のオブジェクトに追加するかどうかを指定します。

  • オン - 選択されたサブレイヤー内に存在する一連のオブジェクトに新しいネットワーク解析オブジェクトが付加されます。これがデフォルトです。
  • オフ - 既存のネットワーク解析オブジェクトが削除され、新規のオブジェクトに置き換えられます。
Boolean
ネットワークへスナップ
(オプション)

入力内容を計算済みのネットワーク ロケーションにスナップするか、元の地理的位置に表示するかを指定します。

解析でアプローチ制限を使用して、ロケーションにアプローチするために車両が道路のどちら側を走行する必要があるかを制御する場合は、入力内容をネットワーク ロケーションにスナップしないか、スナップ オフセットを使用して、道路の片側にポイントがはっきりと表示されたままになるようにします。

ライン バリアやポリゴン バリアなど、ラインまたはポリゴン ジオメトリを含むサブレイヤーに場所を追加する場合、このパラメーターは使用しません。

入力ネットワーク解析レイヤーのネットワーク データ ソースがポータル サービスの場合、このパラメーターは使用されません。

注意:

ロケーションを追加した後で、ネットワーク解析レイヤーの移動モードを変更するか、バリアを追加/削除すると、影響を受けるポイントのネットワーク ロケーションが解析時に自動的に再計算され、その有効性が維持されます。この自動再計算処理では、これまでにネットワーク ロケーションの計算で使用された設定 (検索クエリなど) が考慮されません。代わりに、入力フィーチャのジオメトリおよびネットワーク解析レイヤーの移動モードとバリアだけが使用されます。ポイントのネットワーク ロケーションを自動的に再計算する場合に同じネットワーク ロケーションが選択される可能性を高くするには、このパラメーターを使用して、このツールの実行時に算出されたネットワーク ロケーションに入力内容をスナップします。これにより、入力ポイントのジオメトリで目的のネットワーク ロケーションが維持されます。

  • オン - ネットワーク ロケーションのジオメトリがそのネットワーク ロケーションにスナップされます。
  • オフ - ネットワーク ロケーションのジオメトリが入力フィーチャのジオメトリに基づきます。これがデフォルトです。
Boolean
スナップ オフセット
(オプション)

ポイントをネットワークにスナップする際、オフセット距離を適用できます。オフセット距離が 0 だと、ポイントはネットワーク フィーチャ (一般的にライン) と一致します。ネットワーク フィーチャからポイントをオフセットする場合、オフセット距離を入力します。オフセットは、元のポイントの場所に関連しています。つまり、元のポイントが左側にあった場合、新しい場所は左にオフセットされます。元のポイントが右側にあれば、新しいロケーションも右側にオフセットされます。

デフォルトは 5 メートルです。ただし、[ネットワークへスナップ] がオフの場合、このパラメーターは無視されます。

ライン バリアやポリゴン バリアなど、ラインまたはポリゴン ジオメトリを含むサブレイヤーに場所を追加する場合、このパラメーターは使用しません。

入力ネットワーク解析レイヤーのネットワーク データ ソースがポータル サービスの場合、このパラメーターは使用されません。

Linear Unit
ネットワークの規制部分を除外
(オプション)

注意:

このパラメーターは Python でしか利用できません。

Boolean
検索クエリ
(オプション)

検索をソース フィーチャクラス内のフィーチャのサブセットに制限するクエリを定義します。この機能は、解析に適していないフィーチャで検索したくない場合に有用です。たとえば、クエリを使用し、特定の道路クラスがあるフィーチャをすべて除外できます。

ネットワーク データセットのソース フィーチャクラスごとに個別の SQL 式を指定できます。デフォルトでは、ソースにクエリは使用されません。

ネットワーク データ ソースがポータル サービスの場合、このパラメーターは使用されません。

[名前] 列のソース名を選択し [クエリ] 列で SQL 式ビルダーを使用することで、指定されたネットワーク ソースに対する SQL 式を指定します。SQL 構文の詳細については、「ArcGIS で使用されるクエリ式への SQL リファレンス」をご参照ください。

ツールのダイアログ ボックスで明示的に指定されていないネットワーク ソースには、クエリは適用されません。

Value Table

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
更新された入力ネットワーク解析レイヤー

更新されたネットワーク解析レイヤー。

Network Analyst レイヤー

環境

特殊なケース

ライセンス情報

  • Basic: Yes
  • Standard: Yes
  • Advanced: Yes

関連トピック