サブタイプは、同じ属性を共有するフィーチャクラス内のフィーチャ、またはテーブル内のオブジェクトのサブセットです。 サブタイプはデータを分類するための手段として使用されます。 たとえば、市街道路フィーチャクラスの道路を、一般道路、補助幹線道路、幹線道路の 3 つのサブタイプに分類することができます。
サブタイプには、次のような用途があります。
- 各サブタイプのフィールドに、フィーチャの新規作成時に自動的に適用されるデフォルト値を設定します。
上記の例では、一般道路サブタイプの制限速度属性のデフォルト値を時速 25 マイルに設定し、幹線道路サブタイプのデフォルト値を時速 35 マイルに設定することができます。 一般道路が道路フィーチャクラスに追加されるたびに、その制限速度属性が自動的に時速 25 マイルに設定されます。 幹線道路が追加されるたびに、その制限速度属性が自動的に時速 35 マイルに設定されます。
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サブタイプのフィールドにコード値ドメインまたは範囲ドメインを適用して、入力情報を有効な一連の値に制限することができます。
たとえば、水道管のフィーチャクラスでは、水圧の範囲ドメインを実装することができます。 送水管を表すサブタイプには、40 ~ 100psi の水圧を設定し、配水管を表すサブタイプには、50 ~ 75psi の水圧を設定することができます。
- 各サブタイプに別々の接続性ルール、リレーションシップ ルール、トポロジ ルールを関連付けることもできます。
- 現実の世界のオブジェクトごとに新しいフィーチャクラスを作成するのではなく、それらを特定のフィーチャクラス内のフィーチャのサブセットとして表すことにより、ジオデータベースのパフォーマンスを向上させます。
- 書かれたコードを使用するフィーチャ間にカスタム ルールを作成します。
サブタイプ ビュー
サブタイプ ビューでサブタイプを表示および管理できます。サブタイプ ビューは、[データ] タブの [データ設計] グループにある [サブタイプ] ボタンをクリックするか、[フィールド] タブの [サブタイプ] ボタンをクリックして開くことができます。
サブタイプ ビューでは、レイヤーに関連するサブタイプの表示、これらのサブタイプのプロパティの編集、サブタイプのフィールドへのドメインおよびデフォルト値の適用、またはレイヤーへの新たなサブタイプの作成が可能です。
以下の例では、サブタイプを Building レイヤーに作成します。 これらのサブタイプは BLDGTYPE フィールドに適用され、建物のさまざまな種類 (Development、Utility、Marketing、Security など) を表します。 新たな建物を作成する際は、これらのサブタイプのいずれかを選択して建物の種類を決定します。
各サブタイプのフィールドに、ドメインおよびデフォルト値を適用することもできます。 「データ設計」トピックで作成した AccessType ドメインを使用して、サブタイプに適切なドメインおよびデフォルト値を適用することで、各建物にアクセス権限を追加できます。 たとえば、新たな Development に属する建物を作成する際には、AccessType の値が自動的に Employees に設定され、その建物への入館権限が従業員のみに制限されます。一方、新たな Utility に属する建物では、AccessType の値が自動的に Maintenance に設定されます。
この例では、サブタイプを使用したレイヤーへのサブカテゴリの設定方法、およびこれらのサブタイプに対する振舞いの適用方法を示しています。