変化の計算関数

Image Analyst ライセンスで利用できます。

概要

2 つのカテゴリ ラスター データセット間または 2 つの連続ラスター データセット間の差を計算します。

備考

この関数を使用して、土地被覆の変更解析で 2 つの分類ラスター間の差異を列挙したり、標高、気温、樹冠被覆などの 2 つのシングル バンドの連続ラスター間で変化を確認したりできます。

次の 3 つの計算方法があります。

  • 差分 - 2 つのラスター データセット間の数学的な差 (減算) を計算します。

    To ラスター - From ラスター

  • 相対的な差分 - ピクセル値のマグニチュードを考慮に入れて、ラスター データセット間の差を計算します。

    (To ラスター - From ラスター)/max(From ラスター, To ラスター)

  • カテゴリ - 2 つのカテゴリ ラスターまたは主題ラスター間の差。出力には、2 つのラスター間で発生した各クラス遷移が表示されます。 たとえば、Forest > Developed とラベルが付けられたクラスは、[From ラスター]Forest から [To ラスター]Developed への変化を示しています。

あるクラスから別のクラスに変化したピクセルのみを視覚化するには、[From クラス] および [To クラス] パラメーターを使用し、[変化したピクセルのみ] のボックスをオンにします。 たとえば、Forest から Developed に変化したピクセルのみを表示するには、[From クラス値]Forest のクラス値を入力し、[To クラス値]Developed のクラス値を入力してから、変化したピクセルのみを含めるためのボックスをオンにします。 出力レイヤーで、Forest から Developed に変化したピクセルのみがシンボル表示されます。 他のすべてのピクセルは、Other というクラスにグループ化されます。デフォルトでは、このクラスは透明です。

[変化の計算方法][カテゴリ] に設定され、入力の 1 つがカテゴリでない場合、単純な差が計算されます。

注意:

カテゴリの変化を解析する場合、[From ラスター] および [To ラスター] には関連付けられたラスター属性テーブルが必要です。 属性テーブルには、VALUE フィールド、CLASS_NAME フィールド、CLASSNAME フィールド、1 つの文字列フィールドのいずれかが必要です。 これらのフィールドのデータは、2 つのラスターを比較するために使用されます。

いずれかの入力がマルチバンド ラスターの場合は、ラスター内の最初のバンドのみが計算に使用されます。

パラメーター

パラメーター説明

From ラスター

計算に使用される最初のラスター。 時間 1 (前) から時間 2 (後) への変化を評価するには、ここに時間 1 のラスターを入力します。

To ラスター

計算に使用される 2 番目のラスター。 時間 1 (前) から時間 2 (後) への変化を評価するには、時間 2 のラスターを入力します。

変化の計算方法

計算に使用する方法。

  • 差分 - 入力ラスターのピクセル値間の数学的な差 (減算) が計算されます。 これがデフォルトです。
  • 相対的な差分 - 比較されるピクセル値のマグニチュードを考慮に入れて、ピクセル値の差が計算されます。
  • カテゴリ - 2 つのカテゴリ ラスターまたは主題ラスター間の差が計算されます。出力には、2 つのラスター間で発生したクラス遷移が含まれます。

From クラス値

2 つのカテゴリ ラスターを比較する場合、計算に含める [From ラスター] のクラス値。 これは、入力ラスター データセット内の ClassValue フィールドに対応する整数値のスペース区切りのリストです。

To クラス値

2 つのカテゴリ ラスターを比較する場合、計算に含める [To ラスター] のクラス値。 これは、入力ラスター データセット内の ClassValue フィールドに対応する整数値のスペース区切りのリストです。

From ラスター内のクラス名のフィールド名

[From ラスター] 入力に含まれているクラス名を格納するフィールド。 このツールでは、使用する ClassName フィールドまたは Class_Name フィールドが自動的に検索されます。

このオプションは、これらの標準フィールド名が入力に含まれていない場合に使用します。

To ラスター内のクラス名のフィールド名

[To ラスター] 入力に含まれているクラス名を格納するフィールド。 このツールでは、使用する ClassName フィールドまたは Class_Name フィールドが自動的に検索されます。

このオプションは、これらの標準フィールド名が入力に含まれていない場合に使用します。

フィルター方法

カテゴリの変更を計算するためのフィルター方法を選択します。

  • [すべて保存] - すべてのクラスが出力に含まれ、フィルター処理は行われません。 このオプションを選択すると、1 つのデータセットの変化と持続を表示できます。
  • [変化したピクセルのみ保持] - あるクラス タイプから別のクラス タイプに変化したクラスのみが出力に含まれます。 変化のみを対象にする場合は、このオプションを選択します。
  • [変化していないピクセルのみ保持] - 変化していないクラスのみが出力に含まれます。 持続のみを対象にする場合は、このオプションを選択します。

遷移色の定義

出力クラスのシンボル表示に使用する色を指定します。 ピクセルがあるクラス タイプから別のクラス タイプに変化すると、出力ピクセルの色は初期クラス タイプ、最終クラス タイプ、またはこれら 2 つのブレンドを表します。

  • [From および To 色の平均] - 出力クラスの色は From (初期) クラス色と To (最終) クラス色の平均になります。 これがデフォルトです。
  • [From 色の使用] - 出力クラスの色は From (初期) クラス色と一致します。
  • [To 色の使用] - 出力クラスの色は To (最終) クラス色と一致します。

セル サイズ タイプ

出力ラスターで使用するセル サイズを選択します。 すべての入力セル サイズが同じである場合、すべてのオプションは同じ結果を生成します。

  • 最初のラスターに一致 - 入力ラスターの最初のセル サイズを使用します。
  • 最小 - すべての入力ラスターのうちの最小セル サイズを使用します。
  • 最大 - すべての入力ラスターのうちの最大セル サイズを使用します。 これがデフォルトです。
  • 平均 - すべての入力ラスターの平均セル サイズを使用します。
  • 最後のラスターに一致 - 入力ラスターの最後のセル サイズを使用します。

範囲タイプ

出力ラスターで使用する範囲を選択します。

  • 最初のラスターに一致 - 最初の入力ラスターの範囲を使用して、処理対象範囲を決定します。

  • 共通の範囲 - 重複するピクセルの範囲を使用して、処理対象範囲を決定します。 これがデフォルトです。
  • すべての範囲 - すべてのラスターの範囲を使用して、処理対象範囲を決定します。
  • 最後のラスターに一致 - 最後の入力ラスターの範囲を使用して、処理対象範囲を決定します。


このトピックの内容
  1. 概要
  2. 備考
  3. パラメーター