ワークフローの整合チェック ルール

Workflow Manager のライセンスで利用可能。

ワークフロー エンジンは、リニア、分岐、ループの各タイプのワークフローをサポートします。 ワークフローを持たない、あるいはステップが 1 つのみのジョブ タイプを定義することもできます。 ワークフローに 2 つ以上のステップを追加すると、ArcGIS Workflow Manager (Classic) Administrator は、以下に説明するルールの適用を開始します。

Workflow Manager (Classic) Administrator でワークフローの整合チェックを行っているとき、ステップが整合チェック ルールに違反していると、ワークフロー エディターが警告を出します。

1 つの開始点と 1 つの終了点があること

設計するすべてのワークフローには、一意の開始点が 1 つと、1 つの終了点が必要です。 このルールには 2 つの例外があります。それは、ステップが 1 つのワークフローと、ワークフローが 1 つもないジョブです。

ワークフローがこのルールに違反していると、無効なステップを示すメッセージが表示されます。

閉じたシステムであること (ギャップがない)

このルールにより、1 つのジョブに複数のワークフローが作成されるのを防ぎます。 1 つのジョブ タイプに、完全に別個の 2 つのワークフローを作成することはできません。 何らかの要因に応じて作業に 2 つの異なるパスが必要な場合は、2 つの異なるジョブ タイプを検討するか、より大きなワークフローでそれらを分岐として作成します。

ワークフローのステップまたはセクションが 1 つに接続されていない場合、フローティング ステップがあることを示すメッセージが表示されます。

自己ループ ステップがないこと

Workflow Manager (Classic) は、ループ バックを回避します。

エンドレスなループを回避するため、Workflow Manager (Classic) では、ユーザーによる自己ループ ステップを含むワークフローの作成を許可しません。

ループ ルール

Workflow Manager (Classic) が適用するループ ルールは、ほかにもあります。

「1 つの開始点と 1 つの終了点」のルールと似ていますが、Workflow Manager (Classic) は、ループが開始ステップに戻ったり、ワークフローの最後のステップから出たりしないようにします。

開始ステップへのループ バックやワークフローの最終ステップからのループ アウトは、整合チェック ルール違反になります。

さらに、ワークフローに並行セクション (同時にアクティブな 2 つの分岐) がある場合は、それらを独自の小さいワークフローまたはシステムのように扱います。 これらのセクション内に作成されたループは、それ自体に含まれている必要があり、ワークフロー全体で他の並行セクションまたは非並行セクションにループ アウトすることはできません。

ワークフローの並行セクションのループは、ワークフロー全体の前の非並行セクションにループ バックできません。