ユーティリティ ネットワークでは、サブネットワーク タップと呼ばれるタイプのアセットをモデル化できます。 システムが提供するサブネットワーク タップ ネットワーク カテゴリを割り当てることで、どのネットワーク フィーチャがタップであるかを定義できます。 サブネットワーク タップ カテゴリにタグ付けされたフィーチャおよびオブジェクトには、反映と一緒に使用される場合に、トレース時の特別な動作があります。これらは、タップおよび接続済みか通過可能なネットワーク フィーチャの処理方法を変更します。
ネットワークのサブネットワーク タップ
サブネットワーク タップは、ラインまたはエッジ オブジェクトに沿って中間部分に配置されるポイント フィーチャまたはジャンクション オブジェクトです。 これは、サブネットワークが伝達を使用するように構成されている場合、トレースの実行中に、サブネットワークの更新、およびサブネットワークのエクスポートに使用されます。 これらの操作でタップを使用すると、ネットワークのタップ部分にあるネットワーク フィーチャの代替値を動的に再計算できます。
タップは、1 つの中間部分の頂点とのみ一致する必要があります。 中間部分の頂点は、他のライン フィーチャまたはエッジ オブジェクトの 1 つ以上の端点と一致することもあります。
注意:
ジャンクション-エッジの中間部分の接続性の関連付けを使用すると、物理的な中間部分の頂点が存在しないエッジ オブジェクトに沿ってポイント フィーチャまたはジャンクション オブジェクトの中間部分を配置できます。 [関連付けの変更] ウィンドウのパーセンテージの基準 ([% の基準]) パラメーターを使用すると、エッジ オブジェクトに沿ったタップの位置を指定できます。 詳細については、「接続性の関連付けの作成」をご参照ください。
以下に対してエラーが生成されます。
- タップ フィーチャが端点のみと一致する。
- タップ フィーチャが複数の中間部分の頂点と一致する。
次の例に示すのは、サブネットワーク タップ フィーチャの有効および無効の配置です。
これらのタイプのエラーを修正する方法については、「ユーティリティ ネットワークのエラー ID」をご参照ください。
トレース操作時の特別な動作
伝達、代替、およびタップは、ネットワークのタップ部分でのフェーズ スワップなどの場合をモデル化するのに使用されます。 マップでは、タップ フィーチャはあるライン (主軸) の中間部分の頂点、および別のライン (セカンダリ) の端点と一致します。 ネットワークのタップ部分は、タップで開始され、すべての通過可能なネットワーク フィーチャに続きます。 ネットワークのタップ部分は、A フェーズを動的に再計算して B フェーズにすることができ、次に B フェーズを動的にスワップして非通電 (代替) にすることができます。 タップ フィーチャに特有な点は、フィーチャが存在する主軸は変更されないことです。そのフェーズ属性は、トレース中に一時的に再計算または代替されません。
反映と使用する場合、主軸でのトレースの継続が許可されていても値が許可されない場合は、サブネットワーク タップは、タップされたラインでのトレースをブロックできます。 たとえば、フェーズ A と B を持ち、反映される属性にフェーズ B を含まない送電線では、A フェーズを持つサブネットワークは、タップされたラインでのトレースをブロックし、フェーズ A と B を持つ主軸でのトレースの継続を許可します。
タップであるフィーチャまたはオブジェクトの定義
[サブネットワーク タップ] カテゴリは、システムが提供するネットワーク カテゴリで、ネットワークでサブネットワーク タップとして扱うフィーチャおよびオブジェクトを決定するのに使用されます。 このネットワーク カテゴリは、管理者が [ネットワーク カテゴリの設定 (Set Network Category)] ツールを使用することで、ユーティリティ ネットワーク内の特定のアセット グループおよびアセット タイプに割り当てられます。 ネットワーク フィーチャは、[サブネットワーク タップ] ネットワーク カテゴリを割り当てるとタップとして振舞います。
サブネットワーク タップは、ライン フィーチャおよびエッジ オブジェクトの中間部分に配置されます。そのため、次の制限があります。
- [サブネットワーク タップ] ネットワーク カテゴリを割り当てることができるのは、1 つのターミナルを持つポイント フィーチャおよびジャンクション オブジェクトのみです。
- [サブネットワーク タップ] ネットワーク カテゴリを割り当てられたデバイスにターミナル構成を割り当てることはできません。
ネットワーク カテゴリの詳細については、「ネットワーク カテゴリ」をご参照ください。