時系列からアニメーション作成

車両のリアルタイムの位置であれ、土地の所有権であれ、降水量であれ、地理コンテンツは時間とともに変化します。 アニメーションを使用して、直接 ArcGIS Pro で、または他のユーザーと共有可能なエクスポートされたビデオとして、この推移を表示することができます。 表示にかかる時間の長さを指定することもできます。 たとえば、午後の間のタクシーの位置を 10 秒で、1 年分の犯罪データを 2 分で、1 世紀分の海面温度を 30 秒でアニメーション化できます。

犯罪データ: 第 1 週目
犯罪データ: 第 2 週目
犯罪データ: 第 3 週目

アニメーションは、マップまたはシーン内の時間対応データと直接連携します。 つまり、ビュー内で時系列レイヤーを構成して、データをアニメーション化する必要があります。 時系列データの中には、瞬間に基づくものも (犯罪の発生など)、時間の範囲を表すものもあります (1955 年の平均海面温度など)。 アニメーションは、特定の表示プロパティとも連携します。 たとえば、シーンの現在の時刻に基づいて太陽の位置を動かし、サーフェスの陰影と影をアニメーション化できます。

ビューで時系列コンテンツを構成したら、アニメーションを作成することで、そのコンテンツを時系列で表示できます。 これを行うには、マップの時間プロパティを設定し、そのプロパティをアニメーションのキーフレームにキャプチャして、指定した速度でキーフレームを再生します。 各キーフレームはマップの現在の時間または期間を格納し、アニメーションは再生中にこれらの値の間を補間します。 たとえば、アニメーションが 2 つのキーフレームを持ち、1 つは午前 8:00 ~ 午前 9:00 の期間で、もう 1 つは午後 4:00 ~ 午後 5:00 の期間の場合、それらの中間ポイントが午後 12:00 ~ 午後 1:00 の内挿された期間を持つこととなります。キーフレーム間で期間が変わる場合、それも内挿されます。 そのため、2 番目のキーフレームが午後 4:30 ~ 午後 5:00 という 30 分の期間に変更されると、内挿される中間の期間は午後 12:15 ~ 午後 1:00 になります。

キーフレーム間の時系列でのアニメーション化を行うには、次の 2 つの方法があります。

  • 滑らかで線形的な状況変化の使用。 これがデフォルトの方法です。
  • 段階的な状況変化の使用。

時系列での滑らかなアニメーション化

時系列での滑らかなアニメーション化は、毎時、毎分、または毎秒が標準的な速度で過ぎていく日々の生活の様子を表します。 2 つの時間対応キーフレームの間を滑らかにアニメーション化する場合は、内挿された時間を 2 つのキーフレーム間に適用できます。 たとえば、再生時間が 10 秒で、キーフレームが 1900 年と 2000 年に設定されている場合、5 秒後のマップ時間は 1950 年で、8 秒後のマップ時間は 1980 年になります。 これらの特定の値は、アニメーションに格納する必要がなく、再生中に滑らかかつ直線的に推移します。

滑らかな時系列アニメーションは、キャプチャされた時間が規則正しいスケジュールに基づかない、地震や停電などの非同期イベントに適しています。 また、移動期間を使用して毎分の車両位置を表示したい場合などのように、頻繁にキャプチャされるコンテンツにも役立ちます。 たとえば、最新の 10 個 (10 分) の車両位置を表示する場合、滑らかなアニメーションを作成すると、各車両がどこから来て、どのような速さで移動しているかが表示されます。

アニメーションを作成する前に、マップ時間プロパティが設定されていることと、ビューで時間が有効になっていることを確認します。

  1. 時間対応ビューで、[表示] タブの [アニメーション] グループにある [追加] アニメーションの追加 をクリックします。

    [アニメーション] コンテキスト タブが表示され、ここから現在のマップまたはシーンのアニメーションを作成できます。

  2. [時間] タブで、タイム スライダーをアニメーションの開始時間に設定します。 必要に応じて、[期間] オプションを設定します。
  3. [アニメーション] タブに戻り、[キーフレームの追加] をクリックして最初のキーフレームを作成します。 このキーフレームは、時間対応です。

    別の開始位置にするには、必要に応じて、カメラを別の観測点に移動して [キーフレームの追加] をクリックします。

  4. タイム スライダーをアニメーションの終了時間に設定します。 必要に応じて、[期間] オプションを更新します。
  5. [キーフレームの追加] をクリックして、時間対応キーフレームを作成します。

    総再生時間を調整するには、必要に応じてアニメーションの [すべて] の値を変更します。

  6. [再生] をクリックして、アニメーションを表示します。
ヒント:
あるセクションをアニメーションの残りの部分よりも遅い速度で表示するなど、高度な時系列アニメーションを作成する場合は、ステップ 3 ~ 5 を繰り返すことができます。 このような場合は、[キーフレーム リスト] ドロップダウン リストを使用してキーフレーム間の再生タイミングを調べて、時間が期待どおりにアニメーション化されることを確認する必要があります。

時間のステップ スルーによるアニメーション化

時間のステップ スルーによるアニメーション化は、国勢調査データや海面温度データなどの時系列データが定期的にキャプチャされる様子を表します。 ステップでアニメーション化する場合、キーフレーム間で (デフォルトではキーフレーム間の中間ポイントで)、時間が一定の間隔で進みます。 たとえば、再生時間が 10 秒で、キーフレームが 1900 年と 2000 年に設定されている場合、1、2、または 4.9 秒時点のマップ時間は 1900 で、5、5.1、または 8 秒時点のマップ時間は 2000 となります。

時間のステップ スルーによるアニメーション化は、特定のタイム スライスのデータだけがあり、マップ表示をその他の時間に設定しても何も効果がないことが分かっている、定期的にキャプチャされるコンテンツに適しています (国勢調査でキャプチャされた、ある地域の人口密度など)。 また、ある暦年のすべての地震など、時系列コンテンツをまとめて表示する場合にも適しています。

  1. 時間対応ビューで、[表示] タブの [アニメーション] グループにある [追加] アニメーションの追加 をクリックします。

    [アニメーション] コンテキスト タブが表示され、ここから現在のマップまたはシーンのアニメーションを作成できます。

  2. カメラを適切な観測点に移動します。
  3. [時間] タブで、次のようにタイム スライダーに必要な設定をすべて構成します。
    • [全体表示] グループで、アニメーションの全体表示の [開始] および [終了] 時間を設定します (1900 と 2000 など)。
    • [現在の時間] グループで、[間隔] を設定します (5 年など)。
    • [ステップ] グループで、[ステップ数] または [ステップ間隔] オプションを設定します (多くの場合は期間と同じ)。
  4. [アニメーション] タブに戻り、[編集] グループの [プロパティ] プロパティ をクリックして、[アニメーション プロパティ] ウィンドウを開きます。
  5. [アニメーション プロパティ] ウィンドウの [構成] タブをクリックし、[追加] セクションを展開して、[追加時間] の値を編集し、各タイム スライスを表示する時間の量を設定します。 デフォルト値は 3 秒です。
  6. [作成] グループの [インポート] ドロップダウン矢印をクリックし、[タイム スライダーのステップ] をクリックします。

    時間対応キーフレーム セットが自動的に作成され、[アニメーション タイムライン] ウィンドウの [キーフレーム ギャラリー] に沿って表示されます。

  7. 必要に応じて、[期間] 値を変更して、総再生時間を調整します。
  8. [再生] をクリックして、アニメーションを表示します。
ヒント:
ほとんどのステップタイム アニメーションは、期間と一致するステップ間隔で期間を順行しますが、別の値を使用しても問題ありません。 たとえば、期間が 1 週間で 1 週間ずつ進むと (標準的な方法)、「今週ここで何が起こったか」が表示されますが、同じく期間が 1 週間で 1 日ずつ進むと、「過去 7 日間にここで何が起こったか」が表示されます。 どちらもステップタイム アニメーションとして同様に有効ですが、別の情報を示します。
ステップタイム アニメーション
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