トレース操作からの結果は、[トレース (Trace)] ツールの [結果タイプ] パラメーターの構成によってさまざまな方法で返すことができます。
[集約されたジオメトリ]、[選択]、[接続性]、[エレメント] の各結果タイプは、別々または同時に指定して、それぞれ、出力ジオメトリを生成する、トレース操作の選択セットを作成する、ジオメトリの一致または接続性の関連付けによって接続されたネットワーク フィーチャの接続性グラフを返す、フィーチャに基づく情報を *.json ファイルに返す、などの処理を行えます。
トレースからの結果には、始点またはサブネットワーク コントローラーと (接続されたネットワーク フィーチャがそれ以上存在しない) バリアまたはパスの終点の間のトレース条件を満たすフィーチャまたはオブジェクトが含まれます。
注意:
非空間オブジェクトを操作する場合、トレース結果は、トレース実行時に編集ツールがアクティブかどうかによって異なります。 たとえば、トレース実行時に [移動] ツールがアクティブな場合、結果にはジャンクションおよびエッジ オブジェクトが含まれません。トレースの条件は、サブネットワーク トレース構成によって制御され、[トレース (Trace)] ツールを使用して変更できます。 [トレース (Trace)] ツールのトレース構成により、結果で返されるネットワーク フィーチャのタイプを、ネットワーク属性、アセット グループおよびアセット タイプ、関連付けロールに基づいて制御できます。 詳細については、「トレースの構成」をご参照ください。
ライン フィーチャがトレースされて返される場合、デフォルトではライン全体が選択セットで返されます。 トレース結果として、非空間エッジまたはジャンクション オブジェクトが返されると、そのオブジェクトのテーブルの対応する行が選択されます。 [結果タイプ] オプションに [ジオメトリの集約] を指定すると、出力マルチパート ジオメトリ クラスに、部分的なフィーチャの結果が返されます。
ターミナルを含むネットワーク フィーチャがトレースされると、デバイス全体またはジャンクション オブジェクト全体が返されます。 たとえば、ソースベースのネットワークで、サブネットワーク コントローラーのトレースが放射状の配電サブネットワーク上で実行されます。 トレースは、始点からフィーチャ (回路遮断器など) のサブネットワーク コントローラー ターミナルまで移動します。 回路遮断器には、ソース電源への論理接続 (送電) と、その電力の配信 (配電) をモデル化する 2 つのターミナルがあります。 トレースされるのはデバイスの電力を配信するターミナルのみですが、ポイント全体が選択したポイント フィーチャとして返されます。
注意:
サマリーは、パイプの一部 (1 つのライン エレメント) の長さの計算など、割り当て可能な結果をサポートします。 詳細については、「サブネットワーク トレース構成」をご参照ください。
トレースの結果は、ダーティ エリアがトレース可能エリアに存在する場合は、一貫性が保証されません。 トレースを実行する前にダーティ エリアを探索するには、[トレース (Trace)] ツールの [一貫性の整合チェック] チェックボックスを使用します。 このチェックボックスがオンで、トレース可能エリアにダーティ エリアが存在する場合、[トレース (Trace)] ツールは失敗して、エラーが返されます。 このチェックボックスは、デフォルトでオンになっています。 一貫性の整合チェックが有効な状態でトレースを実行することをお勧めします。 詳細については、「ネットワークの一貫性の確保」をご参照ください。
トレースの結果から選択したネットワーク フィーチャまたは行を、別のマップ ビューまたはダイアグラム ビューに転送するためのツールが提供されています。 マップ ビュー内の選択セットを別のマップ ビューに反映させるには、[マップに適用] ツールを使用します。親マップで選択したのと同じネットワーク フィーチャが、子マップで選択状態になります。 マップ ビュー内の選択セットをダイアグラム ビューに反映させるには、[ダイアグラムに適用] ツールを使用します。 詳細については、「トレース結果の反映」をご参照ください。