層グループ

層グループを使用して、階層型の層定義を持つドメイン ネットワーク内でシステムを構築することができます。層グループは、ユーティリティ ネットワークの構成段階で [層グループの追加] ツールを使用して、管理者によって定義されます。層グループは、階層型のドメイン ネットワークに層を追加し、水道、ガス、下水などのシステムを表すために必要です。層グループは、それらのタイプのネットワークの、たとえば収集、送電、配電、および電気防食などの異なるセクターをモデル化するのに使用されます。1 つのセクター (たとえば配電) のみを管理またはモデル化する場合でも、アセットを管理するための 1 つの層グループを含む 1 つのドメイン ネットワークを作成する必要があります。その他のセクター (たとえば電気防食) をネットワークに追加する必要がある場合、モデルを大幅に調整することなくセクターを追加することができます。

電気や通信などのパーティション型のシステムでは、層グループは層のモデル化や構築に使用されません。これらの業種のセクター構造は、ドメイン ネットワーク レベルでモデル化されます。詳細については、「ドメイン ネットワーク」をご参照ください。

ガス ユーティリティに適用された層グループ
ガス ドメイン ネットワークは、まず収集、送出、分配、電気防食の各リソースを表すために層グループを作成することから始まります。ここでは、特定の層グループに追加された層を、層グループと層の組み合わせによる命名規則を使用して表示しています。たとえば、収集分離は収集層グループ内で作成された層の 1 つです。ガス ドメイン ネットワーク内では、フィーチャは 1 つまたは複数の層 (システム、圧力、分離) に属することができます。

以下の図は、この簡単なネットワーク ダイアグラム内で層グループに含まれる層の定義がどのように重複しているかを示しています。層内でサブネットワーク範囲を定義しているフィーチャはサブネットワーク コントローラーとバリアです。

層グループ内の 3 つの層から成るインスタンス
層グループを使用して、ドメイン ネットワーク内の異なるタイプのサブネットワークをモデル化できます。この図の 3 つの層の例は、システム、圧力、分離という、ガスおよび水道ユーティリティのゾーンに似ています。層 A は、町境のステーションなどの共通のソースに接続されたラインとデバイスを持つシステム ゾーンに似ています。層 B は、調整ステーションと閉じたバリアによって定義される、ガスまたは水道の圧力層に似ています。層 C は、バルブによって切り離すことができるゾーンを指す分離層に似ています。