Int 関数

Image Analyst ライセンスで利用できます。

Spatial Analyst のライセンスで利用可能。

概要

ラスターのピクセル値を、小数点以下を切り捨てて整数値に変換します。

Int の図

メモ

入力値は正または負の値を取ることができます。

切り捨てよりも丸めのほうが好ましい場合は、演算の実行前に 0.5 の入力ラスターを追加します。

[Int] 関数と [Round Down] 関数には違いがあります。 たとえば、以下の 2 つの値に対して [Int] は常に数値を切り捨てます。

  • 1.5 は 1 になります
  • -1.5 は -1 になります
一方、同じ 2 つの値に対して [Round Down] は次の値を返します。
  • 1.5 は 1.0 になります
  • -1.5 は -2.0 になります

もう 1 つの違いとして、[Round Down] が浮動小数点値を出力するのに対して、[Int] は整数値だけを出力します。

カテゴリ (不連続) データを整数ラスターとして格納すると、同じ情報を浮動小数点ラスターとして格納する場合と比べてディスク使用量が大幅に軽減されます。 可能な限り、この関数を使用して浮動小数点ラスターを整数に変換することをお勧めします。

入力がマルチバンド ラスターである場合、出力はマルチバンド ラスターになります。 関数は、入力の各バンドに対して操作を実行します。

入力が多次元ラスターである場合、すべての変数のすべてのスライスが処理され、出力は多次元ラスターになります。

パラメーター

パラメーター名説明

Raster

整数に変換される入力ラスター。

範囲タイプ

出力ラスターで使用する範囲を選択します。

  • 最初のラスターに一致 - 最初の入力ラスターの範囲を使用して、処理対象範囲を決定します。

  • 共通の範囲 - 重複するピクセルの範囲を使用して、処理対象範囲を決定します。 これがデフォルトです。
  • すべての範囲 - すべてのラスターの範囲を使用して、処理対象範囲を決定します。
  • 最後のラスターに一致 - 最後の入力ラスターの範囲を使用して、処理対象範囲を決定します。

セル サイズ タイプ

出力ラスターで使用するセル サイズを選択します。 すべての入力セル サイズが同じである場合、すべてのオプションは同じ結果を生成します。

  • 最初のラスターに一致 - 入力ラスターの最初のセル サイズを使用します。
  • 最小 - すべての入力ラスターのうちの最小セル サイズを使用します。
  • 最大 - すべての入力ラスターのうちの最大セル サイズを使用します。 これがデフォルトです。
  • 平均 - すべての入力ラスターの平均セル サイズを使用します。
  • 最後のラスターに一致 - 入力ラスターの最後のセル サイズを使用します。

関連トピック


このトピックの内容
  1. 概要
  2. メモ
  3. パラメーター