エケルト図法 (第 5 図法)

説明

エケルト図法 (第 5 図法) は折衷擬円筒図法によって世界地図を投影します。正方形図法と正弦曲線図法の投影座標の算術平均です。子午線は正弦曲線であり、マップの西端と東端の赤道に沿って不自然な隆起が見られます。

この図法は、Max Eckert によって 1906 年に考案されました。ArcGIS Pro 1.0 以降と ArcGIS Desktop 8.0 以降で使用できます。

エケルト図法 (第 5 図法) の例
グリニッジを中心にしたエケルト図法 (第 5 図法) による地図投影を示します。

投影のプロパティ

次のサブセクションでは、エケルト図法 (第 5 図法) のプロパティについて説明します。

経緯線

エケルト図法 (第 5 図法) は擬円筒図法です。赤道と中心子午線は直線として投影されます。投影された赤道は、中心子午線の 2 倍ほどの長さになります。他の子午線は正弦曲線になり、中心子午線から離れるにつれて膨張し、等間隔に並びます。緯線は、中心子午線に対して垂直な等間隔の直線です。極は赤道の半分の長さの直線です。経緯線は赤道と中心子午線に対して対称的です。

歪み

この投影法は正角でも等面積でもありません。一般に、形状、面積、距離、方向、角度に歪みが生じます。任意の緯線上では、縮尺は一定です。歪みのパターンは、他の折衷擬円筒図法に似ています。面積の歪みは緯度が高くなるにつれ大きくなりますが、経度では変化しません。高緯度の面積は強調されます。赤道では角度の歪みは生じず、極に近づくにつれて大きくなります。歪みの値は、赤道と中心子午線で対称的となります。

使用法

エケルト図法 (第 5 図法) は一般的な世界地図に適していますが、使用は推奨されません。

制限事項

球体でのみサポート。楕円体の場合、半長軸が半径として使われます。

パラメーター

エケルト図法 (第 5 図法) のパラメーターは次のとおりです。

  • 東距
  • 北距
  • 中央子午線

ソース

Snyder, J. P. and Voxland, P. M. (1989). An Album of Map Projections. U.S. Geological Survey Professional Paper 1453. Washington, DC: United States Government Printing Office.