ビッグ データ コネクション データセットには、フィールド名、フィールド タイプ、およびデータセットのプロパティの表示設定を定義するフィールド プロパティがあります。
どのようなときにフィールド情報を更新する必要があるかを以下の例で示します。
- ソース データは、ヘッダーが含まれていない区切りファイルのコレクションです。 デフォルトで、ファイルは col1、col2、col3、...、coln とリスト表示されます。 期待どおりになるようにフィールド名とタイプを更新します。
- CSV データセットがすべて文字列型フィールドで登録されているとき、解析で使用するために 1 つ以上のフィールドを数値に設定します。
- 解析に必要のないフィールドがデータセットに多数含まれています。 表示設定プロパティを使用して、解析と結果から除外されるようにフィールドを非表示に設定します。
- 読みやすく直感的になるようにフィールド名を単純化します。
フィールド プロパティの詳細
フィールド プロパティには、次の 3 つのコンポーネントがあります。
- 名前 - フィールド名を示す必須プロパティ。 フィールド名はデータセットで一意である必要があり、英数字とアンダースコアのみで構成される必要があります。
- 実行可能性 - ジオプロセシング ツールでフィールドが表示されるかどうかを示すオプションのプロパティ。 デフォルトでは、時間フィールドおよびジオメトリ フィールドとして初期設定されるフィールドは、表示設定が False に設定されます。 その他すべてのフィールドは、デフォルトで True に設定されます。
- フィールド タイプ - フィールドのタイプを示す必須プロパティ。
ビッグ データ コネクション データセットのフィールド プロパティを変更しても、ソース データセットは変更されません。
フィールド タイプは、区切り付きファイルで更新できます。 他のデータ ソース (シェープファイル、ORC、パーケット ファイルなど) のフィールド タイプは更新できません。
次の表は、ソース データのジオメトリ タイプ、ジオプロセシング向けに ArcGIS Pro で表示する方法、ソース データ タイプ全体でフィールド タイプを利用できるかどうかについてのメモを示しています。
ソース フィールド タイプ | ジオプロセシング フィールド タイプ | 備考 |
---|---|---|
Int8 | Short | |
Int16 | Short | |
Int32 | Long | |
Int64 | Double | |
Float32 | Float | |
Float64 | Double | |
String | Text | |
Binary | BLOB | BOLB フィールドはパーケットと ORC のデータセットのみでサポートされます。 これらのフィールドを WKB (Well-Known-Binary) のジオメトリ書式設定に使用できます。 |
Date | Date | Date フィールドはパーケットと ORC のデータセット、およびシェープファイルがソースのデータセットのみでサポートされます。 BDC データセットに日時を設定するには、時間プロパティを使用します。 |
Boolean | Text | Boolean フィールドはパーケットと ORC のデータセットのみでサポートされます。 このフィールドは、True を示す値 T と False を示す値 F を含むテキスト フィールドとして表されます。 |