スキーマの変更と履歴管理

アーカイブ クラスは、履歴管理が有効なデータセットまたはオブジェクト クラスで実行された編集トランザクションを保存するために使用されます。したがって、アーカイブ クラスのスキーマは、そのデータセットまたはオブジェクトと一致していなければなりません。

データセットまたはオブジェクト クラスのスキーマに対する変更は、自動的にアーカイブ クラスに反映されます。たとえば、フィーチャクラスに属性列を追加した場合、その列は自動的にアーカイブ クラスに追加されます。属性列を削除した場合、その列はアーカイブ クラスからも削除され、この列の履歴情報もすべて削除されます。

ジオデータベースの履歴管理では、スキーマの変更に関するメタデータは作成されません。ジオデータベースの履歴管理の目的は、履歴管理が有効なクラスの編集トランザクションを保存することです。

ジオデータベースの振舞いに対する変更はアーカイブ クラスに保存されますが、ArcSDE リポジトリへの実際の変更は保存されません。ジオデータベースの振舞いに対する変更は、ユーザーによって管理される必要があります。

また、アーカイブ クラスのスキーマを直接変更しないでください。アーカイブ クラスを直接変更すると、アーカイブ クラスが破壊され、トランザクションの履歴が失われるおそれがあります。ArcGISは、アーカイブ クラスへのアクセスを読み取り専用に制限して、アーカイブ クラスの直接的な編集とスキーマの変更を防いでいます。