[ジオリファレンス] タブには、ラスター データセットのジオリファレンスに必要なすべてのツールが含まれています。[ジオリファレンス] タブには、次のようにして [画像] タブからアクセスできます。
- [コンテンツ] ウィンドウで、ジオリファレンスするレイヤーを選択します。
- [画像] タブで [ジオリファレンス] をクリックし、[ジオリファレンス] タブを開きます。
ジオリファレンス オプションにアクセスするには、[画像] タブをクリックします。[配置] グループにある [ジオリファレンス オプション] をクリックします。新しいウィンドウが開きます。このウィンドウでは、すべてのジオリファレンス セッションのデフォルト オプションを設定できます。
[ジオリファレンス] モーダル タブには、次の 5 つのグループがあります。
- 準備
- 調整
- レビュー
- 保存
- 閉じる
準備
[準備] グループには、ソース ラスターとターゲット ラスターを設定するツールがあります。
ボタン | ツール | 説明 |
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検索 | 住所、場所名、または座標値を入力して、場所を検索します。 | |
空間参照系の設定 | マップの座標系を設定できます。 | |
表示範囲にフィット | ジオリファレンスしているラスターを現在表示されているマップ範囲に配置します。 | |
移動 | ジオリファレンスしているラスターをシフトします。 ラスターを手動でシフトするか、A キーを押してテキスト ボックスに x シフトと y シフトを指定することができます。 | |
サイズ変更 | ジオリファレンスしているラスターのサイズを変更します。 拡大縮小に使用するアンカー位置を手動で選択できます。マップのラスターの中央で、アンカーの上にポインターを置き、Ctrl キーを押します。頂点ポインターが表示されたら、アンカーを目的の位置にドラッグします。 ラスターを手動で拡大縮小するか、A キーを押してテキスト ボックスに縮尺係数を指定することができます。 | |
回転 | ジオリファレンスしているラスターを回転させます。 回転のアンカー位置を手動で選択できます。マップのラスターの中央で、アンカーの上にポインターを置き、Ctrl キーを押します。頂点ポインターが表示されたら、アンカーを目的の位置にドラッグします。 ラスターを手動で回転させるか、A キーを押してテキスト ボックスに角度を指定することができます。 | |
反転 | ラスターを水平方向または垂直方向に反転させます。 | |
固定回転 | ラスターを 90 度左または 90 度右に回転させます。 |
調整
[調整] グループには、コントロール ポイントのインポートや作成に使用できるツールが用意されています。また、変換を選択したり、ソース ラスターの位置をデフォルトにリセットすることもできます。
ボタン | ツール | 説明 |
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自動 ジオリファレンス | ターゲット ラスターに対するソース ラスターのコントロール ポイントを自動的に作成します。自動位置合わせを機能させるには、ソース ラスターとターゲット ラスターが地理的位置、スペクトル分解能、空間解像度の点で比較的類似している必要があります。 | |
コントロール ポイントのインポート | コントロール ポイントをジオリファレンス セッションにインポートします。 コントロール ポイントがコントロール ポイント テーブルにすでに存在する場合は、次の方法で既存のコントロール ポイントを置換することもできます。
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コントロール ポイントの追加 | ラスターをジオリファレンスするコントロール ポイントのペアを追加します。はじめにジオリファレンスするラスターの位置をクリックします。次に、ターゲット上でそれに対応する位置を選択します。 | |
変換 | 使用する変換を設定します。 変換ごとに、設定する前に必要なコントロール ポイントの最低数が異なります。 | |
自動的に適用 | コントロール ポイントのペアを作成するたびに表示を更新します。コントロール ポイントを作成するたびに表示を更新しない場合は、このオプションをオフに切り替えることができます。 | |
適用 | 現在のコントロール ポイントと変換で表示を更新します。これは、[自動的に適用] がオフになっているときに便利です。 | |
リセット | ラスターを元の位置に戻します。 |
キーボード ショートカット
ジオリファレンスしているとき、キーボード ショートカットを使用して、タスクをすばやく実行することができます。
キーボード ショートカット | 操作 | コメント |
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C キー | アクティブなツールを [マップ操作] ツールでオーバーライドします。 | |
Q キー | ローミングします。 | 目的の方向にポインターを移動します。 |
X キー + ドラッグ | 縮小します 。 | |
Z キー + ドラッグ | ビューを拡大/縮小します 。 | |
L キー | ジオリファレンス レイヤーの表示設定のオン/オフを切り替えます。 | |
H キー | コントロール ポイントのヒントの表示設定のオン/オフを切り替えます。 | |
A キー | [移動]、[サイズ変更]、[回転] の値を指定します。 | |
Esc キー | コントロール ポイントのペアの作成中は、コントロール ポイントをキャンセルします。 | |
スペース キー | ベクター スナップを一時的に無効化します (スナップが有効な場合)。 | |
F5 キー | コントロール ポイント テーブルを更新します。 |
レビュー
[レビュー] グループには、ジオリファレンス結果の品質管理を実行できるツールが用意されています。コントロール ポイント テーブルを使用して、各コントロール ポイントの残差を確認できます。また、コントロール ポイントを選択、ズーム、削除することもできます。
ボタン | ツール | 説明 |
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コントロール ポイント テーブルを開く | コントロール ポイントと残差を含むテーブルを表示します。 | |
コントロール ポイントの選択 | マップ表示内のコントロール ポイントのペアを選択およびハイライト表示します。 | |
選択したコントロール ポイントにズーム | 選択したコントロール ポイントを中央に配置して拡大します。 さらに拡大する場合は、このツールを複数回クリックします。 | |
選択したコントロール ポイントを削除 | 選択したコントロール ポイントを削除します。 | |
すべて削除 | すべてのコントロール ポイントを削除します。 すべてのコントロール ポイントを削除する場合は、次の選択肢が確認されます。
|
コントロール ポイント テーブル
コントロール ポイント テーブルと [レビュー] グループは、コントロール ポイントの品質を確認するために使用されます。コントロール ポイント テーブルは、作成されたコントロール ポイントのペアに関する情報を提供します。各行はコントロール ポイントのペアを表し、開始座標、調整済み座標、および残差エラーを一覧表示します。エラーの合計は、二乗平均平方根 (RMS) 誤差で提示されます。
ボタン | ツール | 説明 |
---|---|---|
コントロール ポイントのインポート | コントロール ポイントをジオリファレンス セッションにインポートします。 コントロール ポイントがコントロール ポイント テーブルにすでに存在する場合は、次の方法で既存のコントロール ポイントを置換することもできます。
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コントロール ポイントのエクスポート | コントロール ポイントをジオリファレンス テキスト ファイルに保存します。 | |
コントロール ポイントの追加 | テーブルに空の行を追加します。これは、コントロール ポイントの座標を手動で入力する場合に便利です。 デフォルトで、このコントロール ポイントは使用不可になっています。コントロール ポイントをアクティブ化するには、[コントロール ポイントの使用] チェックボックスをオンにします。 | |
選択セットにズーム | 選択したコントロール ポイントを中央に配置して拡大します。 さらに拡大する場合は、このツールを複数回クリックします。 | |
選択セットの削除 | 選択したコントロール ポイントを削除します。 | |
すべて削除 | すべてのコントロール ポイントを削除します。 すべてのコントロール ポイントを削除する場合は、次の選択肢が確認されます。
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度分秒 | 10 進度座標と度/分/秒座標を切り替えます。 このオプションは、マップの座標システムが度/分/秒をサポートしている場合のみ使用可能です。 | |
残差をメートルで表示 | 残差を度からメートルに切り替えます。 このオプションは、残差が度で表示されている場合にのみ使用できます。 | |
選択を表示 | マップで選択し、コントロール ポイント テーブルに表示されるコントロール ポイントを作成します。 コントロール ポイントが多数ある場合は、マップで選択したコントロール ポイントに対応する行をコントロール ポイント テーブルで見つけるのが難しい場合があります。このツールを使うと、コントロール ポイント テーブル ビュー内で該当する行がハイライト表示されます。 | |
変換 | 使用する変換を設定します。 変換ごとに、設定する前に必要なコントロール ポイントの最低数が異なります。 | |
コントロール ポイントの使用 | ジオリファレンスの計算と調整でのコントロール ポイントのオン/オフを切り替えます。オフにしたコントロール ポイントの行はラスターの調整に使用されず、その値は二乗平均平方根 (RMS) 誤差に影響しません。 |
保存
[保存] グループには、変換結果を保存するツールがあります。現在のラスターに保存したり、新しいラスター データセットに保存したり、コントロール ポイントをテキスト ファイルとして保存することができます。
ボタン | ツール | 説明 |
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保存 | 指定したコントロール ポイントと変換方法で現在のラスターを更新します。 | |
名前を付けて新規保存 | 指定したコントロール ポイントと変換方法でラスター データセットを作成します。 | |
コントロール ポイントのエクスポート | コントロール ポイントをジオリファレンス テキスト ファイルに保存します。 注意:ArcGIS Pro プロジェクトを保存しても、ジオリファレンス セッションの現在の状態は保存されません。 プロジェクトを閉じる前に、コントロール ポイントをエクスポートします。 |
閉じる
これはモーダル タブであるため、[コンテンツ] ウィンドウでタブやコンテキスト レイヤーを切り替えても、ジオリファレンス セッションは開いたままでターゲットと同じラスター レイヤーがあります。[閉じる] グループの [ジオリファレンスを終了] ボタン を使用すると、現在のラスター レイヤーのジオリファレンスが終了したときに、モーダル タブを閉じることができます。