ネットワークの探索

[ネットワークの探索] ツールを使用して、マップ上に表示されたネットワーク データセット レイヤーのネットワーク エレメントと属性を調査できます。 このツールは、以下の特定に役立ちます。

• ソース フィーチャに関連付けられているネットワーク エレメント
• ネットワーク エレメントに隣接している他のネットワーク エレメント
• ネットワーク エレメントの通過にかかるコスト
• 期待値を返すように、その属性が適切に構成されているかどうか
• アクティブな移動モードの制限を受けているかどうか

このツールには、ネットワーク データセットがマップ表示に追加されている場合にアクセスできます。 また、ネットワーク解析レイヤーが作成され、[コンテンツ] ウィンドウに追加されている場合にも利用できます。 [コンテンツ] ウィンドウでネットワーク データセットまたはネットワーク レイヤーを選択すると、リボンに [ネットワークの探索] ツールが表示されます。

注意:

[ネットワークの探索] ツールは、選択したネットワーク データセット レイヤーまたは解析レイヤーのネットワーク データ ソースがファイル ジオデータベースの場合にのみ使用できます。 このツールは、サービスベースまたはシェープファイルベースのネットワーク データ ソースで使用するように構成されていません。

[ネットワークの探索] ウィンドウ

[ネットワークの探索] ツールを有効にし、ネットワーク データセットのエレメントを 1 つまたは複数選択すると、[ネットワークの探索] ウィンドウが表示されます。 このウィンドウはドッキング可能で、2 つのパートに分かれています。

• [ネットワーク エレメント] - ウィンドウの上部には、マップ内で [ネットワークの探索] ツールにより特定されたネットワーク エレメントが表示されます。 これらは、エレメント タイプ (エッジ、ジャンクション、ターン) 別にグループ化されます。 エレメント リスト内の各エレメントは、エレメント ID (EID) および関連付けられているソース フィーチャのオブジェクト ID (OID) によって表されます。 ネットワーク データセットの鉛直接続性ポリシーがエレベーション フィールドの場合、各ネットワーク エレメントの関連するソース フィーチャの端点の論理高度値がエレメント アイテム ヘッダーにも含まれます。 たとえば、以下のハイライト表示されているエッジ Elev (0,1) は、始まりと終わりの端点での論理高度をそれぞれ示します。

  

  エッジ ソースが頂点のグループ接続性ポリシーを使用している場合、そのソースのエッジ エレメントのいくつかは、関連付けられたソース フィーチャ ジオメトリの一部のみを対象とします。 たとえば、EID:39703、OID: 19045 [0.13 - 0.85] は、このエッジがカバーしているのは、エッジに沿って 13 パーセントから 85 パーセントの範囲にあるソース フィーチャ ジオメトリの一部だけであることを示しています。 他の 2 つのエッジ エレメント (EID:39924、OID: 19045 [0 - 0.13] および EID:39699、OID: 19045 [0.85 - 1]) は、OID: 19045 のソース Street フィーチャの残りの部分をカバーします。 以下の例では、3 つのエッジ エレメントで構成されるソース フィーチャをハイライト表示しています。

  

  

• エレメント詳細 - ウィンドウの下部は、ネットワーク エレメント ヘッダー サマリー、[移動属性] サブタブ、および [接続性] サブタブで構成されます。 これらをまとめて、選択したプライマリ エレメントのさまざまな側面について説明します。
  • ネットワーク エレメント ヘッダー サマリー - 現在選択されているネットワーク エレメントのサマリーを表示します。Edge (EID:4881) - Streets (OID: 17710) - Elev: (0,1) など。
  • [移動属性] - このタブはウィンドウの下部にあり、ネットワーク データセットに関連付けられた移動属性を表示します。 エッジの場合、2 セット (各方向に 1 つ) の属性 (属性名、エッジのデジタイズ方向に沿った値、エッジの反デジタイズ方向の値) が表示されます。 ジャンクションおよびターン属性の場合、値は単一列で表示されます。これは、ジャンクションには方向がなく、ターンは 1 方向のみで定義されるためです。

    

  • [接続性] - このタブもウィンドウの下部にあり、接続されているエレメントと隣接するエレメントを表示します。

    

マップ表示内のネットワーク エレメントの識別

下の図の左側には、[ネットワークの探索] ツールを使用してネットワーク データセットから特定されたエレメントが表示されます。 [ネットワークの探索] ウィンドウの右側には、特定されたエレメントに関連付けられた属性が表示されます。 図には、合計 10 個のネットワーク エレメントが特定されていることが表示されます。ネットワーク エレメントは、各カテゴリのエレメント数 (Streets (7)、Junctions (2)、および Turns (1)) と一緒に個別に表示されます。 マップ表示で行った選択に基づき [ネットワークの探索] ウィンドウで更新される情報の詳細については、次の表をご参照ください。

要素	ネットワークの探索
エッジ
図は、選択した道路の 1 つを示しています。	[移動属性] タブには、[値] サブタブでこの道路に関連付けられたさまざまな移動属性が表示されます。 [接続性] タブには、選択した道路に接続された隣接フィーチャ (Streets、Junctions、Turns) が表示されます。 [接続性] タブでエレメントをダブルクリックすると、新しいプライマリ エレメントになります。
	別の道路を選択します。 [移動属性] タブに移動して、[設定] サブタブに切り替えます。 [移動モード] ドロップダウン メニューで、ネットワーク データセットに使用できる移動モードを変更して、[値] サブタブに戻ります。 [値] サブタブの右側にあるフィルター ボタンをクリックすると表示が更新され、アクティブな移動モードが直接使用する属性のみが表示されます。
ジャンクション
図は、選択したジャンクションを示しています。	[接続性] タブに切り替えます。 選択したジャンクションに接続されている他のネットワーク エレメントが表示されます。 この例には、5 つの隣接道路、5 つの隣接ジャンクション、このジャンクションに関連付けられた隣接ターンがあります。
同じジャンクションが選択されたままの場合、ハイライト表示された隣接道路が図に示されます。 矢印は、ハイライト表示された隣接エッジの順方向を示しています。
この図のハイライト表示されている隣接ジャンクションは、5 つの隣接ジャンクションのうちの 1 つです。
図は、隣接ターンのみを選択したジャンクションを示しています。
ターン
図は、選択したターンを示しています。
図は、ターンのコンポーネント道路の 1 つがハイライト表示されていることを示しています。
図は、ターンのジャンクションを示しています。