チャートの操作—ArcGIS Pro

チャートを操作すると、データを探索したり、詳しい情報を入手したりすることができます。

選択

選択セットは、チャート、マップ、属性テーブルの間で動的に処理されます。チャート内の 1 つまたは複数のフィーチャを選択すると、マップとテーブルでも同じフィーチャが選択されます。同様に、マップまたはテーブル内で選択した内容がチャートにも反映されます。チャート内で選択を行うには、次の手順に従ってください。

チャートウィンドウの [選択モード] ボタンをクリックして、チャートを選択モードにします。
チャートで選択を行うには、選択ドロップダウンメニューで使用可能な 3 つの選択ツールのいずれかを使用します。
- [四角形] - チャートエレメントをクリックするか、四角形をドラッグして四角形を描画します。
- [ポリゴン] - チャートをクリックしてポリゴンの頂点を作成します。ダブルクリックするとポリゴンが閉じ、選択を完了します。
- [なげなわ] - 左マウスボタンを押したままポインターをドラッグして、チャートでフリーハンド図形を描画します。
選択を消去するには、チャートの空白の領域をクリックするか、チャートウィンドウの [選択の解除] ボタンをクリックします。

選択ドロップダウンメニューの 3 つの選択可能な選択ツール

対話形式での選択方法は、対象となるフィーチャを探索できるだけでなく、フィルタリングメカニズムとして使用することもできます。たとえば、選択セットを使用して、対象となるフィーチャをハイライト表示した後、その選択セットに対してジオプロセシングツールを実行できます。また、選択したフィーチャを新規のレイヤーまたはテーブルとしてエクスポートすることもできます。

マップ上でフィーチャを選択する方法の詳細

ズーム

ズームを使用して、チャートの一部を詳細に検証できます。チャート内で地域にズームするには、次の手順に従ってください。

チャートウィンドウの [ズームモード] ボタンをクリックして、チャートをズームモードにします。
クリックおよびドラッグし、対象地域の周囲に四角形を作成します。
画面移動するには、マウスホイールボタンをクリックおよびドラッグします。
チャートの全体表示に戻すには、チャートウィンドウの [全体表示] ボタンをクリックします。

次のマウスおよびキーボードショートカットを使用して、チャートを簡単に操作できます。


モード	ショートカット	関数
選択モード	左ボタンのドラッグ	四角形の選択
選択モード	右ボタンのドラッグ	四角形にズーム
ズームモード	左ボタンのドラッグ	四角形にズーム
ズームモード	右ボタンのドラッグ	四角形の選択
任意のモード	左ボタンのドラッグ + Shift キー	四角形にズーム
	中央ボタンのスクロール	拡大縮小
	ホイールボタンのドラッグ	画面移動
	左ボタンのドラッグ + C キー	画面移動
	挿入	全体表示

フィルター

チャートには、マップやテーブルと同様に、ソースレイヤーに現在適用されている範囲またはクエリから外れているフィーチャが表示されません。レンジスライダー、タイムスライダー、フィルター設定、またはこれら 3 つの任意の組み合わせを使用して、チャートを視覚的にフィルタリングできます。

下の例では、区番号に基づいてワシントン D.C. で発生した犯罪をフィルタリングするために、レンジスライダーが使用されています。区番号が変わると、マップとチャートの両方が、指定した区で発生した犯罪のみを表示するように更新されます。

チャートのデータは、マップの範囲や選択セットに従って絞り込むこともできます。

[範囲によるフィルタリング] を有効にすると、アクティブなマップまたはマップフレーム上で現在表示されている地理的範囲内のフィーチャに基づいてチャートが描画されます。アクティブなマップを別の空間範囲に移動したり拡大したりすると、新しい範囲に従ってチャートが再描画されます。

注意:

[範囲によるフィルタリング] は 2D マップビューでのみ使用できます。

[選択セットによるフィルタリング] を有効にすると、現在選択されているフィーチャのみチャートに描画されます。選択セットはマップ、属性テーブル、同じレイヤーから作成された別のチャートから指定できます。

[選択セットによるフィルタリング] は、チャートを拡大する方法として使用できます。その場合は、同一のチャートを 2 つ作成し、そのうちの 1 つを選択セットでフィルタリングするよう設定します。フィルタリングされていないチャートで選択を行うと、フィルタリングしたチャートは、選択されたエリアにズームします。