対象となるタスクに基づいて、マップをナビゲートし、ビューのコンテキストを切り替える方法は数多くあります。また、2D と 3D 間でワークフローを移動する場合、ベスト プラクティスを利用すると、予期しない動作の発生を防ぐことができます。以下の各リストには、推奨されるベスト プラクティスとヒントが分類表示されています。
全般
フィーチャを選択できません。
一部のレイヤーを選択不可に設定して、マップ、グローブ、またはシーン ドキュメントをインポートした場合、ArcGIS Pro へのインポート時には、この設定が適用されます。[コンテンツ] ウィンドウの [選択状態別にリスト] をクリックして、各アイテムがオフになっていないかを確認します。元のドキュメントに戻って、レイヤーからの選択の可否を変更し、ドキュメントを保存するか、再度インポートすることもできます。ArcGIS Pro にインポートした場合、選択不可のレイヤーは選択不可のままとなります。
3D の基本操作
ArcGIS Pro では、マップおよびシーンを並べて作業することができます。同時に、3D 環境での 2D データの振舞いをしっかりと把握することで、発生する可能性のある問題を解決することができます。
2D ポイント フィーチャを 3D レイヤー グループに移動しましたが、地表に埋め込まれて描画されています。
2D レイヤーを 3D 表示し、3D シンボルと表示プロパティを利用する場合、まず最初に、レイヤーを [コンテンツ] ウィンドウの [3D レイヤー] グループに移動します。ポイントが地表に埋め込まれたように見える理由は、2D におけるそのポイントの固定ポイントが円の重心として機能したためです。一方、3D では重心は機能しません。ポイントを地表面上に配置するには、固定ポイントを移動する必要があります。そのレイヤーの [シンボル] ウィンドウを開いて、ポイント シンボルの書式設定を開き、[プロパティ] をクリックします。[位置] 設定まで下にスクロールして、[固定ポイントの事前設定] を展開します。ポイントで [中央下] を選択して、部分的にサーフェスの下にするのではなく、地表面上に再配置します。
インポートしたマップ (*.mxd) が、グローバル シーン ビューへの変換時に歪む、または位置の問題が生じます。
マップの空間参照が WGS84 ではない場合は、グローバル シーン ビューで再投影される際の歪みを防ぐために、ローカル シーン ビューの使用をお勧めします。3D 空間でマップを表示する場合は、デフォルトのシーン ビューを変更して、グローバル モードではなくローカル モードで開くことを検討してください。これを変更するには、[プロジェクト] タブをクリックして、[オプション] をクリックします。[マップおよびシーン] をクリックし、デフォルトのシーン ビューとして [ローカル] を設定します。
ポリゴンをシーン ビューに追加しました。これらのポリゴンを 3D レイヤー グループに移動すると、適切に表示されません。
レイヤーを [3D レイヤー] グループに表示すると、残りのシーンからジオメトリが個別にレンダリングされます。このため、ポリゴンが点滅したり、シーンの他のコンテンツとつながったりする可能性があります。このような表示上の競合は、特に地表メッシュでよく見られますが、現在の表示位置に対して最高の詳細レベルを反映するよう常に変更が行われています。
ポリゴンの表示を改善するには、レイヤーを立ち上げてボリュームを作成するか、標高プロパティを変更して他のコンテンツからポリゴンを (縦に) 分離します。
場合によっては、レイヤーを 2D レイヤー カテゴリに戻すことが最善であることもあります。
3D でのナビゲート
地下にズームしましたが、地表に戻りたいです。
意図しない場所に移動してしまった場合、[前の表示範囲] をクリックして前の位置に戻るか、または [全体表示] をクリックしてコンテンツのすべてを表示します。
単に方向が逆になっている場合は、シーン ビューで、N キーを押して北に方向を変えるか、P キーを押して水平線に対して垂直にします。これは、ビューの上部からは下方向に垂直のように見えます。
特に地下にズームする場合、意図に反して地下にナビゲートされないよう、シーンのレイヤーに対して地表より低いナビゲーションはデフォルトで無効になっています。地下に属するデータがシーンに含まれる場合 (パイプラインや地質体など) は、この機能を有効にする必要があります。[コンテンツ] ウィンドウで、[地表] 標高サーフェスを選択します。[表示設定] タブの [サーフェス] グループで [地下のナビゲーション] オプションをクリックします。
3D で空をクリックしてナビゲートしたいです。
対話的な [マップ操作] ツールは、3D ロケーション (サーフェスまたはフィーチャのいずれか) を使用して、画面移動、ズーム、回転などのナビゲーション イベントを処理するためのコントロール ポイントを提供します。空をクリックすると、このツールでは移動する距離を決定することができません。
3D で上または下にズームするには、U および J のキーボード ショートカットを使用するか、またはビューの下部の隅にある高さを示すボックスで、高さのオフセットを明示的に設定します。
画面移動時にビューがスライドしているように見えます。
画面移動する方向にビューがスライドしているように見える場合、プロジェクトで自動の画面移動ジェスチャが有効になっている可能性があります。この機能は、より遠くにより速く移動するために大きな距離を画面移動する場合に便利です。この場合、3D では、ビューが回転しているように見えることがあります。スライドさせたくない場合は、[プロジェクト] をクリックして、[オプション] をクリックします。[ナビゲーション] タブをクリックし、[画面移動ジェスチャの有効化] をオフにします。このようにすると、画面移動の動きが小さくなり、ポインターを放すとすぐにビューの画面移動が止まるようになります。
選択したフィーチャにすばやくズームしたいとします。
形状をドラッグしたりビュー内をクリックしたりすることでフィーチャを対話形式で選択した場合や選択クエリを実行した場合に、選択フィーチャにすばやくズームするためのアクセス ポイントが数多くあります。マップからすばやくズームするには、ビューの下のバーを使用します。バーの隅にある [選択フィーチャ] カウントをクリックして、選択したフィーチャにズームします。この場合、すべてのレイヤーから選択したすべてのフィーチャが含まれます。レイヤーごとにズームするには、[コンテンツ] ウィンドウでレイヤーを右クリックします。
テーブル ビューで、行を右クリックし、[選択セットにズーム] をクリックするか、テーブルに関連付けられたマップまたはシーン ビューに切り替えて、上記で説明した [選択フィーチャ] 結果カウントをクリックします。
[選択セットにズーム] は、[マップ] タブの [ナビゲート] グループでも使用できます。