Data Reviewer のライセンスで利用可能。
整合チェックは、自動または半自動のデータ レビューによって実行されます。 プロセスごとにエラー結果を生成することができます。 バッチ ジョブやマップ ルールの実行などの自動プロセスや、欠落フィーチャの特定などの半自動プロセスからのエラー結果は、ワークスペース内のセッションに記録されます。 セッションは、整合チェックおよび品質管理の一連のトランザクションを定義します。このトランザクションは、データ チェックまたは手動によるレビューによって実行されます。 整合チェック エラーには、[レビュー結果] ウィンドウからアクセスします。 それぞれの結果 (または異常) を検査して、整合チェック プロセス中に記録された理由を調べることができます。
注意:
マップベースのレビューアー ルールは ArcGIS Pro 2.8 で非推奨となっており、 現在は使用が推奨されていません。 この機能は ArcGIS Pro の次のメジャー リリースで削除されます。 属性ルールで利用できる Data Reviewer 機能に自動レビュー ワークフローを移行することをおすすめします。
レビューアー ワークスペースへの接続
レビューアー ワークスペースは、整合チェックの結果をフィーチャクラスおよびテーブルに格納します。 プロジェクトには、レビューアー ワークスペースへの接続を 1 つだけ含めることができます。 レビュー結果への接続をプロジェクトに追加すると、別のレビュー結果への接続は追加できなくなります。
セッション内の整合チェックの結果にアクセスするには、まずレビューアー ワークスペースに接続する必要があります。
- [挿入] タブの [プロジェクト] グループで、[接続] ドロップダウン矢印をクリックし、[Data Reviewer] > [レビュー結果の追加] の順にクリックします。
- [レビューアー ワークスペースの選択] ダイアログ ボックスで、レビュー結果を含むレビューアー ワークスペースを参照します。
- [選択] をクリックします。
[カタログ] ウィンドウの [レビュー結果] の下に [セッション結果] ノードが追加されます。
注意:
- 別のレビューアー ワークスペースの結果にアクセスするには、[カタログ] ウィンドウで [セッション結果] を右クリックして、[結果の接続の更新] をクリックし、別のレビューアー ワークスペースを選択します。
- プロジェクトがアクセスできないレビューアー接続を参照している場合、[カタログ] ウィンドウで、その接続の横に警告アイコン が表示されます。 レビューアー接続が不要になった場合は、[カタログ] ウィンドウで [セッション結果] を右クリックして、[結果の接続の削除] をクリックします。 有効なレビューアー ワークスペースへのレビューアー接続を更新するには、[カタログ] ウィンドウで [セッション結果] を右クリックして、[結果の接続の更新] をクリックします。
プロジェクトのセッションの作成
プロジェクトにレビューアー接続を作成したら、セッションを作成して、レビューアー バッチ ジョブを実行して、整合チェック エラーを保存できます。
- [カタログ] ウィンドウで [セッション結果] を右クリックし、[新しいセッション] をクリックします。
- [レビューアー セッションの作成 (Create Reviewer Session)] ツールで、[セッション名] テキスト ボックスに名前を入力します。
- ドロップダウン矢印をクリックし、セッション テンプレートを選択します。
テンプレートを選択すると、そのテンプレートに関連付けられているプロパティが現在のセッションに適用されます。 次のいずれかのプロパティを指定する場合は、セッション テンプレートは選択しないでください。
- 重複のチェック
- ジオメトリの格納
- セッションのユーザー名
- [重複のチェック] ドロップダウン矢印をクリックし、オプションを選択します。
このセッションのみまたはデータベース全体内で重複レコードをチェックするよう選択するか、チェックをしないように選択することもできます。
- 必要に応じて、レビューアー エラーとともにジオメトリを格納しない場合は、[ジオメトリを格納しない] チェックボックスをオンにします。
- [セッション ユーザー名] プロパティで、現在の Windows ユーザー ログインを維持するか、カスタム名を入力してこのセッションに関連付けます。
- [実行] をクリックします。
プロジェクト内に、整合チェック エラーの格納に使用できるレビューアー セッションが作成されました。 また、セッション名を右クリックして、[デフォルトに設定] をクリックすると、このセッションをデフォルトに設定できます。 バッチ ジョブを実行すると、デフォルトのセッションのプロパティが [レビューアー バッチ ジョブの実行 (Execute Reviewer Batch Job)] ツールに自動的に入力されます。
プロジェクトへの既存セッションの追加
レビューアー接続をプロジェクトに追加したら、セッションを追加して、[レビュー結果] ウィンドウでエラー結果にアクセスできます。
- [カタログ] ウィンドウで [レビュー結果] をダブルクリックします。
- [セッション結果] を右クリックして、[セッションの追加] をクリックします。
[レビューアー セッションの選択] ダイアログ ボックスが表示されます。
- [レビューアー セッションの選択] ダイアログ ボックスで、1 つまたは複数のセッションをクリックします。
- [追加] をクリックします。
セッションが [プロジェクト] ウィンドウの [セッション結果] ノードの下にリストされます。
注意:
セッション名を右クリックして、[デフォルトに設定] をクリックすると、プロジェクトのいずれかのセッションをデフォルトに設定できます。 バッチ ジョブを実行すると、デフォルトのセッションのプロパティが [レビューアー バッチ ジョブの実行 (Execute Reviewer Batch Job)] ツールに自動的に入力されます。
プロジェクトからのセッションの削除
ワークフローのある時点で、セッションのエラー結果を修正したり、確認した後、そのセッションをプロジェクトから削除したいことがよくあります。 削除されたセッションは、その後もレビューアー ワークスペースから利用でき、それらのセッションのエラー結果を再度確認したい場合には、プロジェクトに追加して戻すことができます。
セッションを削除するには、次の手順に従います。
- [カタログ] ウィンドウで [レビュー結果] を展開します。
- [セッション結果] を展開します。
- 削除するセッションを右クリックして [結果の接続の削除] をクリックします。
プロジェクトからのセッションの削除
結果が必要なくなった場合や、結果を削除するように組織のデータ管理手順で定められている場合は、結果を削除できます。 セッションを削除すると、セッションおよびワークスペースのそのセッションに関連付けられているすべての結果は永久に削除され、また、セッションへのすべての参照も削除されます。
- セッションを削除するには、[カタログ] ウィンドウで [レビュー結果] を展開します。
- [セッション結果] を展開します。
- 削除するセッションを右クリックして [削除] をクリックします。
[レビューアー セッションの削除 (Delete Reviewer Session)] ツールが表示され、[Reviewer Workspace] および [Session] パラメーターが事前に自動入力されます。
- [実行] をクリックすると、レビューアー ワークスペースからこのセッションが永久に削除され、プロジェクトからその参照が削除されます。
セッションがデフォルトのセッションとして設定されている場合、そのセッションを削除することはできません。
エラー結果の表示
1 つまたは複数のセッションをプロジェクトに追加したら、[レビュー結果] ウィンドウを開いて、セッション内のエラー結果を確認できます。
- [カタログ] ウィンドウで [セッション結果] を右クリックし、[セッションの追加] をクリックします。
- [レビューアー セッションの選択] ダイアログ ボックスで、既存のレビューアー セッションを参照し、必要なセッションを選択して、[追加] をクリックします。
[レビュー結果] ウィンドウにエラー結果が表形式で表示されます。
- [レビュー結果] ウィンドウの横にある行セレクターをクリックすると、結果の行を選択できます。 選択した行を右クリックして、次のいずれかのコマンドをクリックします。
- [結果] - マップを選択した結果にズームします
- [画面移動] - マップを選択した結果に移動します
ヒント:
マップ内のフィーチャ結果を操作する場合は、[レビュー結果] ウィンドウの行セレクターをダブルクリックして、マップ上のフィーチャにズームします。 メタデータ結果を操作する場合は、行セレクターをダブルクリックして、[カタログ] ウィンドウにメタデータの詳細を表示します。