レイヤーのレンジ プロパティの設定

レイヤーに対して範囲プロパティを設定するには、[レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスを使用します。 対話型のレンジ スライダーを使用する前に、レイヤーに対してレンジ定義を設定してください。 選択するフィールドは、Integer、Long、Float、Double などの数値タイプでなければなりません。

ヒント:
  • 日付値を含むフィールドでは、タイム スライダーの使用を検討します。

レイヤーのレンジ定義を追加または更新するには、次の手順に従います。

  1. [コンテンツ] ウィンドウでレイヤーをダブルクリックして、[レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスを開きます。
  2. [レンジ] をクリックします。
  3. [レンジの追加] をクリックします。
  4. [フィールド] ドロップダウン リストから、レンジを定義するフィールドを選択します。

    デフォルトで、フィールドを選択するとすぐにレンジが計算されます。 データが大きい場合、データのサンプリングのみを使用してレンジの範囲が決定される可能性があります。 その場合、[計算] ボタンの横に警告アイコンが、この状況を示すメッセージとともに表示されます。 テーブル内のすべての行を使用して全範囲を計算する場合は、[計算] をクリックします。 または、レイヤーの範囲を手動で入力することもできます。

  5. 必要に応じて、範囲の [エイリアス] 表現を定義します。
    このオプションは、整数ベースの範囲にのみ使用でき、現在の範囲の値をより具体的な用語で表すフィールドまたは式を定義できます。 たとえば、DissolvedOxygen フィールドを魚の DissolvedOxygen 範囲値のエイリアスとして使用して、レンジ スライダーが [単一値] ビュー モードである場合に、「5」(ppm) ではなく「Stressful」と表示されるようにすることができます。 範囲のエイリアスを設定するには、ドロップダウン リストからフィールドを選択するか、[式の設定] ボタン 式の設定 をクリックして式を定義します。

    注意:
    データがエイリアスを含むフィールドを持たない場合、またはデータが範囲値に対して 1 対多のリレーションシップを持つ場合は、値とエイリアスのペアを手動で適用する Arcade 条件式 (例: decode ($value, 1, "One", 2, "Two", 3, "Three", "Other")) を使用できます。

  6. [追加] をクリックします。

    新しく追加されたレンジの名前を変更するには、[レイヤー プロパティ] ウィンドウで名前をクリックします。名前が編集可能になります。

  7. [OK] をクリックして [レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスを閉じます。

    マップまたはシーンの右側にレンジ スライダーが表示され、レンジ設定を構成するための [レンジ] タブがアプリケーションの上部に表示されます。

複数のレンジ

場合によっては、レイヤーに複数のレンジを指定することもできます。 レイヤーに複数のレンジを定義すると、すばやくレイヤーのレンジ間を切り替えることができます。ただし、有効化することができるレンジは一度に 1 つだけです。 レンジの有効化はレンジ スライダーに関連付けられ、ロックされたレンジはすべてフィルター設定と同様に機能します。

これは、複数の属性の組み合わせで構成されるデータ内に存在するパターンを見つけ出すことが目的で、多次元データを視覚的に調査する場合に一般的です。 1 つのレイヤーに複数のレンジを指定した場合、有効にできるレンジは 1 つのみであるため、1 つのレンジだけが、画面上のレンジ スライダー コントロールに接続されます。 レイヤーのその他すべてのレンジはロックされ、レイヤー上でフィルター設定のように動作し、条件を満たしていないフィーチャを除外します。 有効なレンジとロックされたレンジの切り替えはいつでも可能で、レンジ スライダーの値により、更新された設定に再構成されます。

複数のレイヤーに 1 つのレンジ プロパティが定義されている高度なケースでは、レンジ スライダーのレンジは、すべてのレイヤーのすべての値を考慮します。 そのため、レンジが設定された複数のレイヤーを操作する場合は、マップのすべてのレイヤーに対して有効なレンジを考慮する必要があります。 このワークフローは、たとえば、マップ内の複数のレイヤーに Occupancy 属性が含まれている場合のように、共通のスキーマ エレメントを共有するレイヤーで最適です。

使用例 - 複数のビューとロックされたレンジの結合

レイヤーに複数のレンジが定義されている場合、スライダーによってアクティブに表示されるレンジをこれらのレンジのうちから選択するための機能が表示されます。 デフォルトでは、[レイヤー プロパティ] ダイアログ ボックスで最初に追加されたレンジが、レンジ スライダーに接続され、その後でそのレイヤーに追加されたレンジはすべて、ロック シンボルを使用してオン/オフが切り替えられます。 このため、それらのレンジはレイヤーに適用されるフィルター設定と同様に機能するだけで、アクティブには表示されません。 有効なレンジを切り替えるには、[プロパティ] ページのボタンをクリックするか、[レンジ] タブで [レンジの有効化] の選択を切り替えます。

レンジ プロパティはビューごとに適用されます。 同じレイヤーを 2 つのビューに表示することができますが、ビューごとに異なる値が表示されるように別々のレンジ定義を設定できます。 たとえば、ビル内の空いているレンタル スペースのうち、収容人数が 5 人以上と 3 人未満である部屋を確認するとします。 2 つのビューを使用し、ビルのフロアと部屋の収容人数を範囲として同一のレイヤーを表示できます。 レンジ スライダーを使用すると、ビューごとに、ビルのフロア間をスクロールして、確認したい収容人数の空き部屋を表示できます。

レイヤーに設定された複数のレンジ

有効化してレンジ スライダーと同時に使用できるレンジは一度に 1 つだけです。 他のレンジはすべて、レイヤーに適用されたフィルター設定と同様に機能します。

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