到達圏の生成 (Generate Service Areas) (オンライン)

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サマリー

施設の周囲のネットワーク到達圏を判別します。 到達圏ネットワークは、1 つ以上の施設から、指定した距離または移動時間内でアクセスできる道路をすべて含む領域です。 たとえば、ある施設の 10 分間の到達圏には、その施設から 10 分以内に到達できるすべての道路が含まれます。

通常、到達圏は、アクセシビリティの表示と計測に使用されます。 たとえば、食料品店から 3 分の走行時間のポリゴンは、3 分以内にその店に到達可能な居住者、つまりその店で買い物をする可能性の高い居住者を特定できます。

注意:

このツールの最新情報については、Web ヘルプの最新エディションでこのトピックをご参照ください。 ArcGIS Online ではサービスに対する機能的な更新を定期的に行っているため、インストールされているヘルプは最新でない可能性があります。

[到達圏の生成 (Generate Service Areas)] の出力の詳細

複数到達圏のポリゴン

使用法

  • オンライン ツールボックスに収容されているツールは、ArcGIS Online でホストしているデータと機能を使って解析する ArcGIS Online ジオプロセシング サービスです。

  • [Break Units] パラメーターに時間の単位を設定した場合は、運転時間エリアが作成されます。 同様に、[ブレーク単位] に距離の単位を設定した場合は、走行距離エリアが作成されます。

  • ツールを正しく実行するには、施設を少なくとも 1 つ指定する必要があります。 施設は最大 1,000 件まで読み込めます。

  • 最大で 250 のポイント バリアを追加できます。 ライン バリアまたはポリゴン バリアは必要なだけ追加できますが、ライン バリアが交差する道路フィーチャは 500 以下にする必要があり、ポリゴン バリアが交差するフィーチャは 2,000 以下にする必要があります。

  • [階層を使用] パラメーターがオン (True) であるかどうかにかかわらず、最大ブレーク値が 240 分または 240 マイル (386.24 キロメートル) を超えている場合は、常に階層が使用されます。 出力される到達圏が重なり合わず、ジェネラライズされない場合、この制限値は 15 分と 15 マイル (24.14 キロメートル) に下がります。

  • 入力したポイントと通行可能な最も近い道路の距離が 12.42 マイル (20 キロメートル) を超える場合、そのポイントは解析から除外されます。

  • 徒歩での移動時間は 9 時間 ((540 分))、その他すべての移動モードは 5 時間 ((300 分)) を超えてはなりません。

  • 徒歩での移動距離は 27 マイル ( (43.45 キロメートル))、その他すべての移動モードは 300 マイル ((482.80 キロメートル)) を超えてはなりません。

  • 徒歩で詳細なポリゴンを生成する場合の最大移動時間は 5 時間 ((300 分)) を超えてはなりません。 その他すべての移動モードの最大移動時間は 15 分 を超えてはなりません。

  • 徒歩を含むすべての移動モードでは、詳細なポリゴンを生成する場合の最大移動距離は 15 マイル ((24.14 キロメートル)) を超えてはなりません。

  • 徒歩で到達圏ラインを生成する場合の最大移動時間は 5 時間 ((300 分)) を超えてはなりません。 その他すべての移動モードの最大移動時間は 15 分 を超えてはなりません。

  • 徒歩を含むすべての移動モードでは、到達圏ラインを生成する場合の最大移動距離は 15 マイル ((24.14 キロメートル)) を超えてはなりません。

  • ポリゴンの切詰め距離は 500 メートル を超えてはなりません。

  • このサービスを使用すると、クレジットが消費されます。 詳細については、「サービス クレジットの概要」をご参照ください。

パラメーター

ラベル説明データ タイプ
施設

周辺に到達圏が作成される入力場所。

施設は最大 1,000 件まで読み込めます。

施設フィーチャ セットには、属性テーブルが関連付けられています。 属性テーブルの各フィールドについて以下で説明します。

ObjectID

システムで管理される ID フィールド。

Name

施設の名前。 名前を指定しない場合は、解析の実行時に名前が自動的に生成されます。

[Polygons for Multiple Facilities] パラメーターが [Overlapping] または [Not Overlapping] に設定されている場合は、入力施設のすべてのフィールドが出力ポリゴンに含まれます。 入力施設の ObjectID フィールドが、出力ポリゴンの [FacilityOID] フィールドに転送されます。

Breaks

施設ごとに計算される到達圏の範囲を指定します。

この属性では、各施設に対して異なる到達圏ブレーク値を指定できます。 たとえば、2 つの施設がある場合、一方の施設の 5 分間と 10 分間の到達圏ポリゴンを生成し、もう一方の施設の 6 分間、9 分間、12 分間の到達圏ポリゴンを生成することができます。

複数のブレーク値はスペースで区切り、数値ではドットを小数点記号として使用します。これは、コンピューターのロケールによって異なる小数点記号を使用する場合でも同様です。 たとえば、「5.5 10 15.5」という値は、施設周辺の 3 つのブレーク値を指定します。

AdditionalTime

施設での滞在時間。これにより、指定の施設に対して計算される到達圏の範囲が縮小します。 デフォルト値は 0 です。

たとえば、消防署の応答時間を表す到達圏を計算する場合には、AdditionalTime に、各消防署の出動時間 (消防署の職員が適切な防護装備を身に付けて消防署を出発するまでの時間) を格納できます。 消防署 1 の出動時間が 1 分で、消防署 2 の出動時間が 3 分であるとします。 両方の消防署の 5 分間の到達圏を計算する場合、消防署 1 の実際の到達圏は 4 分間となります (5 分間のうち 1 分間が出動時間として必要になるため)。 同様に、消防署 2 の到達圏はわずか 2 分間となります。

AdditionalDistance

サービスを計算する前に、施設に到達するまでの追加の距離。 この属性は、指定の施設に対して計算される到達圏の範囲を縮小します。 デフォルト値は 0 です。

通常、施設の場所 (店舗など) は厳密には道路に接していません。道路から多少離れて配置されています。 施設の実際の場所と道路に接した場所の間の距離を合計移動距離に含めることが重要である場合は、施設の到達圏を計算する際に、この属性値を使用してその距離をモデル化できます。

AdditionalCost

施設での追加コスト。これにより、指定の施設に対して計算される到達圏の範囲が縮小します。 デフォルト値は 0 です。

この属性値は、解析の移動モードで時間ベースでも距離ベースでもないインピーダンス属性を使用する場合に使用します。属性値の単位は、未知の単位として解釈されます。

CurbApproach

車両が施設に到着する方向および施設から出発する方向を指定します。 このフィールド値は、次のいずれかの整数として指定されます (括弧で囲まれた名前ではなく、数値コードを使用します)。

  • 0 (車両の両側) - 車両は両方の方向で施設に到着する、および施設から出発することができるため、施設での U ターンが許可されます。 この設定は、車両が施設で方向転換することが可能かつ現実的である場合に選択できます。 これは、道路の幅と交通量に基づいて決定されたり、施設に車両が進入して方向転換できる駐車場があるかどうかに応じて決定されたりします。
  • 1 (車両の右側) - 車両が施設に到着するとき、および施設から出発するときに、カーブが車両の右側にある必要があります。 U ターンは許可されません。 これは、通常、バス停が右側にある状態で到着する必要があるバスなどの車両に使用されます。
  • 2 (車両の左側) - 車両が施設に到着するとき、および施設から出発するときに、縁石が車両の左側にある必要があります。 U ターンは許可されません。 これは、通常、バス停が左側にある状態で到着する必要があるバスなどの車両に使用されます。
  • 3 (U ターンなし) - 車両が施設に到着するときはどちらの側でも到着できますが、方向転換せずに出発する必要があります。

CurbApproach 属性は、米国の右側通行の標準と英国の左側通行の標準の両方に対応するように設計されています。 はじめに、施設が車両の左側にあるとします。 これは、車両が移動するのが道路の左側であるか右側であるかに関係なく、常に左側にあります。 右側通行か左側通行かに応じて異なるのは、2 つのルート案内のうちどちらから施設に到着するかです。つまり、結局のところ車両の右側または左側になります。 たとえば、施設に到着するときに、車両と施設の間に交通レーンがない方がいい場合は、米国では 1 (車両の右側) を選択し、英国では 2 (車両の左側) を選択します。

Bearing

ポイントが移動している方向。 単位は度で、北を基準に時計回りに測定されます。 このフィールドは BearingTol フィールドと組み合わせて使用されます。

通常、方位データは、GPS 受信機を備えたモバイル デバイスから自動的に送信されます。 歩行者や車両などの移動している入力場所を読み込んでいる場合は、方位データを含めてみてください。

このフィールドを使用すると、たとえば、車両が交差点や高架の近くにいる場合に、ロケーションが間違ったエッジに追加されるのを避けることができます。 方位は、ツールがポイントを道路のどちら側に配置するかを決定する際にも役立ちます。

方位と方位許容値の詳細

BearingTol

方位許容値は、Bearing フィールドを使用して移動ポイントをエッジに配置するときに、許容される方位の範囲を作成します。 Bearing フィールドの値が、エッジの方位許容値から生成される許容範囲内にある場合は、ポイントをその場所にネットワーク ロケーションとして配置できます。許容範囲から外れている場合は、次に近いエッジの最も近いポイントが評価されます。

単位は度で、デフォルト値は 30 です。 値は 0 より大きく 180 未満でなければなりません。 値が 30 の場合、Network Analyst がネットワーク ロケーションをエッジに追加しようとすると、方位値の許容範囲がエッジの両側 (左と右) に 15 度ずつ、どちらもエッジのデジタイズされた方向に生成されます。

方位と方位許容値の詳細

NavLatency

このフィールドは、Bearing フィールドと BearingTol フィールドの値が存在する場合にのみ、解析処理で使用されます。ただし、BearingBearingTol の値が存在する場合でも、NavLatency フィールド値の入力は任意です。NavLatency は、移動中の車両からサーバーに GPS 情報が送信されてから、車両のナビゲーション デバイスが処理されたルートを受信するまでの予想コストを示します。

NavLatency の単位は、インピーダンス属性の単位と同じです。

Feature Set
ブレーク値

施設ごとに作成される到達圏ポリゴンのサイズと数を指定します。 単位は [ブレーク単位] の値によって決まります。

複数のポリゴンのブレーク値を設定することで、同心状の到達圏を施設ごとに作成できます。 たとえば、各施設について 2 マイル、3 マイル、および 5 マイルの到達圏を生成する場合は、「2 3 5」のように各値を半角スペースで区切って入力し、[Break Units] を [Miles] に設定します。 指定するブレーク値の数に制限はありません。

ブレーク値の最大サイズは、300 分または 300 マイル (482.80 キロメートル) を超えることができません。 詳細なポリゴンを生成する場合、到達圏の最大サイズは、15 分と 15 マイル (24.14 キロメートル) に制限されます。

String
ブレーク単位

[ブレーク値] パラメーターの単位を指定します。

  • メートル —距離単位はメートルです。
  • キロメートル —距離単位はキロメートルです。
  • フィート —距離単位はフィートです。
  • ヤード —距離単位はヤードです。
  • マイル —距離単位はマイルです。
  • 海里 —距離単位は海里です。
  • 秒 —時間単位は秒です。
  • 分 —時間単位は分です。
  • 時 —時間単位は時間です。
  • 日 —時間単位は日です。
String
解析地域
(オプション)

解析が実行される地域。 このパラメーターに値を指定しない場合、入力ポイントの位置に基づいて地域名が自動的に計算されます。 地域の名前は、地域名の自動検出が入力に対して正確ではない場合にのみ設定する必要があります。

  • Europe —解析地域は欧州です。
  • 日本 —解析地域は日本です。
  • Korea —解析地域は韓国です。
  • 中東およびアフリカ —解析地域は中東およびアフリカです。
  • 北米 —解析地域は北米です。
  • 南米 —解析地域は南米です。
  • 南アジア —解析地域は南アジアです。
  • タイ —解析地域はタイです。
String
移動方向
(オプション)

到達圏ポリゴンを生成する際の移動方向を、施設に向かう方向または施設から離れる方向のいずれかに指定します。

  • 施設から —施設から離れる方向に到達圏が作成されます。
  • 施設へ —施設に向かう方向に到達圏が作成されます。
String
時刻
(オプション)

施設からの出発時間と施設への到着時間。 この値の解釈は、移動方向が施設への到着である場合と施設からの出発である場合で異なります。

  • [移動方向][施設から] に設定されている場合、出発時間を表します。
  • [移動方向][施設へ] に設定されている場合は、到着時間を表します。

[時刻のタイム ゾーン] パラメーターを使用して、この日時が UTC を参照するか、施設の場所のタイム ゾーンを参照するかを指定できます。

[時刻] の値を変えて同じ解析を繰り返し実行することにより、時間の経過に伴う施設の到着時間の変化を確認できます。 たとえば、消防署から 5 分間の到達圏は、早朝には大きくなり、混雑する朝の時間帯は縮小し、朝の遅い時間帯には拡大するなど、一日を通して変化します。

Date
階層を使用

施設とインシデント間の最適なルートを検索する際に、階層を使用するかどうかを指定します。

  • [オン] (True) - 階層が解析に使用されます。 階層を使用すると、解析は下位ランクのエッジよりも上位ランクのエッジを優先します。 階層解析は、より高速で、運転者が遠回りであっても一般道路の代わりに高速道路を利用する状況をシミュレートするのに使用できます。
  • [オフ] (False) - 階層が解析に使用されません。 階層を使用しない場合は、階層レベルに関係なく、ネットワーク データセットのすべてのエッジで計測された正確な到達圏になります。

[階層を使用] パラメーターがオン (True) であるかどうかにかかわらず、最大ブレーク値が 240 分または 240 マイル (386.24 キロメートル) を超えている場合は、常に階層が使用されます。

Boolean
ジャンクションでの U ターン
(オプション)

到達圏を生成する際に、ジャンクションでの U ターンを規制するか、許可するかを指定します。 パラメーターの値を理解するために、ここでは次のような用語を使用します。ジャンクションは道路セグメントが終了するポイントを表し、一般的には 1 つ以上の別のセグメントに接続されます。疑似ジャンクションは 2 つの道路が相互に接続されるポイントです。交差点は 3 つ以上の道路が接続する場所を表し、行き止まりは道路セグメントが他の道路に接続せずに終了している場所を表します。

  • 許可 —任意の数の接続されたエッジを持つジャンクションで U ターンを許可します。 これがデフォルト値です。
  • 許可しない —ジャンクションの接続にかかわらず、すべてのジャンクションで U ターンを禁止します。 ただし、このオプションが選択されている場合でも、ネットワーク ロケーションでは U ターンが許可されます。同様に、個々のネットワーク ロケーションの CurbApproach 属性で U ターンを禁止するように設定できます。
  • 行き止まりでのみ許可 —隣接エッジが 1 つしかないジャンクション (行き止まり) を除くすべてのジャンクションでの U ターンを禁止します。
  • 交差点と行き止まりでのみ許可 —2 つの隣接するエッジが接するジャンクションでの U ターンを禁止します。ただし、交差点 (3 つ以上の隣接エッジを持つジャンクション) および行き止まり (1 つの隣接エッジを持つジャンクション) では U ターンを許可します。 ネットワークには、道路セグメントの中間に無関係のジャンクションが存在する場合があります。 このオプションは、これらの場所で車両が U ターンすることを防ぎます。
String
重複時のジオメトリ
(オプション)

解析で複数の施設が存在する場合の、到達圏ポリゴンの作成方法を指定します。

  • オーバーラップ —施設ごとに個別のポリゴンが作成されます。 各ポリゴンは重なり合うことができます。 これがデフォルトです。
  • オーバーラップを許可しない —ある施設からのポリゴンが他の施設からのポリゴンと重なることができないように、個別のポリゴンが作成されます。 ネットワークのどの部分も、最寄りの 1 つの施設の到達圏のみに含まれます。
  • ブレーク値によりポリゴンをマージ —同じブレーク値を使用して異なる施設のポリゴンが作成され、結合されます。
String
カットオフ時のジオメトリ
(オプション)

同心状の到達圏ポリゴンをディスク状に作成するか、またはリング状に作成するかを指定します。 このオプションは、施設に対して複数のブレーク値が指定されている場合にのみ適用されます。

  • リング —大きなブレーク値を表すポリゴンから、小さなブレーク値のポリゴンが除外されます。 連続するブレーク値の間の領域に、ポリゴンが作成されます。 あるブレーク値から別のブレーク値までの領域を検索する場合に、このオプションを使用します。 たとえば、5 分と 10 分の到達圏を作成した場合、5 分の到達圏ポリゴンが 10 分の到達圏ポリゴンから除外されます。 これがデフォルトです。
  • ディスク —施設からブレークまでの領域を含むポリゴンが作成されます。 たとえば、5 分間の到達圏と 10 分間の到達圏を生成する場合、5 分間の到達圏ポリゴンが 10 分間の到達圏ポリゴンに含められます。
String
詳細ポリゴン
(オプション)
レガシー:

このパラメーターの使用はサポートされていません。 詳細なポリゴンを生成するには、[ポリゴン詳細] パラメーターを [高] に設定します。

詳細ポリゴンまたは単純化ポリゴンを作成するオプションを指定します。

  • [オフ] (False) - 適度な精度を持つ単純化ポリゴンが、高速に作成されます。 これがデフォルトです。
  • [オン] (True) - 到達圏ラインを正確にモデリングする詳細なポリゴンが作成されます。未到達の領域が島状に残される場合があります。 単純化されたポリゴンを生成する場合に比べ、このオプションでは処理時間が大幅に長くなります。 階層を使用している場合、このオプションは使用できません。

詳細ポリゴンの生成は、[ブレーク値] パラメーターに指定された最大値が 15 分または 15 マイル (24.14 キロメートル) 以下の場合にのみ実行できます。

Boolean
ポリゴンの切詰め距離
(オプション)

到達圏ポリゴンが切詰められる距離の範囲。 道路網の密度が低い場所で到達圏を検索する際に、道路フィーチャのない広いエリアを到達圏に含めたくない場合に有効です。

デフォルト値は 100 メートルです。 このパラメーターの値が指定されないか、値が 0 の場合、到達圏ポリゴンは切詰められません。 このパラメーター値は、階層の使用時には無視されます。

Linear Unit
ポリゴンの単純化許容値

ポリゴン ジオメトリの単純化に使用される量。

単純化では、ポリゴンの基本的な形状を定義する重要な頂点が保持され、それ以外の頂点は削除されます。 ここで指定する単純化の距離は、単純化されたポリゴン境界と元のポリゴン境界の間で許容されるずれを表す最大オフセットです。 ポリゴンを単純化すると、頂点の数が少なくなり、描画時間が短くなる傾向があります。

Linear Unit
ポイント バリア
(オプション)

一時的な規制として機能する 1 つ以上のポイント、または対象の道路を通行するために必要とされる追加の時間や距離を表す 1 つ以上のポイントを指定する場合に、このパラメーターを使用します。 たとえば、ポイント バリアを使用して、道路沿いの倒木や、踏切で生じる遅延時間を表すことができます。

このツールでは、バリアとして追加できるポイントの数は 250 に制限されています。

ポイント バリアを指定する場合は、次の属性を使用して、各ポイント バリアのプロパティ (ポイント バリアの名前やバリアの種類など) を設定できます。

Name

バリアの名前。

BarrierType

ポイント バリアの通過を完全に禁止するか、通過時に時間または距離を追加するかを指定します。 この属性の値は、次のいずれかの整数として指定されます (括弧で囲まれた名前ではなく、数値コードを使用します)。

  • 0 (通過不可): バリアを通過できません。 バリアは通過不可として機能するので、通過不可ポイント バリアとも呼ばれます。

  • 2 (追加コスト) - バリアを通過するたびに、Additional_TimeAdditional_Distance、または Additional_Cost フィールドで指定した値だけ、移動時間または移動距離が加算されます。 このバリア タイプは、追加コスト ポイント バリアとも呼ばれます。

Additional_Time

バリアを通過するときに追加される移動時間。 このフィールドは、追加コスト バリアにのみ適用され、[計測単位] パラメーター値が時間ベースである場合に限られます。

このフィールドには 0 以上の値を指定する必要があります。単位は [計測単位] パラメーターで指定した単位と同じにします。

Additional_Distance

バリアを通過するときに追加される距離。 このフィールドは、追加コスト バリアにのみ適用され、[計測単位] パラメーター値が距離ベースである場合に限られます。

このフィールドには 0 以上の値を指定する必要があります。単位は [計測単位] パラメーターで指定した単位と同じにします。

Additional_Cost

バリアを通過するときに追加されるコスト。 このフィールドは、追加コスト バリアにのみ適用され、[計測単位] パラメーター値が時間ベースでも距離ベースでもない場合に限られます。

FullEdge

解析時に、通行不可ポイント バリアをエッジ要素に適用する方法を指定します。 このフィールド値は、次のいずれかの整数として指定されます (括弧で囲まれた名前ではなく、数値コードを使用します)。

  • 0 (False) - エッジ上をバリアまでは移動できますが、バリアを通過することはできません。 これがデフォルト値です。
  • 1 (True) - バリアが配置されているエッジ全体が通行不可となります。

CurbApproach

バリアによって影響を受ける移動方向を指定します。 このフィールド値は、次のいずれかの整数として指定されます (括弧で囲まれた名前ではなく、数値コードを使用します)。

  • 0 (車両の両側) - エッジ上での両方向への移動がバリアの対象となります。
  • 1 (車両の右側) - バリアが移動車両の右側にある場合のみ影響を与えます。 同じエッジ上で、バリアが移動車両の左側にある場合は影響を与えません。
  • 2 (車両の左側) - バリアが移動車両の左側にある場合のみ影響を与えます。 同じエッジ上で、バリアが移動車両の右側にある場合は影響を与えません。

ジャンクションは特定のポイントなので、右側/左側がありません。したがって、ジャンクション上にバリアを配置した場合は、アプローチ制限にかかわらずすべての車両に影響を与えます。

CurbApproach 属性は、米国の右側通行の標準と英国の左側通行の標準の両方に対応しています。 はじめに、施設が車両の左側にあるとします。 これは、車両が移動するのが道路の左側であるか右側であるかに関係なく、常に左側にあります。 右側通行か左側通行かに応じて異なるのは、2 つの方向のうちどちらから施設に到着するかです。つまり、結局のところ車両の右側または左側になります。 たとえば、施設に到着するときに、車両と施設の間に交通レーンがない場合は、米国では 1 (車両の右側) を選択し、英国では 2 (車両の左側) を選択します。

Bearing

ポイントが移動している方向。 単位は度で、北を基準に時計回りに測定されます。 このフィールドは BearingTol フィールドと組み合わせて使用されます。

通常、方位データは、GPS 受信機を備えたモバイル デバイスから自動的に送信されます。 歩行者や車両などの移動している入力場所を読み込んでいる場合は、方位データを含めてみてください。

このフィールドを使用すると、たとえば、車両が交差点や高架の近くにいる場合に、ロケーションが間違ったエッジに追加されるのを避けることができます。 方位は、ツールがポイントを道路のどちら側に配置するかを決定する際にも役立ちます。

方位と方位許容値の詳細

BearingTol

方位許容値は、Bearing フィールドを使用して移動ポイントをエッジに配置するときに、許容される方位の範囲を作成します。 Bearing フィールドの値が、エッジの方位許容値から生成される許容範囲内にある場合は、ポイントをその場所にネットワーク ロケーションとして配置できます。許容範囲から外れている場合は、次に近いエッジの最も近いポイントが評価されます。

単位は度で、デフォルト値は 30 です。 値は 0 より大きく 180 未満でなければなりません。 値が 30 の場合、Network Analyst がネットワーク ロケーションをエッジに追加しようとすると、方位値の許容範囲がエッジの両側 (左と右) に 15 度ずつ、どちらもエッジのデジタイズされた方向に生成されます。

方位と方位許容値の詳細

NavLatency

このフィールドは、Bearing フィールドと BearingTol フィールドの値が存在する場合にのみ、解析処理で使用されます。ただし、BearingBearingTol の値が存在する場合でも、NavLatency フィールド値の入力は任意です。NavLatency は、移動中の車両からサーバーに GPS 情報が送信されてから、車両のナビゲーション デバイスが処理されたルートを受信するまでの予想コストを示します。

NavLatency の単位は、インピーダンス属性の単位と同じです。

Feature Set
ライン バリア
(オプション)

道路と交差しているラインの場所を移動できないようにする 1 つ以上のラインを指定する場合に、このパラメーターを使用します。 たとえば、複数の道路区間にわたって通行禁止となるパレードやデモを表すときに通過不可ライン バリアを使用します。 また、ライン バリアを使用すれば、道路網の特定の区間を迂回して利用できる経路をすばやく見つけることができます。

このツールでは、[ライン バリア] パラメーターを使用して規制できる道路の数に制限があります。 ライン バリアとして指定できるラインの数に制限はありませんが、すべてのラインと交差する道路の総数が 500 を超えることはできません。

ライン バリアを指定する場合は、次の属性を使用するごとに、名前プロパティおよびバリア タイプ プロパティを設定できます。

Name

バリアの名前。

Feature Set
ポリゴン バリア
(オプション)

通過を完全に禁止するポリゴン、またはそのポリゴンと交差する道路を移動するときに時間または距離が係数に基づいて乗算されるポリゴンを指定する場合に、このパラメーターを使用します。

このサービスでは、[ポリゴン バリア] パラメーターを使用して規制できる道路の数に制限があります。 ポリゴン バリアとして指定できるポリゴンの数に制限はありませんが、すべてのポリゴンと交差する道路の総数が 2,000 を超えることはできません。

ポリゴン バリアを指定する場合は、次の属性を使用して、各ポリゴン バリアのプロパティ (ポリゴン バリアの名前やバリアの種類など) を設定できます。

Name

バリアの名前。

BarrierType

バリアの通過を完全に禁止するか、バリアを通過する際のコスト (時間または距離など) を係数に基づいて計算するかを指定します。 このフィールド値は、次のいずれかの整数として指定されます (括弧で囲まれた名前ではなく、数値コードを使用します)。

  • 0 (通過不可): バリアのどの部分も通過できません。 バリアと交差する道路は通過不可になるので、バリアは通過不可ポリゴン バリアとも呼ばれます。 たとえば、複数の道路を含む領域が浸水し、それらの道路を通過できない状況を表す場合などに、このタイプのバリアを使用します。

  • 1 (コスト係数指定) - 対象の道路の通過にかかるコスト (たとえば、移動時間または移動距離) に、ScaledTimeFactor フィールドまたは ScaledDistanceFactor フィールドで指定した係数が乗算されます。 道路の一部だけがバリアの対象になっている場合は、移動の時間または距離が比率に応じて乗算されます。 たとえば、係数 0.25 を割り当てると、対象の道路での移動速度が通常の 4 倍速くなります。 係数 3.0 を指定すると、対象道路での移動時間が通常の 3 倍長くなります。 このバリア タイプは、コスト係数ポリゴン バリアとも呼ばれます。 暴風のため特定領域の移動速度が低下する場合などに使用できます。

ScaledTimeFactor

これは、バリアが交差している道路の移動時間に乗算する係数です。 フィールド値は 0 より大きい必要があります。

このフィールドは、コスト係数指定バリアにのみ適用され、[計測単位] パラメーターが時間ベースである場合に限られます。

ScaledDistanceFactor

これは、バリアが交差している道路の距離に乗算する係数です。 フィールド値は 0 より大きい必要があります。

このフィールドは、コスト係数指定バリアにのみ適用され、[計測単位] パラメーターが距離ベースである場合に限られます。

ScaledCostFactor

これは、バリアと交差する道路のコストに乗算する係数です。 フィールド値は 0 より大きい必要があります。

このフィールドは、コスト係数指定バリアにのみ適用され、[計測単位] パラメーターが時間ベースでも距離ベースでもない場合に限られます。

Feature Set
規制
(オプション)

到達圏を決定する際に使用される交通規制。

  • Any Hazmat Prohibited (すべての危険物を禁止) —結果には、あらゆる種類の危険物の輸送が禁止されている道路が含まれません。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Avoid Carpool Roads (カープール道路を回避) —結果では、相乗り (多人数乗車) 車両専用として指定された道路を使用しません。利用可否: すべての国
  • Avoid Express Lanes (高速走行用レーンを回避) —結果では、エクスプレス レーンとして指定された道路を使用しません。利用可否: すべての国
  • Avoid Ferries (フェリーを回避) —結果では、フェリーを使用しません。利用可否: すべての国
  • Avoid Gates (ゲートを回避) —結果では、キーによるアクセスが必要なゲートや、守衛が管理する入口の存在する道路を使用しません。利用可否: すべての国
  • Avoid Limited Access Roads (出入口が制限されている道路を回避) —結果では、通行が制限された高速道路として指定された道路を使用しません。 利用可否: すべての国
  • Avoid Private Roads (私道を回避) —結果では、公的に所有および管理されていない道路を使用しません。 利用可否: すべての国
  • Avoid Roads Unsuitable for Pedestrians (歩行者に不向きな道路を回避) —結果では、歩行者に向いていない道路を回避します。 利用可否: すべての国
  • Avoid Stairways (階段を回避) —結果では、歩行者向けの道路ですべての階段を回避します。 利用可否: すべての国
  • Avoid Toll Roads (有料道路を回避) —結果では、自動車用のすべての有料道路を回避します。利用可否: すべての国
  • Avoid Toll Roads for Trucks (トラック用の有料道路を回避) —結果では、トラック用のすべての有料道路を回避します。利用可否: すべての国
  • Avoid Truck Restricted Roads (トラック規制道路を回避) —結果では、配送時以外はトラックが許可されていない道路を回避します。利用可否: すべての国
  • Avoid Unpaved Roads (舗装されていない道路を回避) —結果では、舗装されていない道路 (砂利道や泥道など) を回避します。利用可否: すべての国
  • Axle Count Restriction (車軸数規制) —結果には、指定した車軸数のトラックが禁止されている道路が含まれません。 車軸数は、[Number of Axles restriction] パラメーターを使用して指定します。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Driving a Bus (バスの通行) —結果には、バスの通行が禁止されている道路が含まれません。 また、この規制を使用すると、一方通行の規制に従っていることも保証されます。利用可否: すべての国
  • Driving a Taxi (タクシーの通行) —結果には、タクシーの通行が禁止されている道路が含まれません。 また、この規制を使用すると、一方通行の規制に従っていることも保証されます。利用可否: すべての国
  • Driving a Truck (トラックの通行) —結果には、トラックの通行が禁止されている道路が含まれません。 また、この規制を使用すると、一方通行の規制に従っていることも保証されます。利用可否: すべての国
  • Driving an Automobile (自動車の通行) — 結果には、自動車の通行が禁止されている道路が含まれません。 また、この規制を使用すると、一方通行の規制に従っていることも保証されます。利用可否: すべての国
  • Driving an Emergency Vehicle (緊急車両の通行) —結果には、緊急車両の通行が禁止されている道路が含まれません。 また、この規制を使用すると、一方通行の規制に従っていることも保証されます。 利用可否: すべての国
  • Height Restriction (高さ規制) —結果には、車両の高さが道路で許可されている最大高さを超えている道路が含まれません。 車高は、[Vehicle Height] パラメーターを使用して指定します (メートル単位)。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Kingpin to Rear Axle Length Restriction (キングピンから後車軸までの長さ規制) —結果には、車両の長さが、すべてのトラックに対して許可されているキングピンから後車軸までの最大許容値を超える道路が含まれません。 車両の先端と後軸の間の長さは、[Vehicle Kingpin to Rear Axle Length (meters) restriction] パラメーターを使用して指定します。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Length Restriction (長さ規制) —結果には、車両の長さが道路で許可されている最大長さを超えている道路が含まれません。 車両の長さは、[Vehicle Length] パラメーターを使用して指定します (メートル単位)。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Preferred for Pedestrians (歩行者用に優先) —結果では、歩行ナビゲーションに適した優先ルートを使用します。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Riding a Motorcycle (オートバイの通行) —結果には、オートバイの通行が禁止されている道路が含まれません。 また、この規制を使用すると、一方通行の規制に従っていることも保証されます。 利用可否: すべての国
  • Roads Under Construction Prohibited (工事中の道路を禁止) —結果には、工事中の道路が含まれません。利用可否: すべての国
  • Semi or Tractor with One or More Trailers Restriction (セミトレーラーまたは 1 台以上のトレーラーを連結しているトラクターの禁止) —結果には、セミトレーラーまたは 1 台以上のトレーラーを連結しているトラクターの通行が禁止されている道路が含まれません。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Single Axle Vehicles Prohibited (一軸車両の禁止) —結果には、一軸の車両の通行が禁止されている道路が含まれません。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Tandem Axle Vehicles Prohibited (タンデム車軸車両の禁止) —結果には、タンデム車軸車両の通行が禁止されている道路が含まれません。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Through Traffic Prohibited (通過交通を禁止) —結果には、通過交通 (非局所的) が禁止されている道路が含まれません。利用可否: すべての国
  • Truck with Trailers Restriction (トレーラーが連結されているトラックの規制) —結果には、指定した台数のトレーラーが連結されたトラックの通行が禁止されている道路が含まれません。 トラックがけん引するトレーラーの数は、[Number of Trailers on Truck] パラメーターを使用して指定します。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Use Preferred Hazmat Routes (危険物用の優先道路を使用) —結果では、あらゆる種類の危険物の輸送用として指定されている道路が優先されます。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Use Preferred Truck Routes (優先されるトラック ルートを使用) —結果では、米国の National Surface Transportation Assistance Act (米国陸上交通支援法) で指定された全国ネットワークの一部の道路などの、トラックのルートとして指定されている道路、州によってトラック ルートとして指定されている道路、または地域内で運転するときにトラック運転手に好まれる道路が優先されます。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Walking —結果には、歩行者の通行が禁止されている道路が含まれません。利用可否: すべての国
  • Weight Restriction (重量規制) —結果には、車両の重量がその道路で許可されている最大重量を超える道路が含まれません。 車両の重量は、[Vehicle Weight] パラメーターを使用して指定します (キログラム単位)。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Weight per Axle Restriction (車軸あたりの重量規制) —結果には、軸あたりの車両重量が道路で許可されている軸あたりの車両重量を超えている道路が含まれません。 軸重は、[Vehicle Weight per Axle (kilograms) restriction] パラメーターを使用して指定します。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
  • Width Restriction (車幅規制) —結果には、車両の幅が道路で許可されている最大幅を超える道路が含まれません。 幅員は、[Vehicle Width] パラメーターを使用して指定します (メートル単位)。利用可否: 北米およびヨーロッパの国を選択
String
属性パラメーター値
(オプション)

規制が、制限された道路上の移動を禁止するか、回避するか、優先するかのいずれかを指定する場合など、属性または規制に必要な追加の値を指定する場合に、このパラメーターを使用します。 規制が道路を回避または優先するためのものである場合は、このパラメーターを使用して道路が回避または優先される度合いも指定できます。 たとえば、有料道路を決して使用しないこと、できるだけ避けること、または優先することを選択できます。

注意:

このパラメーターに指定した値は、[移動モード][カスタム] に設定しなければ無視されます。

フィーチャクラスから [属性パラメーター値] パラメーターを指定する場合は、フィーチャクラスのフィールド名が、次のフィールドと一致する必要があります。

  • AttributeName - 規制の名前。
  • ParameterName - 規制に関連付けられたパラメーターの名前。 規制は、その使用目的に基づいて、1 つまたは複数の ParameterName フィールド値を持つことができます。
  • ParameterValue - 規制を評価するときにツールによって使用される ParameterName の値。

[属性パラメーター値] パラメーターは、[規制] パラメーターに依存します。 ParameterValue フィールドは、規制の名前が [規制] パラメーターの値として指定されている場合に限り適用できます。

[属性パラメーター値] では、AttributeName で指定した各規制の ParameterName フィールドに [規制の使用] という値があります。この値には、規制に関連付けられた道路での移動を禁止するか回避するか優先するかを指定し、道路を回避または優先する場合にはそのレベルも指定します。 ParameterName フィールドの [規制の使用] の値には、次のいずれかの文字列、またはそれぞれの括弧に示した数値を割り当てることができます。

  • PROHIBITED (-1) - 規制を使用する道路上の移動が完全に禁止されます。
  • AVOID_HIGH (5) - 規制に関連付けられている道路がルートに含められる可能性が非常に低くなります。
  • AVOID_MEDIUM (2) - 規制に関連付けられている道路がルートに含められる可能性が低くなります。
  • AVOID_LOW (1.3) - 規制に関連付けられている道路がルートに含められる可能性がやや低くなります。
  • PREFER_LOW (0.8) - 規制に関連付けられている道路がルートに含められる可能性がやや高くなります。
  • PREFER_MEDIUM (0.5) - 規制に関連付けられている道路がルートに含められる可能性が高くなります。
  • PREFER_HIGH (0.2) - 規制に関連付けられている道路がルートに含められる可能性が非常に高くなります。

規制が車両の高さなどの車両の特性に依存している場合はほとんど、[Restriction Usage] の値にデフォルト値の PROHIBITED を使用できます。 ただし、[規制の使用] の値がルートの優先度に依存している場合もあります。 たとえば、[Avoid Toll Roads] の規制では、[規制の使用] 属性のデフォルト値は [AVOID_MEDIUM] になります。 つまり、この規制を使用すると、可能な場合は有料道路を回避するルートが検索されます。 また、[AVOID_MEDIUM] は、最適なルートを検索する際に有料道路を回避することの重要度も表しています (中程度の優先度)。 [AVOID_LOW] を選択すると、有料道路を回避する重要度が下がります。AVOID_HIGH を選択すると重要度が上がり、有料道路を回避するためにより長い距離のルートも生成可能になります。 [PROHIBITED] を選択すると有料道路の通行は完全に禁止され、ルートでは有料道路のいずれの部分も通行できなくなります。 一部のユーザーは、有料道路を回避または禁止して、料金所での支払いを回避することが目的であることに注意してください。 一方、料金所で支払うことよりも交通渋滞を避けることのほうに価値があるため、有料道路で運転することを優先するユーザーもいます。 後者の場合は、[規制の使用] として [PREFER_LOW]、[PREFER_MEDIUM]、または [PREFER_HIGH] を選択できます。 優先度が高いほど、規制に関連付けられている道路を通行するために遠回りするようになります。

Record Set
時刻のタイム ゾーン
(オプション)

[時刻] パラメーターのタイム ゾーンを指定します。

  • ローカル時間 —[時刻] パラメーターは、施設がある場所のタイム ゾーンを示します。 到達圏の開始または終了時間には、タイム ゾーンによってずれが生じます。 [時刻] を午前 9 時に設定して、[時刻のタイム ゾーン] に [ローカル時間] を選択すると、解析によって、東部標準時ゾーン内のどの施設でも東部標準時の午前 9 時、中央標準時ゾーン内の施設では中央標準時の午前 9 時、山地標準時ゾーン内の施設では山地標準時の午前 9 時について (異なるタイム ゾーンにある施設で、以下同様に)、到達圏が生成されます。米国全体でチェーン展開されている店舗が現地時間の午前 9 時に開店する場合、このパラメーター値を選択して、1 つの解析ですべての店舗の開店時刻におけるマーケット領域を検出できます。 はじめに、東部標準時ゾーンにある店舗が開店してポリゴンが生成され、その 1 時間後に中央標準時ゾーンにある店舗が開店します (以下同様です)。 9 時は常に現地時間ですが、実時間ではずれが発生することになります。
  • UTC —[時刻] パラメーターが、UTC (協定世界時) を参照します。 各施設の場所のタイム ゾーンに関係なく、施設への到着または施設からの出発がすべての施設で同時になります。[時刻] を午後 2 時に設定して UTC を選択すると、解析によって、東部標準時ゾーン内のどの施設でも東部標準時の午前 9 時、中央標準時ゾーン内の施設では中央標準時の午前 8 時、山地標準時ゾーン内の施設では山地標準時の午前 7 時について (異なるタイム ゾーンにある施設で、以下同様に)、到達圏が生成されます。上記のシナリオは、標準時を想定しています。 サマータイム中、東部時間、中部時間、および山岳部時間は、それぞれ 1 時間進められます (つまり、それぞれ午前 10 時、9 時、および 8 時になります)。UTC オプションが便利なケースの 1 つは、2 つのタイム ゾーンに分割された行政区域の緊急対応範囲の視覚化です。 緊急車両は施設として読み込まれます。 [時刻] パラメーターは UTC で現在の日時に設定されます。 (このオプションを正しく使用するには、現在の日時が UTC で何日の何時になるかを確認する必要があります)。他のプロパティが設定され、解析が実行されます。 タイム ゾーン境界によって車両が分割されている場合でも、結果には現在の交通状況で到達できるエリアが示されます。 この同じプロセスを、現在だけではなく、他の時刻にも使用できます。
String
移動モード
(オプション)

解析でモデル化する交通モード。 移動モードArcGIS Online で管理されます。組織の管理者は、移動モードを構成することで、組織のワークフローを反映することができます。 組織がサポートする移動モードの名前を指定する必要があります。

サポートされている移動モード名のリストを取得するには、このツールへのアクセスに使用した GIS サーバー接続で、[ユーティリティ] ツールボックスの [移動モードの取得 (GetTravelModes)] ツールを実行します。 [移動モードの取得 (GetTravelModes)] ツールは、アプリケーションに [サポートされている移動モード] テーブルを追加します。 [サポートされている移動モード] テーブルの Travel Mode Name フィールドの任意の値を入力として指定できます。 Travel Mode Settings フィールドの値を入力として指定することもできます。 これにより、ツールが移動モード名に基づいて設定を検索する必要がなくなるため、ツールの実行時間を短縮します。

デフォルト値 [カスタム] を使用すると、カスタム移動モード パラメーター ([ジャンクションでの U ターン][階層の使用][規制][属性パラメーター値]、および [インピーダンス]) を使用して、独自の移動モードを構成できます。 カスタム移動モード パラメーターのデフォルト値は、自動車による移動をモデル化します。 歩くのが速い歩行者や、指定された高さ、重量、および特定危険物を積載したトラックなどをモデル化する場合に、[カスタム] を選択して、上記のカスタム移動モード パラメーターを設定することもできます。 必要な解析結果を取得するために、異なる設定を試すことができます。 解析設定を決定したら、組織の管理者と連携して、その設定を新規または既存の移動モードの一部として保存します。これにより、組織のすべてのユーザーが同じ設定で解析を実行できます。

注意:

[カスタム] を選択すると、カスタム移動モード パラメーターに設定した値が解析に組み込まれます。 組織で定義されている別の移動モードを指定すると、カスタム移動モード パラメーターで設定した値は無視されます。ツールはカスタムの設定ではなく、指定した移動モードの値を適用します。

String
インピーダンス
(オプション)

インピーダンスを設定します。インピーダンスは、道路セグメントや交通ネットワークのその他の部分を移動する労力やコストを表す値です。

  • 移動時間 —履歴交通量データおよびライブ交通量データが使用されます。 このオプションは、ライブ交通量速度データ (利用可能な場合) に基づいて 1 日のうちの特定の時間帯に自動車が道路を走行する時間をモデル化するのに役立ちます。 [TravelTime] を使用するとき、必要に応じて TravelTime::車両最大速度 (km/h) 属性パラメーターを設定して、車両が移動できる物理的な速度制限を指定できます。
  • 分 —ライブ交通量データが使用されず、自動車データの履歴平均速度が使用されます。
  • トラックの移動時間 —履歴交通量データおよびライブ交通量データが使用されますが、速度がトラックの規制速度に制限されます。 これは、特定の時間帯にトラックが道路を走行する時間をモデル化するのに役立ちます。 [TruckTravelTime] を使用するとき、必要に応じて TruckTravelTime::車両最大速度 (km/h) 属性パラメーターを設定して、トラックが移動できる物理的な速度制限を指定できます。
  • トラックの分数 —ライブ交通量データが使用されず、自動車の履歴平均速度とトラックの規制速度のうち、どちらか小さい方の値が使用されます。
  • 徒歩時間 —すべての道路や通路で時速 5 キロにデフォルトで設定されていますが、これは、WalkTime::歩行速度 (km/h) 属性パラメーターを使用して構成できます。
  • マイル —道路に沿った距離の計測値がマイル単位で格納され、最短距離に基づく解析を実行するために使用できます。
  • キロメートル —道路に沿った距離の計測値がキロメートル単位で格納され、最短距離に基づく解析を実行するために使用できます。
  • 時速 1 キロでの時間 —すべての道路や歩行路で時速 1 キロにデフォルトで設定されています。 速度は、任意の属性パラメーターを使用して変更できません。
  • 運転時間 —自動車の移動時間をモデル化します。 これらの移動時間は動的で、交通量データが利用可能なエリアでは、交通の流れに従い変動します。 これがデフォルト値です。
  • トラック輸送時間 —トラックの移動時間をモデル化します。 これらの移動時間は道路ごとに一定で、交通量で変動しません。
  • 徒歩時間 —歩行者の移動時間をモデル化します。
  • 移動距離 —道路と歩行路に沿った長さの計測値を格納します。 歩行距離をモデル化するには、このオプションを選択し、[規制] パラメーターで [歩行] が設定されていることを確認します。 同様に、運転距離やトラック輸送距離をモデル化するには、ここで [移動距離] を選択し、車両が許可されている道路だけを移動するように適切な規制を設定します。
String
出力ネットワーク解析レイヤーの保存
(オプション)

解析設定をネットワーク解析レイヤー ファイルとして保存するかどうかを指定します。 このファイルは、ArcMap などの ArcGIS Desktop アプリケーションで開いた場合でも、直接操作することはできません。 これは、ツールから返される結果の品質を診断するために、Esri テクニカル サポートに送信されることを想定しています。

  • [オン] (Python では True) - 出力がネットワーク解析レイヤー ファイルとして保存されます。 このファイルは、コンピューター上の一時ディレクトリにダウンロードされます。 ArcGIS Pro でダウンロードされたファイルの場所を調べるには、プロジェクトのジオプロセシング履歴で、ツールの実行に対応するエントリの [出力ネットワーク解析レイヤー] パラメーターの値を表示します。 ArcMap でファイルの場所を調べるには、[ジオプロセシング結果] ウィンドウで、ツールの実行に対応するエントリの [出力ネットワーク解析レイヤー] パラメーターから、ショートカット メニューの [ロケーションのコピー] オプションにアクセスします。
  • [オフ] (Python では False) - 出力がネットワーク解析レイヤー ファイルとして保存されません。 これがデフォルトです。

Boolean
オーバーライド
(オプション)

ネットワーク解析問題の解決法を見つける場合に、解析の動作に影響を与えることができる追加設定。

JSON (JavaScript Object Notation) で、このパラメーターの値を指定する必要があります。 たとえば、有効な値は {"overrideSetting1" : "value1", "overrideSetting2" : "value2"} という形式です。 オーバーライド設定名は、必ず二重引用符で囲みます。 値には、数値、ブール型、または文字列を使用できます。

このパラメーターのデフォルト値は、値なしであり、解析の設定を上書きしません。

オーバーライドは、設定を適用する前後で得られた結果を慎重に分析した後にのみ使用する必要のある高度な設定です。 解析ごとにサポートされているオーバーライド設定の一覧およびそれらの許容される値については、Esri テクニカル サポートにお問い合わせください。

String
時間インピーダンス
(オプション)

時間ベースのインピーダンス。インピーダンスは、道路セグメントや交通ネットワークのその他の部分の移動時間を表す値です。

  • 分 —時間インピーダンスは分です。
  • 移動時間 —時間インピーダンスは移動時間です。
  • 時速 1 キロでの時間 —時間インピーダンスは 1 キロメートル毎時での時間です。
  • 徒歩時間 —時間インピーダンスは徒歩時間です。
  • トラックの分数 —時間インピーダンスは分単位でのトラックの移動時間です。
  • トラックの移動時間 —時間インピーダンスはトラックの移動時間です。
String
距離インピーダンス
(オプション)

距離ベースのインピーダンス。インピーダンスは、道路セグメントや交通ネットワークのその他の部分の移動距離を表す値です。

  • マイル —距離インピーダンスはマイルです。
  • キロメートル —距離インピーダンスはキロメートルです。
String
ポリゴンの詳細
(オプション)

出力ポリゴンの詳細レベルを指定します。

  • Standard —標準的な詳細レベルでポリゴンが作成されます。 標準ポリゴンは適度な精度で高速に生成されますが、到達圏ポリゴンの境界線に近づくと品質が多少低下します。 これがデフォルトです。
  • 単純化 —結果を早く作成するために、ネットワーク データ ソース内にある階層を使用して、単純化ポリゴンを作成します。 単純化ポリゴンは、標準ポリゴンや高精度ポリゴンに比べると、質的に劣ります。
  • 高精度 —最高の詳細レベルでポリゴンが作成されます。 ポリゴン内にホールが存在する場合があります。ホールは、カットオフ インピーダンスを超えていないか、交通規制のために到達できない島状のネットワーク エレメントを表します。このオプションは、正確な結果が重要なアプリケーションで使用する必要があります。
String
出力タイプ
(オプション)

生成される出力のタイプを指定します。 到達圏の出力は、カットオフを超えるまで到達可能な道路を表すライン フィーチャ、またはこれらのラインを囲む (到達可能なエリアを表す) ポリゴン フィーチャです。

  • ポリゴン —到達圏の出力には、ポリゴンのみが含まれます。 これがデフォルトです。
  • ライン —到達圏の出力には、ラインのみが含まれます。
  • ポリゴンとライン —到達圏の出力には、ポリゴンとラインが含まれます。
String
出力形式
(オプション)

出力フィーチャを作成する形式を指定します。

  • フィーチャ セット —出力フィーチャは、フィーチャクラスとテーブルとして返されます。 これがデフォルトです。
  • JSON ファイル —出力フィーチャは、出力の JSON の表現を含む圧縮ファイルとして返されます。 このオプションが指定されている場合、出力は単一ファイル (拡張子は *.zip) です。このファイルには、サービスで生成された出力ごとに 1 つ以上の JSON ファイル (拡張子は *.json) が含まれます。
  • GeoJSON ファイル —出力フィーチャは、出力の GeoJSON の表現を含む圧縮ファイルとして返されます。 このオプションが指定されている場合、出力は単一ファイル (拡張子は *.zip) です。このファイルには、サービスで生成された出力ごとに 1 つ以上の GeoJSON ファイル (拡張子は *.geojson) が含まれます。
String
無効なロケーションを除外
(オプション)

無効な入力ロケーションを無視するかどうかを指定します。

  • オン - 未配置のネットワーク ロケーションを除外し、有効なネットワーク ロケーションのみで解析を実行します。 ロケーションが通過不可能なエレメント上にある場合、またはその他のエラーが検出された場合でも解析が続行されます。 これは、不適切なネットワーク ロケーションが一部存在することが判明しており、現在有効なネットワーク ロケーションだけで解析を実行する場合に便利です。 これがデフォルトです。
  • オフ - 無効なロケーションを除外しません。 無効なロケーションがある場合、解析を実行しません。 無効なロケーションを修正した後、解析を再実行します。
Boolean

派生した出力

ラベル説明データ タイプ
到達圏

指定した移動時間、移動距離、または移動コストで入力場所から到達できるエリアを表すポリゴン フィーチャへのアクセスを提供します。

Feature Set
解析成功

到達圏解析が成功したかどうかを特定します。

Boolean
出力ネットワーク解析レイヤー

ツールのパラメーターでプロパティが構成されているネットワーク解析レイヤー。これは、マップ内でさらに詳細な解析やデバッグに使用できます。

File
出力施設

到達圏解析で使用される施設の属性へのアクセスを提供します。このデータ タイプの属性 (Status フィールドなど) を使用すると、施設が解析で使用されなかった理由を確認できます。

Feature Set
出力到達圏ライン

到達圏をライン フィーチャとして格納し、指定された時間、距離、その他の移動コスト カットオフ内に到着できる道路またはネットワーク エッジをカバーします。到達圏解析はネットワーク ラインに沿った測定値に基づいているため、ラインはポリゴンよりも到達圏をより忠実に表します。

Feature Set
出力結果ファイル

解析結果を含む *.zip ファイル。出力ごとに 1 つ以上のファイルが含まれます。 個々のファイルの形式は [出力形式] パラメーターで指定されます。

File

環境

このツールは、ジオプロセシング環境を使用しません。

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