ヴィンケル図法 (第 2 図法)

詳細

ヴィンケル図法 (第 2 図法) は、世界地図を折衷擬円筒図法で投影します。モルワイデ図法正距円筒図法の座標の投影の算術平均を取った図法です。子午線は楕円曲線で、これによってマップが丸みを帯びた形状になります。

この図法は、Oswald Winkel によって 1918 年に考案されました。ArcGIS Pro 1.0 以降と ArcGIS Desktop 8.0 以降で使用できます。

ヴィンケル図法 (第 2 図法) の例
グリニッジを中心にしたヴィンケル図法 (第 2 図法) による地図投影を示します。

投影のプロパティ

次のサブセクションでは、ヴィンケル図法 (第 2 図法) のプロパティについて説明します。

経緯線

ヴィンケル図法 (第 2 図法) は擬円筒図法です。赤道と中心子午線は直線として投影されます。その他の子午線は楕円曲線です。緯線は、中心子午線に対して垂直な不等間隔の直線です。極は直線として投影されます。中心子午線と両極線の長さは、基準緯線の値によって決まります。経緯線は赤道と中心子午線に対して常に対称的です。

歪み

ヴィンケル図法 (第 2 図法) は正角でも正積でもありません。一般に、形状、面積、距離、方向、角度に歪みが生じます。縮尺はどの緯線上でも一定であり、基準緯線上では正確です。歪みの値は、赤道と中心子午線で対称的となります。

使用法

ヴィンケル図法 (第 2 図法) は一般的な世界地図に適しています。

制限事項

ヴィンケル図法 (第 2 図法) は球面上でのみサポートされます 楕円体の場合、軌道長半径が半径として使われます。

パラメーター

ヴィンケル図法 (第 2 図法) のパラメーターは次のとおりです。

  • 東距
  • 北距
  • 中央子午線
  • 標準緯線 1

ソース

Snyder, J. P. (1993). Flattening the Earth. Two Thousand Years of Map Projections. Chicago and London: University of Chicago Press.