キャリブレーション ポイントの追加

Location Referencing ライセンスで利用可能です。

ArcGIS Pipeline Referencing は、シンプル フィーチャクラスを使用してルートをキャリブレーションするためのキャリブレーション ポイントを格納します。

キャリブレーション ポイントは、[Location Referencing] タブの [ポイントの追加] ツール ポイントの追加、または [編集] タブの [フィーチャ] グループにある [フィーチャ作成] ツール フィーチャ作成 を使用して、ルートに追加できます。

メジャー値と一時性の変更シナリオ

[Location Referencing] タブの [キャリブレーション ポイント] グループにある [ポイントの追加] ツール ポイントの編集 を使用すると、キャリブレーション ポイントをルートに追加でき、キャリブレーションを参照先のルートに適用し、キャリブレーション イベントの振舞いを適用します。 このツールを使用すると、キャリブレーション ポイントが追加されたルートに下流の再キャリブレーションを適用することもできます。

下流の再キャリブレーションがある場合

次のシナリオは、キャリブレーション ポイントを追加した前後に、下流の再キャリブレーションがあるルート キャリブレーションの例です。

以下に、キャリブレーション前のルートの既存のキャリブレーション ポイントとルートを示します。

キャリブレーション ポイントの追加前の図

[下流の再キャリブレーション] がオンの状態で、メジャーが 5 の新しいキャリブレーション ポイントが追加されます。 この例では、そのロケーションにおけるルートの現在のキャリブレーションに基づいて 4 が推奨メジャーになりますが、5 に変更されています。

メジャー 4 が 5 へのキャリブレーションのために選択されているキャリブレーション ポイントの追加

[実行] をクリックすると、新しいキャリブレーション ポイントが追加され、下流のキャリブレーション ポイントが更新され、ルートが再キャリブレーションされます。

キャリブレーション ポイントの追加後に下流のキャリブレーションが行われたルート キャリブレーション

下流の再キャリブレーションがない場合

次のシナリオは、キャリブレーション ポイントを追加した前後に、下流部分のキャリブレーションがないルート キャリブレーションの例です。

以下に、キャリブレーション前のルートの既存のキャリブレーション ポイントとルートを示します。

キャリブレーション ポイントの追加前のキャリブレーション ポイント

[下流の再キャリブレーション] がオフの状態で、ユーザーが定義したメジャー 5 の新しいキャリブレーション ポイントが追加されます。 この例では、既存のルート キャリブレーションに基づいて 4 が推奨メジャーになりますが、5 に変更されています。

メジャー 4 が 5 へのキャリブレーションのために選択されているキャリブレーション ポイントの追加

[実行] をクリックすると、新しいキャリブレーション ポイントが追加され、ルートが再キャリブレーションされますが、下流のキャリブレーションは追加されません。

キャリブレーション ポイントの追加後に下流のキャリブレーションが行われていないルート キャリブレーション

ポイントの追加ツールの使用

[ポイントの追加] ツールを使用してキャリブレーション ポイントをルートに追加するには、次の手順を実行します。

注意:

LRS キャリブレーション ポイント レイヤーをマップに追加して編集処理を開始します。 トラディショナル バージョン対応ネットワークは、ジオデータベースへの直接接続を介して編集する必要があります。 ブランチ バージョン対応ネットワーク (ユーザー生成ルート ID を使用して構成されたネットワークを含む) は、フィーチャ サービスを通じて編集する必要があります。

  1. [Location Referencing] タブの [キャリブレーション ポイント] グループで、[ポイントの追加] ボタン ポイントの追加 をクリックします。
  2. マップで、キャリブレーション ポイントを追加するルート上のロケーションをクリックします。

    [キャリブレーション ポイントの追加] ウィンドウが表示されます。[ネットワーク][ルート ID][開始日][終了日]、および [メジャー] の各フィールドは、マップ上で選択したルートの情報によって自動的に設定されます。

  3. 必要に応じて、[開始日] および [終了日] フィールドを変更して、キャリブレーションがルートに適用されるときを指定します。
  4. 必要に応じて、[メジャー] フィールドの値を変更します。
  5. 必要に応じて、[ルート下流の再キャリブレーション] チェックボックスをオンにして、ルートに沿った下流のキャリブレーション ポイントを再キャリブレーションします。
    • このチェックボックスをオンにすると、ルートに沿った下流のキャリブレーション ポイントに再キャリブレーションが適用されます。 たとえば、キャリブレーション ポイントが追加される位置の既存のキャリブレーションが 9 で、ルートの終点にある次の下流のキャリブレーション ポイントのメジャー値が 15 とします。メジャー値が 10 に変更され、[下流の再キャリブレーション] がオンの場合、下流のキャリブレーション ポイントのメジャー値に 1 が加算され、メジャー値は 16 に変更されます。
    • このチェックボックスをオフのままにすると、ルートに沿った次の下流のキャリブレーション ポイントに再キャリブレーションは行われません。 上の例を使用すると、メジャーを 9 から 10 に変更するが、[下流の再キャリブレーション] チェックボックスをオンにしないと、下流のキャリブレーション ポイントのメジャーは 15 のままになります。
  6. [実行] をクリックします。

    キャリブレーション ポイントがマップ上の選択したロケーションに表示されます。

    ロックの取得やリコンサイルに関するメッセージが表示された場合、競合の防止が有効になっています。

フィーチャ作成ウィンドウを使用したキャリブレーション ポイントの追加

[フィーチャ作成] ウィンドウで、フィーチャ レイヤーをマップに追加すると、そのフィーチャ レイヤーを基にした新しいフィーチャのデフォルト設定により、フィーチャ テンプレートが自動的に生成されます。

ArcGIS Pro[フィーチャ作成] ウィンドウを使用してキャリブレーション ポイントを追加するには、次の手順を実行します。

注意:

このワークフローを使用してキャリブレーション ポイントを追加するには、フィーチャ サービスに接続している必要があります。

  1. キャリブレーション ポイントとネットワーク フィーチャを含む LRS フィーチャ レイヤーをマップに追加します。

    または、LRS フィーチャ レイヤーが存在するマップを開きます。

  2. キャリブレーション ポイントを追加するロケーションを拡大表示します。
  3. 必要に応じて、[Location Referencing] タブの [キャリブレーション ポイント] グループで [イベントの振舞い] 矢印をクリックし、手動キャリブレーション編集のイベントの振舞いを含めるか除外するかを選択します。
    • [手動キャリブレーション編集のイベントの振舞いを除外する] イベントの振舞いを除外 - その後の手動の編集でイベントの振舞いは無視されます。
    • [手動キャリブレーション編集にイベントの振舞いを含める] イベントの振舞いを含める - その後の手動の編集でイベントの振舞いを含めます。
  4. [編集] タブの [フィーチャ] グループで、[作成] フィーチャ作成 をクリックします。

    [フィーチャ作成] ウィンドウが表示されます。

    ヒント:

    スナップの基本設定を設定するには、[編集] タブの [スナップ] グループで、[スナップ] ドロップダウン メニュー スナップ別にリスト をクリックしてスナップを有効にします。

  5. [フィーチャ作成] ウィンドウ フィーチャ作成 で、キャリブレーション ポイント ノードをクリックして展開し、マップ内のキャリブレーション ポイント フィーチャ レイヤーに基づくフィーチャ テンプレートを選択します。
  6. キャリブレーション ポイントを追加するルート上のロケーションをクリックします。

    キャリブレーション ポイントがマップ上の選択したロケーションに追加されます。

    注意:

    キャリブレーション ポイントのルート ID、メジャー、開始日、終了日がルートから設定されます。

  7. [プロジェクト] タブの [編集の保存] をクリックします。