ナレッジ グラフに関連付けられているリンク チャートにエンティティを追加すると、エンティティ間に存在する一部のリレーションシップがリンク チャートに存在していないことがあります。 さまざまな操作を利用して、欠落しているリレーションシップを追加し、エンティティが互いに接続している状況を表示することができます。
2 つのオプションを使用して、グラフ アイテムをリンク チャートに追加して、2 つのエンティティが関連付けられている状況を示すことができます。
- [接続] - [接続] ボタン を使用すると、リンク チャート内に存在する 2 つのエンティティを直接接続するリレーションシップを追加できます。
- [パスの検索] - [パスの検索] ボタン を使用すると、リンク チャート内に存在する 2 つのエンティティを接続する最短パスに沿って存在するエンティティとリレーションシップの両方を追加できます。
以下のセクションで、これらの 2 つの機能について説明します。
どちらのオプションを選択しても、解析が実行され、適切なグラフ アイテムがリンク チャートに追加されます。 「グループ モード」が有効になっていると、追加したコンテンツを使用して、リンク チャートに存在する可能性のある新しいリレーションシップ セットを検索してグループ化する後処理が実行されます。
関連エンティティの接続
リレーションシップをリンク チャートに追加すると、関連元エンティティと関連先エンティティがリレーションシップとともに追加されます。 ただし、エンティティをリンク チャートに追加する際、そのリレーションシップと関連エンティティは自動的には追加されません。 2 つのエンティティがナレッジ グラフに存在するリレーションシップに属しているが、そのリレーションシップがリンク チャートにない場合があります。 [接続] 操作により、欠落しているリレーションシップを追加します。
リンク チャートで 1 つのエンティティが選択されている場合、[接続] 操作により、そのエンティティが参加しているすべてのタイプのリレーションシップが評価されます。 次に、各リレーションシップがリンク チャートに対して評価され、リレーションシップの反対側 (関連元または関連先) にあるエンティティもリンク チャートに存在するかどうかが判断されます。 両方のエンティティがリンク チャートに存在し、リレーションシップが存在しない場合、欠落しているリレーションシップがリンク チャートに追加されます。
リンク チャートで複数のエンティティが選択されている場合は、同じプロセスが適用されます。 選択したすべてのエンティティが評価され、選択したエンティティとリンク チャート内の他のエンティティ (選択されていないエンティティを含む) の間で欠落しているリレーションシップが追加されます。 エンティティが選択されていない場合、リンク チャート内のすべてのエンティティのペアが評価され、そのペア間でリレーションシップが欠落しているかどうかが判断されます。
リンク チャートに存在する 2 つのエンティティ間で欠落しているリレーションシップを追加するには、次の手順に従います。
- リンク チャートで、評価するエンティティを選択して、リレーションシップが欠落しているかどうかを判断します。 または、既存の選択を解除して、リレーションシップの欠落について、リンク チャート内のすべてのエンティティを評価します。
- リボン上にある [リンク チャート] タブの [スコープ] グループで、[接続] ボタン をクリックします。
欠落しているリレーションシップがナレッジ グラフから取得され、リンク チャートに追加されます。 最初に選択したグラフ アイテムの選択が解除されます。 追加されたリレーションシップが選択されます。
エンティティ間のパスの検索
[接続] 操作はリンク チャートで欠落している 2 つのエンティティ間の 1 つのリレーションシップを特定しますが、[パスの検索] 操作では、リンク チャート内の 2 つのエンティティに接続する一連のリレーションシップを特定できます。
[パスの検索] 操作は選択したエンティティを調べて、リンク チャートに存在しない可能性がある他のエンティティを通じて、一連のリレーションシップにより接続されているかどうかを判断します。 すべての最短パスの記述に必要なすべてのエンティティとリレーションシップがリンク チャートに追加されます。
このアルゴリズムは、選択したエンティティのみ処理します。 リンク チャート内のエンティティを 2 ~ 10 個選択する必要があります。 10 個のエンティティを構成するエンティティ グループが選択されている場合、グループ内の 10 個のエンティティは個別のエンティティとして処理されます。 状況によっては、すべての可能性を評価するために、エンティティのグループを解除して操作を複数回実行しなければならない場合があります。
アルゴリズムは選択したエンティティの各ペア間の最短パスを検索します。最短パスは、2 つのエンティティを接続しているリレーションシップの最短シーケンスです。 2 つのエンティティ間には、複数の最短パスが存在する可能性があります。 次のシナリオについて考えてみましょう。
- Jane という人が Sara という人に接続されているとします。2 人は同じ不動産業者を利用して、Jane は自宅を売り、Sara はその家を購入しました。
- Jane と Sara にはそれぞれ旧車を所有し、その車を同じ自動車展示会に出品した友人がいます。
- また、Jane と Sara は異なる時期に同じ学校に通っていました。
このシナリオでは、不動産業者を通るパスと学校を通るパスが両方とも最短パスで、リンク チャートに追加されます。 [パスの検索] 操作は最短パスの長さを決定して、ナレッジ グラフからすべての最短パスのすべてのソリューションを取得します。 すべての最短パス上で発生するすべてのエンティティとリレーションシップがリンク チャートに追加され、選択されます。
リンク チャートにあるエンティティ間の最短パスを決定するには、次の手順を実行します。
- 最短パスを検索する 2 ~ 10 個のエンティティを選択します。
- リボン上にある [リンク チャート] タブの [スコープ] グループで、[パスの検索] ボタン をクリックします。
選択したエンティティ間の最短パスを表すエンティティとリレーションシップがナレッジ グラフから取得され、リンク チャートに追加されます。 最初に選択したグラフ アイテムの選択が解除されます。 追加されたエンティティとリレーションシップが選択されます。 リンク チャートにすでに存在しているエンティティとリレーションシップが最短パスに含まれていると、これらのグラフ アイテムもリンク チャートに追加されます。