レポートの作成

Workflow Manager のライセンスで利用可能。

ArcGIS Workflow Manager (Classic) は、Workflow Manager (Classic) システムで管理されている作業のレポートの作成を可能にする、シンプルなレポート エンジンを提供します。 Report Manager は、ArcGIS Workflow Manager (Classic) Administrator でレポートを作成し、編集するために使用されます。 レポートは Workflow Manager (Classic) アプリケーションで実行されます。

[プロフィール] タブ

[プロフィール] タブでは、次のオプションを使用できます。

  • [表示名] - 表示名は、レポートのコンテンツ ウィンドウでレポートを特定するために使用されます。
  • [タイトル] - レポートを生成したときに、レポートの上部に表示されるタイトル。
  • [説明] (オプション) - レポートにまとめる情報について、さらに記述的な情報を指定できます。 このテキストは、Workflow Manager (Classic) で提供されるレポート スタイル シートを使用するときに、タイトルの下に表示されます。
  • [カテゴリ] - カテゴリは、レポートの組織的なツールとして使用されます。 レポートを整理する際に、このプロパティを使用します。 ここに示す情報は、レポートのコンテンツ ウィンドウを作成するために使用されます。

[レポート フィールド] タブ

このタブで選択されるフィールドは、レポートに表示される情報を表します。 これらのフィールドは、レポートの結果を要約し、グループ化するためにも使用されます。

[表示名] タブ

意味が明確になるよう、フィールド名をエイリアス (独自の説明テキスト) に置換できます。 また、フィールドが表示される順番を選択することもできます。

[入力フィルター] タブ

クエリや条件を指定し、レポートの結果で使用される情報を制限できます。 たとえば、アクティブ ジョブや、特定のユーザーまたはユーザー グループに割り当てられた作業についてのみレポートする場合などです。 フィルターの値フィールドで [REPORTUI:value] トークンを使用すると、ダイナミック レポートを作成できます。 レポートをプレビューするか実行すると、[レポートのフィルター処理] ダイアログ ボックスが開き、レポートをフィルターするための値を入力できます。 ダイアログ ボックスに表示するフィルターの名前は、トークンで提供される値に基づきます。たとえば、[REPORTUI: Start Date] は、ダイアログ ボックスに [開始日] を表示します。

注意:

レポート トークンの値が必要です。

注意:

レポートのフィルターを定義するときに、SQL ビューに切り替えると、デザイン ビューで作成した SQL ステートメントの表示または編集は行えなくなります。

[行サマリー] タブ

このオプションを使用すると、レコードをグループ化し、要約統計量を計算できます。 たとえば、ジョブ ステータス、ジョブ タイプ、割り当てのそれぞれの組み合わせに対するジョブ数を把握したい場合などです。

[レポートのセクション] タブ

特定のフィールドに基づき、レコードのグループを作成して、レポートをさらに細かく整理できます。 そのためには、[レポート セクションの有効化] チェックボックスをオンにし、グループのもとになるレポート フィールドを選択します。 このレコードのグループの情報を要約するには、フィールドと計算タイプを選択します。

[出力スタイル] タブ

レポートを実行すると、Workflow Manager (Classic) は XML を返します。 Workflow Manager (Classic) は、XSLT スタイルシートを使用して、XML をより使いやすい形式に変換します。 Workflow Manager (Classic)<installation location>/Config/Reporting/Stylesheets ディレクトリには、いくつかのスタイルシートが付属しています。 [レポートのプレビュー] をクリックすると、レポートのプレビューが表示されます。

[アクセス権] タブ

Workflow Manager (Classic) システムの特定のグループに対するアクセスを制限することで、レポートにアクセスできるユーザーを制御できます。 たとえば、管理者グループに属するユーザーだけが、システムのレポートを表示できるようにするなどです。 [次のグループにアクセスを制限] チェックボックスをオンにして Manager グループを有効にすると、Technician グループに属するユーザーがレポート ビューを有効にしたときに、アプリケーションにリストされているこのレポートを見ることはできません。

注意:

管理者アクセス権限を持つユーザーは、自分が管理者アクセス権限を持つすべてのレポートを表示し、実行できます。

Workflow Manager (Classic) レポートの管理

カスタマイズしたレポートの作成、既存のレポートの変更、Workflow Manager (Classic) Administrator で不要になったレポートの削除を行えます。

レポートの作成

Workflow Manager (Classic) Administrator で、レポートの外観と操作性を定義します。 ユーザーは、アプリケーションのレポート ビューを介してこれらのレポートを使用できます。

  1. ArcGIS Workflow Manager (Classic) Administrator を起動し、Workflow Manager (Classic) データベースに接続します。
  2. [レポート] を右クリックし、[レポートの追加] をクリックします。

    [レポート マネージャー] ダイアログ ボックスが開きます。

  3. 表示名、タイトル、カテゴリを指定します。
  4. [レポート フィールド] タブをクリックします。
  5. レポートに追加するフィールドをダブルクリックするか、右側の列にドラッグします。
  6. [表示名] タブをクリックします。
  7. フィールドの [プレゼンテーション名] を必要に応じて更新します。

    たとえば、JTX_JOB_TYPES.JOB_TYPE を「ジョブ タイプ」に変更できます。

  8. [入力フィルター] タブをクリックします。
  9. レポートに適用するクエリを定義します。

    たとえば、優先度の高いジョブのみをレポートに表示できます。

  10. あるいは、[列サマリー] タブをクリックし、選択したレポート フィールドで指定されたレコードの組み合わせごとに要約統計量を計算する方法を選択できます。

    レポートで使用される Workflow Manager (Classic) システム テーブルの数値フィールドに対し、最大、最小、合計、個数、平均、標準偏差を計算できます。

  11. [レポートのセクション] タブをクリックし、結果をグループ化するフィールドを選択します。
    1. [レコード セクションの有効化] チェックボックスをオンにすると、グループ フィールドとして [レポート フィールド] タブの最初のフィールドを選択します。
    2. ドロップダウン リストから計算タイプを選択し、ラベルを指定します。

      計算は、[レポート フィールド] タブの最初のフィールドで実行されます。

  12. [出力スタイル] タブをクリックし、レポートのスタイルシートを選択します。デフォルトでは [標準] が選択されています。

    Workflow Manager (Classic) が提供するサンプル テンプレートは、<Workflow Manager (Classic) Administrator installation location>\Config\Reporting\Stylesheets ディレクトリにあります。

  13. [レポートのプレビュー] をクリックし、希望する形で情報が表示されていることを確認します。
  14. [アクセス権] タブをクリックし、[次のグループにアクセスを制限] をクリックしてグループを選択すると、レポートへのアクセスを特定のグループ (複数可) に制限します。
  15. [OK] をクリックします。

    レポートが Workflow Manager (Classic) Administrator のレポートのリストに追加されます。 Workflow Manager (Classic) アプリケーションのユーザーも使用できます。

レポートの編集

レポートを作成した後でも、変更を加えることは可能です。

  1. Workflow Manager (Classic) Administrator を起動し、Workflow Manager (Classic) データベースに接続します。
  2. [レポート] をクリックします。

    既存のレポートのリストが右側のビューに表示されます。

  3. 編集したいレポートを右クリックし、[アイテムの編集] をクリックします。
  4. 必要に応じてレポートの設定を更新します。
  5. [OK] をクリックして、レポートを保存します。

レポートの削除

必要なくなったレポートや、関連性がなくなったレポートは、リポジトリから削除できます。 削除されたレポートは、アプリケーションで実行されなくなります。

  1. Workflow Manager (Classic) Administrator を起動し、Workflow Manager (Classic) データベースに接続します。
  2. [レポート] をクリックします。

    既存のレポートのリストが右側のビューに表示されます。

  3. 削除するレポートを右クリックして [削除] をクリックします。

ダイナミック レポートの作成

ダイナミック レポートは、レポート トークン [REPORTUI:value] を使用して作成できます。 レポートをプレビューするか実行すると、[レポートのフィルター処理] ダイアログ ボックスが開き、レポートをフィルターするための値を入力できます。フィルターの名前は、トークンで指定される値に基づいています。 レポートは、値の範囲または単独の値を入力するよう構成できます。 トークンは入力フィルターまたは SQL クエリのいずれかに追加できます。

動的なフィルター範囲を持つレポート

ジョブ レポートは値の範囲に基づくことがあります。2 つの入力フィルターをレポート トークンに追加することで、範囲を示します。 たとえば、日付範囲に作成されたジョブを表示するには、1 つのフィルターを使用して日付範囲の開始日を示し、もう 1 つのフィルターを使用して日付範囲の最終日を示します。

ArcGIS で使用される SQL クエリ式の詳細

フィルターを追加すると、複数の範囲を使用してレポートを絞り込むことができます。 たとえば、範囲を使用し、ジョブ ID と作成日に基づいてジョブを絞り込むには、入力フィルターとして次の 4 つのフィルターを追加できます。

Job.Created Date > [REPORTUI:Start Date]

JTX_JOBS.CREATED_DATE > '[REPORTUI:Start Date]'

Job.Created Date < [REPORTUI:End Date]

JTX_JOBS.CREATED_DATE < '[REPORTUI:End Date]'

Job.Job Id > [REPORTUI:From Job ID]

JTX_JOBS.JOB_ID < '[REPORTUI:From Job ID]'

Job.Job Id < [REPORTUI:To Job ID]

JTX_JOBS.JOB_ID > '[REPORTUI:To Job ID]'

1 つの動的フィルターを使用したレポート

値の範囲が不要である場合、1 つの動的な値に基づいてジョブ レポートを作成できます。 たとえば、所定の日付以前に開始したジョブを表示する場合は、必要なフィルターは 1 つだけです。

Job.Started Date < [REPORTUI:Jobs Started Before]

JTX_JOBS.STARTED_DATE < '[REPORTUI:Jobs Started Before]'

レポートが生成され、[レポートのフィルター処理] ダイアログ ボックスで指定した日付以前に開始したジョブが表示されます。