Workflow Manager のライセンスで利用可能。
ワークフロー、ジョブ タイプ、ユーザー、およびその他のエレメントを使用して Workflow Manager (Classic) リポジトリを構築すると、ユーザーは、このリポジトリにアクセスして、ジョブの作成や自分の作業の管理を行えるようになります。 このトピックでは、ユーザーへの Workflow Manager (Classic) の配置を開始する際に考慮すべき事項について説明します。
管理者のアクセス
ArcGIS Workflow Manager (Classic) は、ArcGIS Workflow Manager (Classic) Administrator と ArcGIS Pro というアプリケーションで構成されており、ユーザーは主にこの 2 つのアプリケーションを使用してシステムを操作します。 Workflow Manager リポジトリへのアクセスは、ArcGIS Pro の Workflow Manager (Classic) Administrator によって制御されます。 ジョブ タイプ、ワークフロー、ユーザー、ステップ、およびその他の構成エレメント (このユーザー ガイドの「Workflow Manager (Classic) の構成」セクションで説明) の定義を、どのユーザーが担当するかを決定する必要があります。 担当ユーザーを指定したら、セキュリティ フォルダーのユーザー リストに追加し、管理者グループに追加して管理者アクセスを許可します。
管理者アクセスを許可されていないユーザーは、Workflow Manager (Classic) Administrator を介してリポジトリに接続することができません。 Workflow Manager (Classic) リポジトリにのみアクセスできます。
注意:
管理者グループは、新しい Workflow Manager (Classic) データベースを作成するか既存のデータベースを更新する際に、[ワークフロー データベースの作成 (Create Workflow Database)] ジオプロセシング ツールで作成されます。
[ワークフロー データベースの作成 (Create Workflow Database)] ジオプロセシング ツールを実行して構成ファイルをインポートするユーザーは、管理者グループに自動的に追加され、リポジトリへの管理者アクセスを許可されます。
ArcGIS Pro の Workflow Manager (Classic) Administrator では、2 つ以上のリポジトリを使用することもできますが、管理者アクセスをすべてのリポジトリでは有効にしないようにしてください。
Workflow Manager (Classic) データベース接続
デスクトップ クライアント コンピューターでは、アプリケーションを正常に開くため、少なくとも 1 つの Workflow Manager (Classic) データベース接続が構成されている必要があります。 Workflow Manager (Classic) のインストール時には接続が存在しないので、完了すべき最初の作業として接続の構成を行います。 Workflow Manager (Classic) リポジトリにアクセスするクライアント コンピューターでこれらの接続を設定する際、以下のオプションを指定できます。
- [ワークフロー データベースの作成 (Create Workflow Database)] ツールを使用して、あるいは Workflow Manager (Classic) Administrator で Workflow Manager (Classic) データベース接続を新規作成することで作成された、*.jtc ファイルを配布します。
- ユーザーに Workflow Manager (Classic) データベースへの接続情報を提供し、Workflow Manager (Classic) Administrator から Workflow Manager (Classic) データベースへの専用の接続を作成できるようにします。
ターミナル サーバーの配置に関する留意事項
Workflow Manager (Classic) の API およびアプリケーションは、環境変数 DEFAULT_JTX_DB を使用して、デフォルトの Workflow Manager (Classic) データベース接続を特定します。 デフォルトの Workflow Manager (Classic) データベース接続をすべてのユーザーに対して一括して設定するには、この新しい変数をシステム変数リストに追加し、変数の値を、ユーザーが使用する接続の名前に一致するよう設定します。
システム レベルの DEFAULT_JTX_DB 環境変数を追加することで、すべてのユーザーに、デフォルトの Workflow Manager (Classic) データベースを設定します。
注意:
システムレベルの変数を設定しても、そのコンピューターで Workflow Manager (Classic) 接続が複数構成されている場合に、ユーザーが各自のログインでデフォルトの Workflow Manager (Classic) データベース接続に切り替えられないということはありません。
カスタム開発の配置
ワークフローの実行中に使用されるカスタマイズを構築した場合は、Workflow Manager (Classic) ユーザーにカスタマイズの内容を配布する必要があります。 カスタマイズ対象には以下のようなものがあります。
- カスタム ステップ
- カスタム実行ファイル
- 追加のジョブ タブ
- 追加のアプリケーション ビュー
これらのカスタマイズの構築に関する詳細は、Workflow Manager (Classic) のインストール場所に含まれる開発キットをご参照ください。
Windows ユーザー
Workflow Manager (Classic) アプリケーションが参照するフォルダーには、Jobs、Database、Logs、Packages の 4 つがあります。 Workflow Manager (Classic) からの ArcGIS Pro の開始、Workflow Manager (Classic) データベース接続の追加、上位のログ レベルでのログ出力、Workflow Manager (Classic) パッケージへのエレメントのエクスポートには、最新の Windows ログイン情報が必要です。これらのフォルダーへの書き込みも同様です。 ユーザーに、これらのフォルダーのデフォルトの場所に対して必要な権限を必ず付与しておく必要があります。